五代ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(No.13-54) グイン・サーガ、新著者で再開。
外伝的な「グイン・サーガ・ワールド」が何冊か出版されましたが、最初の一冊を買っただけでした。
こういうのは私が求めているものではない、と感じたからです。
別の著者による正編の続きが出版される・・・・、買うかどうか悩みました。
で、ともかく一冊買ってみました。
私が買った外伝では五代ゆうさんは書いてなくて他の著書も読んだことがないので、五代さん初読みです。
普段はなるべく「あとがき」を本文を読む前には読まないようにしているのですが、今回は読んじゃいました。
あとがきを読んでから本文に入ったのは、私にとっては良かったと思います。
多くの読者を抱える大河小説。当然それぞれの読者のイメージはあるわけで・・・。
栗本さんなら自分の小説なんだから何を書いても許されるけど、別の人がやるとなるとそうはいかないでしょう。
それをあえて引き受けた五代さんは、すごいと思います。
私なら、足が震えて立っていられないほどの緊張を強いられるのではないかと。
「どうあろうとあくまで『私の』グインを書こうという開き直りのような気持ち」五代さんの覚悟に感動しました。
そう、五代さんのグインなのね、そう思って私も覚悟して読み始めたのですが、意外なほど自然に物語の中に入っていけました。
だって、リンダ、マリウス、ヴァレリウス、リギア、イシュトヴァーン、みんな私が思っていたとおりに生き生きと行動しているんだから。
あなた達あれからも生きてたのね!懐かしくて嬉しくて、五代さんありがとうって思いました。
ただいきなり皆さんものすごく大変そうです!これからも生きてて欲しいんだけど。
この続編は、もう一人「宵野ゆめ」さんと交互に書くことになっているそうです。
五代さんは今回パロで再開した物語の舞台をヤガへ移行。
宵野さんは12月刊行の予告によれば舞台はサイロン。
両方のパートが影響し合い、リンクし合って進行する。
えっ~、それほんとにうまく行くの?ってちょっと心配だけど、だからこれからも買おうという気にもなるかな。
多くの人が関わっているらしいこのプロジェクト、成功して欲しいです。 -
Posted by ブクログ
「変身ヒーロー大暴れもの」だったハズなのにどんどん話が膨らんで、ついには全能の存在や悟りの世界にまで突き抜けてく、超長編大河SF。
「自分が生きる世界が、実はさらに上の世界が作り出した実験室だった」という古典的なSFの発想を上手く利用しつつ、「AIデータが生命になれるかどうか」という命題が、切なさたっぷりで描かれています。
さながら未来版『妖怪人間ベム』。
1・2巻は箱庭世界内での変身バトルもの、3巻は箱庭世界が生まれた経緯と謎解き、4・5巻では箱庭世界から上位世界に具現化したAIデータたちと、実際の人間の軋轢と交流と大きな戦い…というのが大まかな流れ。
特に物語の発端が描かれる3巻は必読。ふたりの男とひとりの女の、愛と友情と裏切りと死と蘇りという「ハイパーインフレドリカム状態」だから、読みやすく感情移入しやすい。滅びゆく上位世界の倦怠感と焦燥感(さながら『北斗の拳』!)も、ジャンプ世代的にはしっくりハマります。この3巻1冊でもひとつの物語として成り立ってる。
全編を通じて「ふたりの男の友情」と、「そのふたりの男を基にした、AIデータ同士の友情」という、双子的な友情が描かれ、しかもそのふたつの友情が(姿形は一緒なのに)まったく違った関係性になっていくのも見どころ。
そして…人類が、悪魔や天使や地獄や神といった「明らかに上の存在」に進化することは可能なのか? という、紀元前から続く野望のひとつに対して、「AI世界で長時間に渡り、擬似的に上位存在になるための修行をする」ことで、肉体の限界を超えて精神を鍛え、“次のステージ”へ行ける可能性を提案しているのが非常に東洋SF!
ラストの読後感には、こちらまで擬似的な悟りを開いたかのような、清々しさがあります。 -
Posted by ブクログ
読みやすいSFだと思う。
セラとの遭遇が齎した、戦闘以外の要素と遭遇したジャンクヤードの人々の喜々とした描写は、心温まるものがある。
依怙地なサーフとゲイルのやり取り、化粧に夢中のアルジラとジナーナ。
殺伐とした世界の中で、こうしたものがあるのは何だか微笑ましい。
その怒涛のギャップに、物語に惹き込まれてゆく。
生を模索し突き進む中、ジャンクヤードの存在理由と共に過去の業罪が仄めかされる。
ゲーム未プレイであるが、他のメガテンシリーズは戦闘シーンをぼんやりと思い浮かべられた。
おそらく人間関係、ドラマ部分の描写はこちらの方がよく表現されているのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
ゲームは2の途中までプレイ済み。
ゲームの原案者さんが作者ということで、ゲームを元にしたノベライズとは違ってキャラ設定や心理描写、世界観等で深い掘り下げがたくさんありました。
ストーリーはゲームとは違ってきていますが、それでも共通点はあるのでゲイルのフードの意味やビショップの能力、ヒートのマッチョメン具合、アルジラの変身能力への嫌悪感と敵を食べることへの抵抗、シエロの活発な少年らしさ、サーフのリーダーとしての采配…などゲームと照らし合わせながら「ほぅほぅ!」と大変興味深く読みました。
変身した皆がこんなに餓えと葛藤していたなんて思わなかったから驚きでしたね。エンジェルの「餓えから逃れ生き延びるすべは他にない」っていうセリフがリアリティを帯びていたといいますか。
一巻はジナーナがかわいくて好きになりました!ジナーナは一人称がジナーナな時点でかわいかったりするけどねw
さぁ続き読むべ。
※2011-11-25~2011-12-09 -
Posted by ブクログ
発売当初からやりたいと思っていた、それでも機会がなく結構なネタバレをいくつか知っている、という状態のゲームだったので、やや迷ったものの評判が良くて買った。
ら、面白かった。ノベライズではなく原案小説ということで、原作をなぞりつつ別物、じゃなく別物として原作をこれでもかと設定や人物を掘り下げたり改編したり、という好きな種類の小説だった。
ひさびさに、あまり使いたい言葉じゃないけれどもライトノベル的にも楽しかった。キャラクターの一挙手一投足がとにかく楽しい、萌える、という種類の。
酷薄なサバイバル状況下での「お前ら仲良いな!楽しそうだな!」というやりとりはとても好きなので。
敵を食べることは敵を殺すこととなにか違いがあるか?とか、感情を持つことでどんどんうまくいかなくなっていく事どもとか(憎悪とか不信とか侮蔑とか弱みとか)、わりと言葉でしっかり説明されつつキャラクターがそれを体現しているのが、難解な割に読みやすいような、もっと放り出してくれても良いような。
読みやすいのがちょっと(作品の質ではなくて読み出のあるなしとして)もったいないという妙な感覚。わかりやすいぶん延々考え込むような没頭ができないのかもしれない。
非常に読んでいて楽しいんだけれども。
ゲイルとアルジラとバットが特に好きなんだが、ゲームの展開では全員えらいことになるようだった気が。隔月刊行がうれしい。