山本康正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ChatGPTなど、最新の技術を交えながら、世界の情勢や日本のあるべき姿を触れた一冊。
ChatGPTについては、学生が独創性や勤勉さを失うなどの懸念もあるようですが、使い方次第なのかなと思います。
人に伝えるにしても、それをそのまま引用しただけであれば、ボロが出るわけですし。それを叩き台に、以下に自分で考えたり、エビデンスに基づく参照先を当たってみたり。ChatGPT自体もまだ精度が高くない部分もあるので。
アップルの預金口座の話は、利率の高さを考えると興味深いですが、自動車業界やソニーも金融業をやっていることを考えると、儲かるんでしょうかね。
日本のスタートアップ企業の現状など、日本が -
Posted by ブクログ
この本を手に取る人が知りたいことは、タイトルにもあるようにweb3の入門的な情報だと思いますが、本書の前半部分にのみ書かれています。nftやdefi、daoの利用例、その今後の展望について触れられ、ブロックチェーン技術がトレーサビリティに大きな利用価値があることが書かれています。
後半は政治や社会にとってブロックチェーン技術がどのような影響を及ぼす可能性があるのか、私たちの行動や思想にどのような変化をもたらす可能性があるのかといったマクロな視点を「人権と国家」の著者の筒井清輝氏との対談形式で論じられています。
タイトルの内容としては少し物足りなかったですが、読みやすく、web3に対して、マネー -
Posted by ブクログ
タイトルを読めば先ずその答えを期待してしまう。何故、日本はゲームチェンジャーになれないのだろう。いや、そもそも、ゲームチェンジとは何か。本当になれていないのか。本著はその点を深く考察したものでは無く、イノベーション事例の羅列が目立つ。謂わばテック系ニュースのまとめサイト。しかし、よく整理されていて視野も広く、一つ一つのトピックスは浅くとも知らない事が多かった。有益な本である、少なくとも私にとっては。
革新的な技術は従来の価値観や既存のシステムを破壊する異分子だから登場直後は嫌がられる。今ならば仮想通貨がそれ。しかしウクライナ侵攻の際に世界中から集まった仮想通貨の寄付は初期段階で72億円。世界 -
Posted by ブクログ
日本企業のサービス、製品でこれと言うものがすぐに浮かんでこない。昔ならソニーのウォークマンのように世界で話題になった製品もあったのに。
その原因について様々な理由があると指摘している。イノベーションの舞台がデジタル領域中心になり、昔のようなハードウェアでなくなったから。
お金や規模に関係なくても試行錯誤してチャレンジする企業が、昔は多かった。例に日清食品のチキンラーメンを挙げている。開発チームの数え切れないくらいの挑戦によって、今のインスタントラーメンが生まれた。
学会に目を移すと、予算を確保するのが難しい、研究よりも雑用が多いなど「尖れない」理由があった。