くるんぱさんのレビュー一覧
レビュアー
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薬屋のひとりごと 12
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購入済み
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薬屋のひとりごと 11
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購入済み
ネタバレ 購入済み砂漠に水を撒くような奮闘記
西都で起こった蝗害の後処理に陰の司令塔となって食糧などの手配を整える皇弟の月の君。
それを助ける猫猫たち医師団をはじめ、都からの援軍部隊は奮闘。
しかし表に出ないだけにその働きが民衆には伝わらず、后となった玉葉の義兄の玉鶯は劇場型の将軍のような振る舞いで民衆の歓心を得、それに乗じて扇動し隣国を攻めて良港と地下資源を得るための戦を起こそうとしている。
そんな玉鶯と因縁を持つ思いがけない人物が現れ想像を絶する方向に展開していく。
キーパーソンとなるのが猫猫の父羅漢、そして羅半兄、高順の息子馬良の嫁の雀さんがとても良い仕事をしています。
それにしても、猫猫と月の君は一体どうなっていくのでしょう?
猫猫の心ひとつというところに来ていると思うのですが、猫猫はなっかなか手ごわい。
馬閃と里樹姫の行方はいい感じになりそうで、里樹姫には幸せになってほしいなと思います。
早く次が読みたいです。 -
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ネタバレ 購入済み
触れ合うことからはじめよう
生きる性の切なくて哀しくて狂おしくて逞しい物語です。
派遣として医療事務の仕事をしながら、好きなネイルの仕事を始めようとする26歳の主人公青木薫が初めて恋した人が癖のある外科医の矢飼先生45歳。矢飼は助けてはいけない人を助け、体に深い傷を負い、助けられなかった恋人が助けられてしまい、深く心に傷を負い満身創痍で全てが贖罪のように、人を助ける為だけに生きていた。そんな先生に向ける薫の恋心に、触れてはいけないと思いつつも触れてしまう先生の想いは、年齢の制御を超えて深い愛へと変わってゆく。
ひたむきで一途な若い恋は、触れられて気持ちがいいと思う本能が、ちょっとした異変を敏感に感じ取り、触れられると気持ちが悪いと思ってしまった時に決定的な別れを招いてしまう。
若さは残酷で美しい。
先生に育てられ薫は一皮も二皮も剥けたいい女に成長したんだな。
先生も薫と出会って次の人生を歩み始めることができたんだ。
もう一つの一途な恋が薫に向けた学生時代の後輩シロちゃん。ずっと見守る君がいるから薫は安心してこれからを生きていける。 -
ネタバレ 購入済み
青春は自分の気持ちを探る時間
高校生活を謳歌している男女の恋心をギリシャ神話のリリド、アダム、イブ、パンドラなどになぞらえながら、文化祭の演劇部の演目として展開していくのが面白い。
バード部の野鳥観察会でイユンクスという珍しい鳥を絡め、魔術が本当に備わったかのように心を動かしていくのも神秘的。
自分でも分からない心が、人と関わることで自覚しながら少しずつ大人になっていくそれぞれの登場人物たち。
とても落ち着いた学園もので、青春の痛みを感じる秀逸な作品です。
登場人物の名前に「実」を入れてアダムとイブが食べた林檎の果実を思わせるところや、ギリシャ神話の三美神を表す重要な数字の「三」が入った名前や万葉集から取った名前、三を持つ子や慧の名前の子が皆を繋ぐ役割を持ち、細部のこだわりが感じられる。
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いつから愛に変わるのだろう
いち日はホテルの仕事を辞め、桑乃木の料理人となる決意をするがなかなかお客がこない。
そんな時お月見の出張料理の依頼が舞い込む。
当日は周が給仕に付き添い、女性には好評だがお茶の師匠の藤原には味に深みがないと酷評され不愉快だから仲居に戻れと言われてしまう。その言葉にいち日以上に怒る周の心の動きに注目。
その後いち日のお披露目の昼食会を催し、芸妓の市賀や新聞記者に気に入られ、新聞に載ったことや芸妓仲間の紹介でランチのお客様が増え始める。
いいなぁと思うのは料理のアイデアはもちろんいち日が出すのだけれど、周も毎回相談に乗ってメニューを決めるところ。仕事での積み重ねがお互いの信頼関係を確かなものにしているのが素敵です。
12月の初旬がいち日の誕生日と義母に知らされた周は、面倒と思いながらも自分の誕生日には風邪で手を尽くしてくれた事を思い出したりしてホテルのディナーを用意する。
いち日の母は時々二人の関係を近づけるための策を弄しているところがポイント!
