西炯子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
猫の宅急便でドラマ化しんの?
この漫画は近年の作者の作品の中では異色の出来だと思う。
結構マイナー作から読んでるのでその頃から今作片鱗があったと思う
が中途までは最近多かったセンシティブな中年が新境地で都合よくっつく話かと思ってた。
ぶっちゃけ恋愛にも境遇にもヒロインが「定番に惑わされず」、真っ直ぐ目を向けてそれがこの巻の終わりの清涼剤になってると思う。
ヒロインはこの初恋を呪いだといったがその一撃が彼女を一気に成長させたのは否めないし、クズはクズ故に何度でも舞い戻るモノなのであるがそれでも他人の無償の愛でいっぱい育てられたヒロインは自分と周囲の“家族”とトモダチをこれから守っていくだろう確信を持っていけるエピローグもあっ -
Posted by ブクログ
なかなか終わらせ方が難しい話だろうなと思ってましたが、良い着地点だったかなという読後感でした。
鈴が結婚するとき、または、子供を育てるとき、そのパートナーをどちらの父親に寄せていくのかだけが気になりますが、案外、同じように実父のようなタネを授かって、養父のような子育てパートナーと再婚とかしたりして、などと思ったり。
この巻でも、たーたんの人としての弱さも垣間見えたけど、それでも大変だった15年を幸せと言えることにそれ以上の強さが見えたように思えます。
このマンガ、どこか鈴の物語みたいだったのに、最後に一気にタイトルどおり、彼の物語になりましたね。
西先生の絶妙な采配に今回もグッときました。次の