【感想・ネタバレ】世界を変える5つのテクノロジー ――SDGs、ESGの最前線のレビュー

あらすじ

「このままでは日本だけが取り残される!」
行き過ぎた資本主義に対する反省から、日本では「脱成長」がブームとなっている。
しかし、GAFAMなど世界のテック企業の進化が止まることはない。
むしろテクノロジーを加速させて、気候変動、食料不足、教育格差といった社会課題をビジネスチャンスに変えている。

また、世界では、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったESG投資が急速に進む。
SDGs(持続可能な開発目標)にも重なるESG投資の運用資産は、2025年には世界で53兆ドルを超えるともいわれており、取り組まない企業には人も資金も集まらない。
ESGに根ざした経営は、もはやビジネスの“参加条件”ともいえる。

本書では、ESG、SDGsの観点から5つの社会課題を取り上げ、最新のテクノロジーの動向とイノベーションを生み出す企業の強さを解説。
GAFAM、テスラ、セールスフォース、その他注目のスタートアップが見据える未来とは―。
そして、自ら環境問題と国際協力に取り組んできた著者だからこそ言える、日本のビジネスパーソンがESGを自分ごと化するために必要なこととは何か?

第6章では、元スタンフォード大学教授で東京大学マーケットデザインセンターの小島武仁センター長との対談も収録。
世界を知る二人が語り合う、持続可能な社会の実現に果たす経済学とテクノロジーの役割とは。

欧米に比べてすでに出遅れている日本が、「脱成長」という幻想に浸っているひまはない。
最先端のビジネスモデルを知り、サステナブルを武器に変えて未来を切り拓け!

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Posted by ブクログ

気候変動、食料不足などの社会問題をテクノロジーを駆使して解消しようとする試みを解説した本。

行き過ぎた資本主義による社会問題を解消する方策は2つ。ひとつは「脱成長」。もう1つは、本書に書かれているビジネスによる課題解決。こちらは成長を続けながら課題に取り組む方法です。

本書を読めば、テクノロジーの進展と、社会問題に取り組むビジネスの事例がわかります。日本が社会問題にどう取り組むべきかを考えるうえで、大いなるヒントを示してくれるのが本書です。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世の中は知らないことばかりがすごいスピードで流れていってる…もう充分便利だよなとか思ってたらもっともっと地球のため人のためになる商品も出来てて、素晴らしい人がいるもんだと感心してしまいました。 
そして何より、うーん、人間って地球に必要?と思ってしまって悲しくなったから星1つ減らしてみました。
だけど自分も普段からもっと色んなところに目を向けないとなと思った。

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2022年10月20日

Posted by ブクログ

読んで思ったことはテスラがすごい。
必要に迫られてESGの取り組みをやっている企業は少なくないが、顧客の目的(節約など)とESGを直接的に結び付け、それを誰でもわかる形で可視化していることがすごいと感じた。

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

今までは、何となく聞いたことあるな程度だったESGやテクノロジーなどの理解を深めることが出来た。

特に、社会問題を解決するために、テクノロジーをどのように活用できるのかという点を実際の企業の例も踏まえて知ることが出来たので、イメージしやすかった。

日本だけでなく、海外に視野を向け、情報を
収集していくこと、実際に新たなテクノロジーを知り、使用してみることなどが大切だと理解した。

企業を見る視点としてESGやテクノロジーの視点を持つこと、また、企業側として自分達に何ができるの考え続けていくことが必要だと感じた。

今後も、ESGとテクノロジーに注目していきたい。

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2022年03月27日

Posted by ブクログ

最近ESG投資とSDGSについて触れる機会が多く、手に取った本。
元々テクノロジー系が好きな人であれば、聞いたことがある内容が羅列されている印象。
海外のテクノロジーの躍進ぶりに比べ、日本はまだカーボンニュートラルやフードロスについて本腰を入れていない。
いつになったら自然環境と向き合うことになるのか‥。日本という国を残念に思う一冊。

暗号資産についても記載が多く、興味深い内容だった。具体的な銘柄を解説するという事ではないが、ビットコインがもたらした革命的なイノベーション!などは読んでいて共感できた。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

ESG、SDGsの必要性については十分に理解しているが、そこに至った背景やグローバル視点で遅れをとっている日本社会への問題提起について参考になった。ESGはこれまでのCSRやCSVのような一種の企業のブランディングのレベルでなく、推進しないと沈んでしまう、社会から排除されるほどのテーマであるとの意識のもと取り組んでいく必要がある。