食事の後に夜を共にしょうとするが、年下の周は大人の振舞いをしていたが、実は気負い過ぎてお酒に酔って失敗。
帰宅した二人の前に伯母が東京から戦争孤児となった遠縁の子を養子にと連れ帰っていた。やっと子作りをしようと思い始めた二人は呆然としてしまうが、たらい回しにするのはかわいそうと、いういち日に周も引き取る事を決意する。
この男の子がとてもかわいくて、周も戸惑いながら一緒にコロッケ作りをしたりする姿がかわいい。
お互いが手に触れる事にもどぎまぎしながら、やっとキスまで漕ぎつけた二人。次回は…。 -
ネタバレ 購入済み
男子も女子も厨房に入る
父が亡くなり夫が戦死した後、桑乃木の料理長を勤めていた戸川が、沈んでいく船で心中したくないと全ての料理人と共に辞めてしまう。
そんな時にGHQの妻子と日本の婦人と子供たち40人の交流会の依頼が舞い込む。
この機を逃してはと周にはっぱをかけられたいち日。枕元に立つかなしげな父の姿に、女が入ってはいけないとされた厨房に立つ決意をする。
いち日は周に相談しつつ料理メニューに腐心し、手伝いの人を集め、足りない器を周の実家のホテルより借り受ける。
交流会は粛々と進み最後の手巻き寿司で静かだった会が大いに盛り上がる。
しかし、こっそりと撮られた厨房のいち日の写真と共に周の若主人としてのインタビューが載った記事が出て大騒ぎになり、伯母が周を排除して養子を迎えると息巻く。いち日も周に不信感を抱くが…。
折しも昭和51年サンフランシスコ講和条約が締結され日本が変わっていく予感。
やったことのない台所に立っていち日を手助けしようとする周。
怒りつつも二十歳を迎えたその日に風邪で寝込む周を得意な料理で看病するいち日。
商家の三男は道具に過ぎず、何としても桑乃木を立て直したいと思う気持ちを伝える周から、養子が来ても構わないし、子供だけ作ってもいいという思いなども聞かされるいち日。
その他、自立したいと願い、ホテルの厨房でいち日を雇い入れてくれたホテルのシェフとのやりとりなど、人の心理描写もとても丁寧で、激動の時代なのにほっこりとした落ち着きのある物語になっているのは、合間に挟まれた美味しそうな京料理のレシピがあるからでしょうか。
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ネタバレ 購入済み
かくし味が盛り沢山
戦後6年を経て傾きかけた京都の老舗料亭を立て直す為に奮闘する主人公の桑乃木いち日の物語。
「ながたん」は包丁、「青と」は青唐辛子。題名の古風な響きに惹かれ、何より京都の街並みの丁寧な描写に戦後間もない頃に誘われるような気持ちになります。
いち日は桑乃木の長女で料理人と結婚したものの二ヶ月後に出征したのち戦死し後家に。京都の古いしきたりに縛られ、女は厨房に入れず。料理好きのいち日は女がひとりで生きていく為としきたりにあまり囚われないホテルのシェフとして精進を積む。
いよいよ行き詰まる桑乃木を見かねた叔母が、いち日の妹ふた葉に大阪のホテルの次男とのお見合い話を持ってくる。お見合い当日に現れたのは御年19歳で学生の三男周。ふた葉は料理人と駆け落ちしてしまい、叔母は35歳のいち日に結婚を迫る。まだ前夫に未練を残すいち日ながらここで援助してもらえる周の家と結婚しなければ桑乃木は潰れるのみ。好きな人がいるという周も淡々した様子で同意を得てさくさくと結婚へと進む。
いち日は料理をしている時が本当に楽しそうで、ささっと作るハモ料理や、まだこの頃には珍しい食パンなどを周は美味しそうに食べる。食べる姿を嬉しそうに見るいち日。
周も桑乃木を立て直す為に学業の傍ら手を貸そうと内情を調べると、顧客管理は先代の記憶だけに頼ってきており何も残されていないことに唖然とする。
何もかもがいち日と若い周に託されたことに。
桑乃木にGHQの予約が入るが、厨房は連れてきたコックで出すという。周の提案でいち日が一品だけ料理を提供することになり、暑い夏の京都なのでアメリカを忍ばせるようなトウモロコシのアイスクリームを出し、女の将校の心を掴む。
しかし、この後、ほかの人に使われた厨房を嫌い料理長は弟子を率いて辞めてしまい、周は古い考えの人たちを一掃できて良かったと。
いち日は心を決めてホテルを辞め桑乃木の板前として厨房に入る。
気に入った女将校が40人の予約を入れてくれたものの、料理人の居ないこの状況をどう乗り切るのか。
きつい物言いの周に反発するいち日だけれど、一応、家族として尽くしていて、かなり年の離れた姉さん女房にいつか周が心を寄せて行く日が来るのか。日々奮闘するいち日の時折見せる隙に触れた周が、あれ?という仕草に、読者にふーんと思わせる心の揺れを伝えている所がかくし味になっている。 -
薬屋のひとりごと
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購入済み
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