佐々木正美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ人生は建物建築。乳幼児期は基礎工事、小中学校は柱や床で、高校は外装や瓦で、大学になると内装やカーペット。カーペットなんて後からいくらでも取り替えられるが、基礎工事は人の目に止まらないが、しっかりした建物は基礎工事が大事。
乳幼児期の育児は、せんじつめれば「子どもの要求や期待に十分にこたえること」だけ。「赤ちゃんが望んだことをしてあげる」がこの本の全てと言っても過言ではない。
1994年の乳幼児検診。育児に不安や心配がない母親は30パーセント。育児で強い苛立ちを感じた母親は75パーセント。この子は要らなかった産まない方が良かったと思った事がある母親は33パーセント。
若い母親の方が多い傾向で、居住年数が少ない方が多い傾向で、地域人との交流が消極的で、不安時に本や雑誌を頼る人が多い傾向。また、専業主婦の方が悩みが大きい。
98年の本なので、夫が育児を「手伝ってくれる」という表現が普通に出てくる。22年ごろには既に手伝ってくれるはおかしい!という論調があったように思える
育児下手になったのは人間関係が下手になったから。
育児不安は、夫が非協力的・職場から離れて孤立・子どもの発育表からの乖離。
一人で育児してる感がダメ。夫婦だけじゃなく、家族や地域や他人もいるといい。子どもは泣くのが仕事。
孤独やばい。児童虐待の母親は例外無く孤独。
実家☓近所☓夫婦☓友人☓…。
作者は戦時中に小学校に入学。母親は井戸端会議に助けられた。醤油がないから隣に借りに行くが帰ってこない。今は経済的に自立してる家庭が増えて、不要になり、孤立した。
そうじゃなくて、今も醤油を借りた方が良いし、旅行も複数家族で行ったほうが社会性が育って、孤立を感じづらく、良いことが多い。
親は子どもを受領すべし。総受け。子は自然と自分で良いように育つから、親の言うことを聞かせる方針はだめ。子どもの不始末時にはあまり叱らず、そういうときのために親がいると考える。
早期教育も虐待に繋がるおそれあり。期待して、期待を返してもらおうとしたらダメ。成果を気にせずのびのびと子どものやりたいことをさせれるならオッケー。
妊娠中はストレスなく過ごすべし。生まれた子どもの、集中力・落ち着き・感情コントロール・ストレスに弱い・アレルギーになりやすい…ことが解ってる。
※ 逆はないから。アレルギーだから母親が妊娠中ストレスだったってわけではない。
出産直後は母子同室or病院で預かる。病院で預かるが90年には主流。母子同室実験すると、その方が母親が子どものために動くようになる。定期検診で「身長測るので預かりますね」と看護師に言われ、渡さずに身長計まで持っていったり、衝立の裏を覗いたり、服を脱がせたり。病院預かりは看護師にさっさと預けて客観的に見るケースが多い。
ミルクが欲しくて泣きわめく赤ちゃん。夜中は上げないようにすると、3日もすれば大体の赤ちゃんは夜中は泣かなくなる。二週間以上も夜中泣き続けるのもいる。
現実が解る賢い子に育つ…とおもいきや、追跡調査すると3日で諦めた子は努力せず諦めやすい子になり、二週間以上泣く子は努力し続ける子になる。
が、この時期に大事なのは信頼関係構築なので、赤ちゃんの望みは叶えてあげたほうが良い。二歳ぐらいまでは。
子ども、思いやりのある子に育って欲しいと思うが、そのためにしてる行動は?思いやりのある行動を見ないと、育たない。親は思いやりがある行動をしているか?子どもを叱ってばかりでは?自分の欲求を抑えられず子どもに思いやりが育ちますか?
