有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャンルごった煮な掌編〜短編集。他のミステリー作家にはなかなか見いだせない、引き出しの多さを改めて感じました。
メインテーマはしっかり表現しながら、同時に作者の根幹であるミステリー色も忘れずに随所に織り込ませるところに、どうしようもなくミステリー愛を感じられて嬉しい作品です^^
メモ↓↓
ガラスの檻の殺人(四つ辻の交点で起きた殺人、透明な密室、消えた凶器はどこに?)
壁抜け男の謎(迷路庭園に消えた犯人と残された絵画、ふき取られた指紋の意味)
下り「あさかぜ」(アリバイ工作)
キンダイチ先生の推理(何故、被害者は自分の家に何度も電話をかけたのか?)
彼方にて(9/11、反世界、青い薔薇)
ミタテサツジン(売れない俳優と付き人、雪月花姉妹、見立て)
天国と地獄(天国と地獄の長箸の使い方を聞いて得た犯罪の着想)
ざっくらばん(スパイ容疑を告発する怪文書、言いまつがいによる差出人確定)
屈辱のかたち(丸くなった批評家を襲う悲劇)
猛虎館の殺人(首無し死体、熱狂的なタイガースファンの家にあるべきものの最終目標)
Cの妄想(私という人間はいつから存在しているのか? 唐突な終わりの気配・幕)
迷宮書房(どんな物語もそろう場所、非現実の現実化)
怪物画趣味(怪物の犯罪)
ジージーとの日々(SF、ロ母、ほんのりミステリー)
震度四の秘密(結婚前の演技)
恋人(官能、抜けた歯)
フーダニットからオマージュ、SF小説、官能小説までを収めた十六の短編集。 -
Posted by ブクログ
久しぶりにこのシリーズを読んだ。文章が上品だなあと改めて思った。
文章がすき。
20190927 再読
助教授の身代金
久しぶりの再読だと大抵内容をすっかり忘れていていちいち新鮮に読めてしまうタイプなんだけれど、これはものすごく印象に残っていて全て覚えていた。
誘拐ものが珍しいからかな。最後の「あんた今でも楽しいか」ってセリフがとても印象的。
ABCキラー
ドラマの題材になると聞いて。なぜか犯人は覚えていたんだけれど、あらすじを忘れていてとても楽しめた。
クリスティのABC殺人事件はやはり名作で、こちらも子どもの頃に読んだままだったけれど、クリスティはポワロよりミスマープル派だったりして、どうもポワロは鼻に付くのを思い出した。作中のアリスに全く同感。
因幡の白兎氏初登場。ちょこちょこ出てくるけどなんとも言えない。
推理合戦
軽い掌編。アリスと先生と朝井さんのトリオ、すごく好き。私もいつか通天閣の下で串カツ食べてみたい…!
モロッコ水晶の謎
表題作。オカルト的なものへの拒否感が強い二人が、「先生」に比較的優しいのが新鮮だった。
国名シリーズの毒殺ものといえばロシア紅茶の謎の印象が強いけれど、毒殺ものは読後感がいつも独特というか、ずっしり寂しい感じがする。
毒殺は女の殺し、みたいな話を聞いたことがあるけど、その是非はともかく、感覚として理解できないこともないな。推理小説においては。