杉本苑子のレビュー一覧

  • 孤愁の岸(上)

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    宝暦治水の話。「頂上至極」と同じ内容であるが、こちらは上下巻の長編。昭和57年に第1刷発行と古い本です。

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    2022年12月06日
  • 竹ノ御所鞠子

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    鎌倉殿の13人みてて、これも再読、一気読み
    鎌倉2代将軍頼家の遺児たちの話。男子は殺され、女子は子を産めるがゆえに生かされて頼朝直系の子を得る道具として扱われる。(夫、子供を殺され、4代将軍の19歳年上の妻にさせられる)
    陰惨で怖すぎる。
    鎌倉時代って…。

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    2022年11月13日
  • 竹ノ御所鞠子

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    鞠子の母は若狭局(比企能員の娘)ではなく、木曾義仲の娘説をとっているのが興味深かった。義時と政子亡き後も繰り返される謀略と、家族4人の悲惨な最期には、やりきれない気持ちになったけれど…これが鎌倉時代、ということだろう。

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    2022年10月23日
  • 竹ノ御所鞠子

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    2代将軍頼家の娘にして4代将軍頼経の妻、毬子。
    夫よりも16歳も年上の女性は、花盛りの年頃をただ未来の夫の成長を待つだけだったのか。
    3代将軍実朝の御台所の猶子となっていたのだから、ここまで放置されていたとは思わないが、これだけ夫と年が離れているのだからその間に別の人生があったとしても不思議ではない。
    母の視点から語られる、歴史に埋もれたひとりの女性の物語。

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    2022年06月04日
  • 汚名

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    釣り天井事件で有名な本多正純を描いた作品。本多家に恨みを持つ奥平家が本多家に間者を送り込み失脚を狙う。本多正純が主役かと思ったら正純自身は作中には殆ど出てこなくて架空の人物謙作から見た正純が上手く表現されている。清廉潔白、権力闘争に巻き込まれたら切ない物語。

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    2019年08月14日
  • 風の群像(下) 小説・足利尊氏

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    ネタバレ

    尊氏が足利幕府を開いた後、幕府中枢の兄弟・幼なじみたちが骨肉相食む泥沼の闘争を続ける様を描く下巻。
    複雑な南北朝時代の移り変わりを分かりやすく読むことができて有難かった。
    尊氏・義詮の策謀により破滅していく足利直義、高師直の人物は魅力的に描写される反面、当の尊氏の魅了はいまいち伝わってこなかった。

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    2017年10月20日
  • 風の群像(上) 小説・足利尊氏

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    ネタバレ

    足利尊氏を主人公に、南北朝を描く歴史小説。尊氏と弟・直義の性格の対比、高師直や楠木正成などの特徴的なキャラクターなど、小説的に強調されて書かれていて、複雑な時代や人間関係を扱っていながら読みやすい。

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    2017年10月17日
  • 新とはずがたり

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    海外に来てから、日本語の本が入手しにくくなったので、めっきり本を読まなくなった。こうなるとたまに本を手にれても読む速度も落ちるし、読むきっかけが作れない。この本も昔ならさくっと読めたのだが、今はけっこう大変だった。

    しかしそんな私の事情はともかく、本としては読みやすいしいい本だった。ぐっとくる本だ。西園寺実兼の言動が現代人すぎる気がするが、それはこれぐらいでいいのだと思う。

    若い頃の話(もとのとはずがたりでいう愛欲編)は、「こんなことしているから武家に放逐されるんだ」「働けよ」と思うが、後半、年を取ってきてからの話のほうがいいな。後深草院の臨終の「お上、二条です」のところや、彼の野辺送りに

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    2017年09月18日
  • 孤愁の岸(下)

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    水害対策と藩の弱体化を狙い、幕府が薩摩藩に命じた揖斐川・長良川・木曽川の三川の手伝い普請。すでに財政が逼迫している上の大工事に、藩を賭して立ち向かう薩摩藩士の姿が描かれる。史実であることが、よけい胸を打つ。
    『お上からの辛いことも頑張れば達成できる。』のような道徳的な話ではなく、工事終了のカタルシスは描かれていない。むしろ、権力の横暴と公共事業に乗っかって私服を肥やす民衆への強く深い怒りと悲しみが物語を貫く。

