早坂隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
所謂「南京大虐殺」、その「首謀者」松井石根に興味がある人には必読書と言っても過言ではない。
松井大将への共感を秘めながらも抑制の効いた筆致で300ページに及ぶ長文であるが飽きずに読み進む事が出来た。
「そもそも孫文の革命を助けたのは日本ではないか」、その後「抗日」へ転向する支那を背景に松井大将の足取りが展開される。
「南京事件」については様々な評価があるが、本書は真実を突いてゐると小生は見る。
筆者はルポライターと称してゐるが、ルポライターの域を越えた文章家だ。
末尾の文章は印象に残る。
「先の大戦における最大の皮肉は何か? 松井石根の存在。」
「『歴史は繰り返さない。ただ、韻を踏むだけだ。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
傲慢で独善的な外交政策、人種差別を始めとする深刻な国内問題。
アメリカの病根は深い。
唯一の超大国を揶揄した傑作ジョークに的確な解説を交えて「病めるアメリカ」の核心を衝く。
[ 目次 ]
第1章 世界の超大国アメリカ(単独行動主義;軍事大国;保守主義 ほか)
第2章 アメリカの外交政策(イラク開戦までの経緯;石油利権;イラク戦争後の混乱 ほか)
第3章 悩めるアメリカの内側(嫌われるアメリカ;国内に広がる不安;経済 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
イラク、北朝鮮…紛争、圧政、貧困の地にある無数の悲劇。
そこで民衆の心を絶望、怒り、憎しみから解放してきたジョークの名作、秀作を多数収録。
日本人のストレスにも効きます。
[ 目次 ]
第1章 中近東(イラク パレスチナ ほか)
第2章 旧ソ連(ロシア エストニア ほか)
第3章 東欧(チェコ ポーランド ほか)
第4章 国を持たない人たちのジョーク(ロマ(ジプシー) クルド人)
第5章 アジア(朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮) ミャンマー ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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Posted by ブクログ
ニュースを見ていて「今この国でこんな事が起きている」という部分は分かっても、「何故そういう事が起こったのか」というのは調べてみないと分からないのと同じで、この本に書かれているジョークそのものは理解出来ても、何故そのジョークが生まれたかというのは、やはりその国の情勢を知らないと分からないですね。
同じようなジョークが登場人物の名を変えて、色んな国にあるのが面白い。以前米原万里氏の著作で登場したジョークも幾つかありました。
人間の考える事やる事というのは、国や言葉や宗教が違っても、余り大差ないのですね。その事が面白くもありますが、少し哀しいような気もします。 -
Posted by ブクログ
面白かったです。
ここのところずっと、ジョーク集でも、戦時中のや紛争地のを読んでいたので、今回は久しぶりに気の抜けた感じで楽しめました。
そして今回また疑問が。
ユダヤ人が色々なところで悪く言われているのは知っているのですが、実はその根本の部分を知らないのですね。
それからポーランド人がお馬鹿さんキャラとして登場するんですが、一体これは何でなんだろう。
このジョーク集を読む限り、日本人は世界でそれ程悪いイメージはないみたいです。
これからどんどんそのイメージが悪くなっていかないような行動をしないといけないですね。
日本人である事を恥ずかしく思ってしまっているような人、この本を読 -
Posted by ブクログ
チャウシェスクによる独裁政権時代
誰もが貧しい暮らしを強いられる中
「国力とは人口なり」
と唄われ
中絶や避妊が非合法とされた。
時代に生まれた子ども達
は「チャウシェスクの子」と呼ばれ多くは貧しさから親に手放され孤児院へ行くことを余儀なくされたり
ストリートチルドレンとしての生きていくことになった。
彼らが生活する劣悪な環境ではあどけなさが残る子どもであっても
生きるために犯罪に手を染め、シンナーに手を出してしまう悲しい現実がありました。
この本は彼らの生活をうまく切り出しさらにルーマニアの社会情勢を重ね合わせ生々しく現実を描いたルポルタージュだと思 -
Posted by ブクログ
日本人が、世界からどのように見られているかのジョークを集めた続編。今作は、前作のような日本人のステレオタイプに対するジョークではなく、どちらかというと時事ネタ(しかもかなり新しい)が多数。なので、笑いの度合いも前作に比べて弱め、というか、軽めのように感じます。
例えて(?)言えば、前作は思わず笑ってしまいそうなネタが多数あったので、電車の中で読むのは少々気が惹けたのですが、今作は口元に笑みを浮かべる程度のものですので、読書の場所を選ばないかもしれません。
今作を読んで思ったことは、ジョークのネタ云々より、著者の考えや思考といったものが、非常にニュートラルである、ということ。やはり、世界中を旅