あらすじ
関係者待望!グローバル版「スタートアップの業界地図」です。米国、中国、インド、東南アジア、そして日本における最新事情を概観したのち、各国を代表するスタートアップを紹介。さらにそれを支えるテクノロジーやビジネスモデル、そして有力なスタートアップ同士の資本関係・競合関係などを図解やコラムで解説します。
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Posted by ブクログ
面白い。時代の流れを理解するのには適した本。かつて時価総額ランキングに名を馳せていた日本企業は、今となってはTOP10にも入る事が出来なくなってしまった。
アメリカではユニコーン企業が多数産まれるのに対し、日本ではまったく産まれてこない。
日本の教育によるリスク許容度や、働く事に対して美を感じてる文化が原因なのではないか。
また、インドの可能性を発見できた本。人口も多くテクノロジーも盛ん。
リープフロッグ現象により先進国より優位な立場になるような気がする。これからのインドに注目したい。
Posted by ブクログ
アメリカ、中国をはじめとする世界各地域のスタートアップ環境の概観や、主要・注目企業、テクノロジーの潮流について筆者のインサイトを交えて紹介。パラパラ見るだけでトレンドが掴める。
スタートアップが成長する環境として、人口と言語が大きな要素であることを改めて理解した。
Posted by ブクログ
アメリカ、中国、アジア、ヨーロッパ、そして日本と、世界の主要スタートアップトレンドを概観的に知ることができる良書。情報鮮度が命の本産業においては、書籍としての価値の賞味期限が極めて短い点がやや難儀ではあるものの、版後2〜3年は十分に旨みがある著作だと思う。
Posted by ブクログ
刊行から1年もたっているので、動きが速いスタートアップ界隈の状況はだいぶ変わっているかもしれない。が、さらっと米国・中国の状況を理解するのに役立った。
意外に面白かったのが、欧州の状況で、海外送金のスタートアップ「Transfer Wise」(英)は、かなりいけそうな感じ。なんで爆発しないのかはちょっと不思議。企業の経理がかなり保守的なのもあるか…。貿易金融みたいに、相互に信用できない(かもしれない)相手との取引には使いづらいのかも。
もう一つ、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)に関する記述も参考になった。あれだけ巨額のベンチャーファンドともなると、「投資先が探しにくくなるという壁」も存在する。
SVFの「本当の狙いは、金銭的なリターンではなく、出資を通じたスタートアップ企業への経営参画」である。著者が記していたように、著名投資家バフェットの投資スタンスと対照的だ。
結果、SVFからの出資は、起業家にとっては「『のむか、のまざるか』の選択を迫られる脅威」にもなり得るのであるのである。怖っ。
Posted by ブクログ
スタートアップ企業を地域別にわかりやすく書かれた本。テスラをはじめ、日本のWHILLなど注目企業も掲載。
PayPal関連が起業に大きく関わっていることがわかる。
Posted by ブクログ
日本のベンチャーキャピタルの組成学は年間2000億円。アメリカ約6兆円。中国5兆円だそう。
また、日本の大学には研究開発予算で2000億円しか回ってない。
後者は、未来のために、なんとかしてもらいたい。
日本は、世界と比べてスタートアップの環境が大きく出遅れていることがよくわかる。
でも、ソフトバンクビジョンファンドは、すごいな、と改めて理解ができた。
10兆円のファンドだそう。
でも、投資対象に一社も日本企業がはいっていない。投資に耐えられる規模のベンチャーが日本にないのだそうだ。
Posted by ブクログ
スタートアップでは、アメリカと中国が世界の中心で、アメリカではほとんどがIT技術を活用した事業で、特にビジネス展開の結果入手するデータを活用してさらにプロダクトの価値を高め螺旋状に企業と事業の価値を高めていく戦略にのっているように感じた。
中国はアメリカの真似をし、アメリカ帰りの起業家人材、通称「ウミガメ」をうまく活用し、巨大な国内市場を強みに閉鎖的に国内企業を優遇してスタートアップを次々と育成し、スタートアップ側も、政府に禁止されていないことは何でもトライして禁止されればさっさと撤退するというしたたかさで新たな事業領域を貪欲に開発している。
日本は出遅れ。SVFが群戦略でどこまで世界の台風の目になれるか。