【感想・ネタバレ】風の群像(下) 小説・足利尊氏のレビュー

あらすじ

幕府開府で戻った平穏も束の間、兄弟による二頭政治は綻(ほころ)び始めた。嫡子義詮(よしあきら)を溺愛する尊氏に芽生えた、弟と己れの落し種直冬(ただふゆ)への疑心は、足利一門の骨肉食む内乱を生んだ。燻る南朝の火種は燃え立ち、再び策謀渦まく権力興亡の世に。南北朝動乱を風のごとく駆け抜けた武士(もののふ)たちの春秋を描く、著者畢生の傑作。

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Posted by ブクログ

鎌倉幕府滅亡から足利尊氏の最後までの、激動の時代を描いている歴史小説にも関わらず、合戦シーンの描写が少ないところが、初めのうちは物足りないと感じながら読んでいたが、後半になるにつれて物語の中心が足利直義になるにつれて、合戦シーンよりそこに至るまでの、武将や天皇、貴族、僧侶、家族などの気持ちの移ろいが肝であると感じられ、この作品では合戦シーンはあまり重要ではないと感じるようになった。
実際はどうだったかは別として、思慮深く兄思いの足利直義を中心に、良くも悪くも天真爛漫で他者への思いやりが薄い足利尊氏、天皇親政に執念を燃やす後醍醐天皇、賢く利に聡い高師直、頼りなくヘタレすぎる足利義詮、恐ろしい程の権謀術策で暗躍する北畠親房など、実父への愛に飢え憎しみに燃える足利直冬など、様々な思惑を持つ人々の絡み合いが、むしろ合戦シーンが少なさを感じさせない。
結局誰も救われない感じが、太平記らしくて逆に良い。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子ゆえの闇
(愚息のせいで愚父が地獄をもたらす)
合理的な理解は望めないが、
足利義詮がねだるから直義を追い落とす
その過程で
師直の犠牲
直義南朝へ
親房の暗躍
暗愚の義詮
直冬の復讐
野蛮なクセに大義名分を気にする場面もある
北条氏なら
「朝敵上等、後で取り返す」とでも言いそう

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2020年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

尊氏が足利幕府を開いた後、幕府中枢の兄弟・幼なじみたちが骨肉相食む泥沼の闘争を続ける様を描く下巻。
複雑な南北朝時代の移り変わりを分かりやすく読むことができて有難かった。
尊氏・義詮の策謀により破滅していく足利直義、高師直の人物は魅力的に描写される反面、当の尊氏の魅了はいまいち伝わってこなかった。

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2017年10月20日

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