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    2017年07月20日
  • 江戸を生きる

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    八年ぶりの再読。有名無名の江戸の人々をドキュメントタッチで描き出す歴史エッセイ。
    折々に読むのが楽しい。

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    2016年02月05日
  • 孤愁の岸(上)

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    地元と薩摩では、必ず教えられるこの治水事業も、全国的にはあまり大きく取り上げられてこない歴史事実。薩摩側に立った書き方で、賛否は分かれるかもしれないが、これでは、美濃、尾張の扱われ方があんまりだと思う。

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    2014年03月22日
  • 今昔物語集

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    2013.6.19
    有名なものもあるが、51話入っているのではじめてのものも多く楽しかった。天竺の天狗が海から聞こえる念仏をたどるのが、特に好き。
    くだけた訳で読みやすいが、私はもっと原文に近いほうがいいな。

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    2013年07月10日
  • 傾く滝

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    大名題の家に生まれ、類まれな美貌で“江戸の華”と謳われた八代目市川団十郎。

    その華やかな外見とは裏腹に、団十郎は肉親との葛藤に悩み、芝居町を弾圧するご政道(遠山の金さん出てくる!)に不安をつのらせ、ついには仇持ちの浪人・宮永直樹への破滅的な愛にのめりこむ。

    江戸歌舞伎の舞台を背景に、謎の死に至る団十郎の伝説的な悲劇を細やかに描いた長編作品。

    葬儀へ向かう団十郎を見て、「八代目・・・、きれいね」とため息をもらす女たちに向って、(あれはわたしのものだ!)と声にならない叫びを全身にめぐらす宮永先生。
    団十郎を裸にして、「うつくしい」「いつか必ず二人の仲は壊れる・・・そう予感しながらこの

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    2010年10月12日
  • 悲華水滸伝 三

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    108人の星の転生。水泊に集う好漢たちの物語。

    呼延灼、董平の官軍を打ち破り、曾家との動乱を経てついに108人の星宿が終結!

    俺の御贔屓の史進の扱いがめちゃくちゃ少ない。(涙
    いつの間にか合流してたわ。

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    2010年01月17日
  • 悲華水滸伝 二

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    108人の星の転生。水泊に集う好漢たちの物語。

    清風山の動乱から祝家との戦。徐々に集う星宿。
    やっぱり一丈青かっこよす。でそれを一撃で粉砕する林冲もっとかっこよす。

    史進、いまだ登場せず。

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    2010年01月17日
  • 悲華水滸伝 一

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    108人の星の転生。水泊に集う好漢たちの物語。

    おなじみ林冲の放逐劇から生辰綱の知恵取り、宋江の転落と武行者誕生まで。

    出だしはスタンダードに進みます。

    史進が全然出てこないんですけど。(w

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    2010年01月17日
  • 引越し大名の笑い

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    表題他短編10編。うち戦国時代関連は6編。
    私の好みは「働き蜂」と戦国関連ではありませんが表題の「引越し大名の笑い」です。

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    2009年10月25日
  • 風の群像(上) 小説・足利尊氏

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    全2巻。

    まずイメージが結構違った。
    北条すごくいい人だし、
    幕府も優れてたし、
    高師直は美男子だし、
    なにより尊氏がダメすぎ。

    尊氏ダメな太平記は結構あるけど、
    このダメさはなんというかリアル。
    凄く人間臭い。
    普通の人。
    だから凄くダメに見える。
    個人的には吉川太平記な尊氏が一番好き。
    でも案外こんなだったのかも。
    実際。

    なんというか、女の人だからか、
    全体的に柔らかい雰囲気。
    そしてあっさりした印象。
    太平記ってより主人公達の人間を描いてる印象。
    太平記知らない人には良いのかも。

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    2009年10月09日
  • 大江戸ゴミ戦争

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    外国人も驚くほど清潔で美しい江戸の街。しかしそんな江戸にもゴミ問題騒動があったそうな・・・。コミカルなタッチで描かれる、ゴミと江戸を題材にした短編小説集。

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    2009年10月04日
  • 「更級日記」を旅しよう 古典を歩く 5

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    読みながら、何度、この通りに旅をしたいと思ったことか・・・。
    一度でいいからこの通りに旅をしてみたいです^^
    旅行がお好きな方にオススメかも^^

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    2009年10月04日