五代ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「グインサーガ」がお話半ばで終わってしまったことが
残念でしかたなかったわたしにとってみれば、
誰かがこのお話を引き継ぐ、ということに賛成なのです。
だけど、それってもちろん、
このお話の読者にとっても
引き継がれた作者にとっても
めちゃくちゃプレッシャーのかかる大変なことだと思うのです。
栗本薫が考えていたこの先のグインサーガが
いったいどんな結末を迎えるはずだったのか、
それはもう知る由もなくて、
だからもうそこは新しい作者の方に完全にゆだねるべきなのでしょうね。
しかし!しかしです!
この巻の途中辺りから「なぬっ?そんな?まさかっ?」という展開が起こった時には、
わたしはけっこう心の中 -
Posted by ブクログ
ネタバレグインサーガ、途中で読みやめてた組です。
だって、あの黒髪の美人が
「ああ・・・」とか「おお・・・」とか言われまくって、
花のようにお美しくはかなく、おいたわしい「だけ」になっちゃってて、
ファンの方には本当に申し訳ないけれど、
「うわー、超ウゼー」でやめてました。
んが。
栗本薫氏が亡くなったのに、新刊が?と思って本屋でパラパラ見てたら
「おもしろい?かも?」と、結局レジへ。
で、結果、面白い。
リギアさんて、こんなに「姐さん」だったっけ?と記憶を引っ張り出しながら
読んだけど、話が転がる転がる。
よしよし、こういうのを待ってたんだよ。
うおーい、どうなるんだあ、これから、でページを -
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Posted by ブクログ
(No.13-54) グイン・サーガ、新著者で再開。
外伝的な「グイン・サーガ・ワールド」が何冊か出版されましたが、最初の一冊を買っただけでした。
こういうのは私が求めているものではない、と感じたからです。
別の著者による正編の続きが出版される・・・・、買うかどうか悩みました。
で、ともかく一冊買ってみました。
私が買った外伝では五代ゆうさんは書いてなくて他の著書も読んだことがないので、五代さん初読みです。
普段はなるべく「あとがき」を本文を読む前には読まないようにしているのですが、今回は読んじゃいました。
あとがきを読んでから本文に入ったのは、私にとっては良かったと思います。
多くの -
Posted by ブクログ
「変身ヒーロー大暴れもの」だったハズなのにどんどん話が膨らんで、ついには全能の存在や悟りの世界にまで突き抜けてく、超長編大河SF。
「自分が生きる世界が、実はさらに上の世界が作り出した実験室だった」という古典的なSFの発想を上手く利用しつつ、「AIデータが生命になれるかどうか」という命題が、切なさたっぷりで描かれています。
さながら未来版『妖怪人間ベム』。
1・2巻は箱庭世界内での変身バトルもの、3巻は箱庭世界が生まれた経緯と謎解き、4・5巻では箱庭世界から上位世界に具現化したAIデータたちと、実際の人間の軋轢と交流と大きな戦い…というのが大まかな流れ。
特に物語の発端が描かれる3巻は必読 -
Posted by ブクログ
読みやすいSFだと思う。
セラとの遭遇が齎した、戦闘以外の要素と遭遇したジャンクヤードの人々の喜々とした描写は、心温まるものがある。
依怙地なサーフとゲイルのやり取り、化粧に夢中のアルジラとジナーナ。
殺伐とした世界の中で、こうしたものがあるのは何だか微笑ましい。
その怒涛のギャップに、物語に惹き込まれてゆく。
生を模索し突き進む中、ジャンクヤードの存在理由と共に過去の業罪が仄めかされる。
ゲーム未プレイであるが、他のメガテンシリーズは戦闘シーンをぼんやりと思い浮かべられた。
おそらく人間関係、ドラマ部分の描写はこちらの方がよく表現されているのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
ゲームは2の途中までプレイ済み。
ゲームの原案者さんが作者ということで、ゲームを元にしたノベライズとは違ってキャラ設定や心理描写、世界観等で深い掘り下げがたくさんありました。
ストーリーはゲームとは違ってきていますが、それでも共通点はあるのでゲイルのフードの意味やビショップの能力、ヒートのマッチョメン具合、アルジラの変身能力への嫌悪感と敵を食べることへの抵抗、シエロの活発な少年らしさ、サーフのリーダーとしての采配…などゲームと照らし合わせながら「ほぅほぅ!」と大変興味深く読みました。
変身した皆がこんなに餓えと葛藤していたなんて思わなかったから驚きでしたね。エンジェルの「餓えから逃れ生き延びる