あらすじ
修善寺で討たれた鎌倉幕府二代将軍・源頼家の子として生まれた姫・鞠子。人里離れた竹ノ御所で母とともに慎ましくも安らかに暮らし、人がみとれるほどに匂やかで、涼やかな声の持ち主へと成長していく。
異母兄弟は政争に巻き込まれ、儚い命を散らすなか、鞠子は女であるがゆえに難を逃れたと思われた。しかし、尼御台政子から書状が届き、北条氏らが繰り広げる非情な権力抗争の波に弄ばされる。
悲運の姫の数奇な運命を描く歴史長篇。
〈解説〉末國善己
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
鎌倉殿の13人みてて、これも再読、一気読み
鎌倉2代将軍頼家の遺児たちの話。男子は殺され、女子は子を産めるがゆえに生かされて頼朝直系の子を得る道具として扱われる。(夫、子供を殺され、4代将軍の19歳年上の妻にさせられる)
陰惨で怖すぎる。
鎌倉時代って…。
Posted by ブクログ
鞠子の母は若狭局(比企能員の娘)ではなく、木曾義仲の娘説をとっているのが興味深かった。義時と政子亡き後も繰り返される謀略と、家族4人の悲惨な最期には、やりきれない気持ちになったけれど…これが鎌倉時代、ということだろう。