黒川裕子のレビュー一覧

  • となりのアブダラくん
    「異文化を学ぼう」という子ども向けの、若干お勉強的な本としてはとてもよくできている。異文化を持っている子に対する衝突と共感から、今度はそれをとりまくまわりにたいする衝突と受け入れへ、という流れは王道だけれど、それで良いのではないか。こういう小説がたくさん出てきたら、また新しいパターンが生まれていくだ...続きを読む
  • YA! アンソロジー わたしを決めつけないで
    ああこんな、1つのことをじっくり熟成して悩む時期があったなぁと思いながら読んだ一冊。
    今は、悩みすら高速に過ぎ去ってしまって、悩ませてももらえない感じ。時間の流れがすごく早くて生き急いでいる中に自分がいると思う。
    だからこそ、10代の頃の悩みが懐かし羨ましい。
  • 奏のフォルテ
    絶対音感を持つ奏(かなで)は、一人のホルニストの演奏に魅せられてホルン奏者になることを決意する。しかし、周りと合わせることができない奏は、どこにいっても孤立していた。そんな時、ニューヨークのジュリアード音楽院であのホルニストが教えることになったと知り、入学試験を受けに単身ニューヨークに乗り込むが、不...続きを読む
  • 四界物語3 大陸の王
    帝国軍対決するが、味方も巻き込んだ破壊兵器の使用で、竜が捕らわれ主人公は第四界へ流される。皇帝は竜を操ると同時に大軍で第四界へ攻め入り、主人公は黒竜を復活させた対抗する。竜を取り戻し、皇帝を倒して大円団。
    決戦な感じが盛り上がったが、個々のキャラ描写には不満もあり。
    初期の海洋ファンタジーな雰囲気は...続きを読む
  • 笑う飛竜と歌時計 - 空飛ぶ貧乏騎兵隊
    続編出ちゃいました。今回もモートはヒドイ有様です。球根。マロイの当て馬っぷりも相変わらず非道い。
    話の練り込みは前作・前々作ほどじゃないですが、キャラクターが愛らしいのは今シリーズが一番だなあ。
  • 空飛ぶ貧乏騎兵隊

    モート母さん恰好良い!

    独特の世界背景が作品に深みを出していて、キャラクターが無理なく活きている感じ。年頃の娘の筈のモートがお母さんみたいに働いてしまってるのには苦笑。駄目な男共に活を入れてやってくれ。
  • 空飛ぶ貧乏騎兵隊
    かなり素敵な残念ヒロイン無双でした。いやすばらしい。人としてはとても愛らしいのに、恋愛細胞死滅…

    前2作がけっこう辛辣だったので覚悟して読んだら、ずいぶん幸せ度の高い作品だったので驚きました。まさかのハーレム。お兄ちゃんウザ可哀想。続くとしたら今度は親子対決でしょうか。
  • 飛翔 C★NOVELS大賞作家アンソロジー
    多崎さんは節回しのついた詞が好きなんだなぁ。
    「光の楽園」は本編出るのかな。長くなってもいいから出て欲しいな。
  • 暁の島へ 熱砂の巨兵4
    完結。
    天馬同士の戦いで最後かと思ったら、それからがけっこう長かった。
    底のものを蹴散らし、混沌を封じ、外殻を吹き飛ばし…で最後は…
    まぁ、納得の結末ですね。始祖も巨兵もそれなりに報われたし。
  • 四界物語1 金翅のファティオータ
    《古縞》
    海の上を走る波頭馬の準騎士である青年シルッカは、近年甚大な被害をもたらしている海の巨獣トゲウオを討伐する戦艦オルムネアに配属され、同じく準騎士としてオルムネアに配属されたルドゥン帝国の第一皇子リンゼイ・ヴォーの形ばかりの相棒となった。ところが、トゲウオとの戦闘中にその幼生を拾ったシルッカを...続きを読む
  • 片翼の天馬 熱砂の巨兵2
    大きく話が動き出した気がする。
    冒頭の拷問シーンに萌えた(笑)。この歪んだ主従関係がどうなるのか、次が楽しみかも~。
  • 片翼の天馬 熱砂の巨兵2
    1巻より、面白かった。だが、ちょっとだけ主人公と白天馬の関係が重要なわかりにくい。気になる場面で終了…次巻が気になる。
  • 最果ての少年 熱砂の巨兵1
    前シリーズがとても私好みで面白かったので、今回も期待。

    正直、最初は意味がわからないというか、いきなりいろいろ始まり、世界観を把握するまでに時間がかかったのだけど、やっぱり面白い。
    ようやく役者が出揃ったところで一巻が終わり、という感じだったので、続きが楽しみです。
    イラストの雰囲気もいい。
  • 四界物語1 金翅のファティオータ
    おもしろかったー!龍が出てきて、スキー。主人公が女子じゃないけど、すんなり読めました。続きを楽しみにしてまーす。
  • 四界物語1 金翅のファティオータ
    久々にいいファンタジーを読みました。一見、平凡な主人公の周りにはすごい人たちが沢山いるわけですが、ツンデレ王子がやっぱり気になりますね。今後が楽しみです。
  • となりのアブダラくん
    最後のゴモットモ校長先生の言葉が良い。

    文化の違いを子ども達に分かりやすく伝えるには良い作品。
    ハルと美夜のような兄妹が現実に居るのか?と考えると、ここまで単純ではないと思う。
    そのため、物語としては星⭐️3にしました。
  • てのひら怪談 こっちへおいで
    わずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。

    ***

    発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベ...続きを読む
  • てのひら怪談 こっちへおいで【試し読み】

    考えられている作品

    この作品の一番のウリは、話ごとに読むページの数が少ないことで、短時間で読者に不思議なイメージや経験を与えられる、という点だと思います。必要以上の装飾や余計な飾りは省くことで、自ずと物語の本質に迫れるという特長からは、児童書を読む比較的年少の子供たちにとって情緒を発達するうえで役に立つ面があって良いと...続きを読む
  • となりのアブダラくん
    これは、どんな世代のどんな子が手にとる本なんだろう。
    ハルとアブドゥが仲直りした時の、アブドゥの涙にグッときた。
    息子は来年小学校にあがる。限られた世界の幼稚園とは違う世界が始まり、いろーんなひとに出会っていくだろう。息子はなにを感じ、どんな友達をつくるんだろう。一緒に悩み、喜ぶ親でいたいな。
  • となりのアブダラくん
    小学高学年からの児童書だけど、大人にも読んでもらいたい作品です。
    ある日、パキスタンからの転校生がやってきて、その転校生がムスリムであることから、浮いた存在になります。主人公の男の子は彼の世話係を任命され徐々に友達になっていきますが、まわりの目が怖くて逃げてしまい、どうすればよいか迷うというお話。
    ...続きを読む