経済的、物質的に豊かになると外罰的になる。
知らない人から話しかけられる、知らない人に話しかけることが急減した。昭和10年ごろに生まれた筆者はそう感じているらしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ金言も多いが、やや抽象的な表現が多く、実際に子供を目の前にしたときにうまく実践できないことが多いかもしれない。そのあたりは具体的な「声がけ集」も参照しつつ読むのが効果的に思える。ただ、全編通じて著者の主張を何度も何度も繰り返してくれるので、頭にはインプットされると思う。
イヤイヤ期に差し掛かる我が子の癇癪をどうしても冷静に受け止められない場面が多かったが、その癇癪も受け止めることで「自律心=自分の感情をコントロールする力」が生まれるという。親にも忍耐力と精神的余裕が必要である。
以下、自戒を込めて備忘録
【1週間、声を荒げて叱るのをやめよう】
・愛着形成が先、ルール(父性)はその後
・親が求める子ではなく、子が求める親になる。子ども の要求はすべて応えるくらいの対応をすることで、子ど ものなかに自信と自尊心が生まれる
・親と一緒に喜びを分かち合う経験のなかで情緒が育つ →確かに一人で遊んでいると退屈そうなときがある、親 が笑顔で一緒に遊ぶと喜んでいる
・食卓をみんなで過ごすことが大事
・友達と学び合う&価値観を共有し認め合うことで社会性を育む
・叱りすぎると嘘で繕うようになる。自分の気持ちを理解して大切に育ててくれる親の言うことなら聞こうという気持ちに持っていく。厳しく叱るより、穏やかに言い聞かせる方が効果が大きい
・自分の感情を律する力=自律心を育てるべき。繰り返し伝え、子供が納得して自主的に実行するのを待つ
・しつけが下手なのは、性急すぎる(できるようになるまで待てない)、感情的な激しさで教える(すぐイライラして威圧的になる)
できるようになるのを楽しみながら待つべき。
・近隣や家庭内外に友達がいると叱らなくなる傾向あり。叱ってしまったらまずは謝る。なぜ叱ってしまったか原因を内省する
・親に甘えて反抗してもすべて受け止められる、というような経験が少ないと、社会に対して反抗するようになる
・ただ話を聞いてもらう、ただ受け止めてもらうだけで、自分から叱られることを求めるようになる -
Posted by ブクログ
ネタバレnoteの記事でこの本を取り上げられていたので、手に取りました。文量も少ないのでさくっと読むことができます。著者の佐々木正美氏は、児童精神科医で長年経験された方です。子育てを俯瞰して考えられる本でした。特に印象に残っていたのは、「この世で最も純粋に近い愛情は親が子どもを思いやる気持ち」「競争性協調性を育てるにはたくさん友達を家に呼び、たくさん遊びに行くこと」でした。子供との向き合い方だけではなく、パートナーとの向き合い方、自分自身との向き合い方が子育て繋がると分からせてくれる本でした。
おわりにで、子どもを産み育てることを「人間的で独創的な活動」と表現されていたのも印象的でした。子育てで小さなことが気にならなくなれそうです。 -
Posted by ブクログ
以前こど看さんの本でも言われていたけど、大事なのは「子どもを喜ばせる」こと。過干渉ではなく、過保護な親。
たしかに、~しなさい、~しないで、と言いまくっているけど、私はどれだけ子どもたちの~してに応えられているのかな…と思った。
「きょうだいゲンカはスポーツ」というのが一番腹落ちして、目から鱗だった!息子も娘もどちらも私を審判にしようとするのに辟易としてたけど、もうやらせとけばいいな。
でも、ことあるごとに「お母さんが」「お母さんの」…って言われると私一人で子育てや家庭の責任を負っているような気になる。そこがしんどいかなあ…全部あなたのせいです。って突き放されてる気がした。
私は夫と二人で家庭を運営したいという姿勢なので。
2026-52 -
Posted by ブクログ
『子どもへのまなざし』を読んで良かったので2冊目も購入。基本的には1冊目と同じように、子どもを受容的に大らかな心で育てましょうという話。
印象に残ったことは、最近の子は傷つきやすいということ。一冊目から続く昔の育児は良かったという論調に「昔の方がよっぽど過酷な子ども時代だったと思うけど…」という気持ちがあったが、最近の子の方が脆い印象があることには頷ける。最近の子の方が人権意識が高まり、ちゃんと傷つき落ち込んでるという側面があるようにも思うが、癒しの場所が少ないというのは新たな視点だった。親自身が地域や人間関係から孤立することで、子どもの人間関係も狭まり、癒される場所がない。親自身が周囲から孤立せず、頼り、頼られる豊かな人間関係の中で子育てすることが、子どもの人間関係も豊かにするとのこと。
地方出身で都会で子育てする私も漏れなく人に頼ること、頼られることが苦手。少し勇気を出して人間関係の中にとどまってみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
堺雅人さんが朝のテレビ出演時に紹介していて、
辿り着いた本。
堺さんのファンというわけではないが、子育て中の身としては気になる内容だな〜と思い、手にとりました。
素晴らしい本だとは思うが、
端々のジェネレーションギャップや、
こちら側への共感一切ゼロの直球ど正論に
個人的には苦行の時間に感じてしまった。。
語り口調の文章もまどろっこしく感じてしまい、
「直接講演とかで聞けたらまた印象違うかもなあ、」とフワフワ考えながら読んでいたら、
あとがきに講演をまとめた本だと記載があり納得。
とはいえ記載されている内容は
皆が分かっているようで芯を食えていない、
そして体現できていない大切な事象ばかり。
もしあなたにスタンスに迷いがあるのであれば、
一読の価値はあると思います。
個人的には「いつ出来るようになるか、楽しみにしているからね」の心構えについて学べたことが良かった。
子育ての本を読んでいると、
どう子供と対面するかは家庭•個人に帰依しているかもしれんけど、社会構造の影響はかなり大きいよなあと、ひしひしと感じます。。。
社会が家庭を圧迫して、心の余裕のなさが親に表れて、子どもが犠牲になるっていう、、世知辛い。 -
Posted by ブクログ
エリクソンのライフサイクル・モデルの簡易的な理解のための本、っていうイメージです。佐々木先生の著書はよく拝読させていただいておりまして、この本は佐々木先生の著書の中で、唯一の人生の幸福論について書かれた自己啓発なのかなと思って期待していたのですが、ちょっと期待ギャップがありました。
自分の人生の見つめ直し、そしてそれをこれからの自分の育児に活かす、という目的では『抱きしめよう、わが子のぜんぶ 思春期に向けて、いちばん大切なこと』という本の方が好みでした。
決して、この本が悪いということでは無いです。この本に共感する点が多ければ、これもぜひ読んでみて欲しいです。