タイトルにある5つのテクノロジーについてはサラッと概要が解説されているのみ。


○メモ
・ESG投資の拡大の要因は、金融機関が先駆け(国連が機関投資家にESGを評価に反映させるよう規定したこと)
・短期的な利益の追求でなく、長期的で持続的な視点の重要性(リーマンショックの反省)
・植物工場スタートアップのオイシイファーム
・国内代替肉スタートアップのネクストミーツ
・水素自動車は水素ステーションの配備にかかるコストの問題からなかなか普及しない。バスなど一定ルートにおいては可能性あり。ただし、エネルギーとしての水素は非常に有用。
・スマートトイレ(排泄物から健康状態を分析)
・Googleが2007年にカーボンニュートラルを既に達成していたのには驚いた。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

 SDGsやESGのことを扱った本であるが、とても勉強になった。日本人はあまり真正面から扱おうとしないので、ますます置いていかれることになるのだろう。
 なにしろもうEVの勝利が確定しているのに日本だけ(トヨタだけ)が水素エンジンの普及を中途半端に目指している。ガラケー全盛時代に「スマートフォンなんて普及するはずない」って言っていたのを思い出す。
 
日本は「間違いが叩かれる社会」なので、「沈黙は金」なのだが、世界では「沈黙は賛同」とみなされるのだ。自分たちが行動しないということは、他人の利己的な行動を許すことに繋がってしまう。
 
 自分たちと違う存在に「レッテルを貼って分断を作り出している場合ではない」のに…

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

山本さんのことは以前から知っていたけれど、単に投資家でエリートな人なんだなくらいにしか思っていなかった。
が、今回この本を読んでグローバルな視点で環境問題や人権問題など現代社会での課題に対してなんとかしたいという熱い思いを感じた。

この本では、最近流行りの「脱成長」を進めると、世界中が資本主義経済が進んでいる中で日本だけ取り残されるリスクが高く、むしろテクノロジーや科学を駆使して課題解決に向かっていくべきだという視点で話をされていた。

実際に環境問題に取り組んでいる数多くの例を紹介してくれており、私たちがどう向き合っていけばいいかのヒントを得られたような気がした。

個人的には日本というローカルな視点ではなくグローバルな視点を持っておくために英語で情報を集められる力が改めて必要だと感じた。

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2021年09月17日

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資本主義の結果として発生している気候変動、資源枯渇、格差などに対して、脱成長ではなく、新たなテクノロジーで克服していこうという考え方。
目新しいことはないものの、日本企業のESGに対する意識が他国から遅れていることに警鐘を鳴らし、付加価値的に考えるのではなく今のままでは先がないという自己否定を出発点に、どう変わって行くべきか真剣に模索する必要がある、という記載は印象的。

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2023年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SDGs、ESGという流行りの単語に対して、企業の取り組みなどを概括した本。
深くはないので、さわりを知るのにいいでしょう。
こういった世間で語られる言葉に対し「自分事化」することの重要性を説いています。
最後の小島武仁氏(東京大学)との対談が一番面白かったです。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

SDGsやESGについての本を見てみようということで、目に留まった本書を読んでみた。

5つのテクノロジーと銘打っているが、それぞれの説明は概略に留まっている感じがする(ヘルステック以外はあまり詳しくなかったので、ためにはなったが)

著者が投資などをしてきた関係か、どちらかというとこのままじゃマズイよ、という不安をあおるようなニュアンスや、どうすれば良いという問題定期的な側面が強かったと感じた。

テクノロジーの進歩により変わってくる側面が強いというのはその通りと思うし、今後も情報を追い自分ごととして捉える必要はあると感じた。

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

興味のある所や仕事で使いそうなところをささっと速読。

う~ん、何というか、ちょっと情報量が薄いような気が。。
逆に言うと、コンパクトに必要最小限の情報がまとまっていて、
SDGsとかESGとか〇〇テックという言葉を初めて学びたい人にとっては、
最初の一冊目としては、有用な書籍かも。
そうでない人(ある程度知っている人、深掘りしたい人)にとっては、
別にこの本である必要はないかなという感じ。

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2022年04月25日

Posted by ブクログ

私にとっては、ちょっと分かりにくいかったです。
「ESG」という言葉と意味を初めて知りましたが、イマイチ理解が、、、
要はうちの会社は環境にも良いことをやってまっせ!とこれからはアピールも大切だということかな?日本の会社は苦手そうですね。。。

あと5つの、テクノロジーの中ではエドテックはとても興味深かった。やる気さえあれば、自ら学びを受ける場所を探すことが出来るもんね。動画サイトを探したり、東進予備校のように数ある動画コンテンツから自分に合う『先生』を選べば良いわけだから。
良い先生、教育に出会えるか『運任せ』的な従来の学校教育から、変わってきたってことですね。

ヘルステックはどうなんやろ?毎日毎日、自分の「健康スコア」気にしてたら、生活できなくならんかなあ(笑)

ともあれ、最新テクノロジーがこういったことを可能にしていることは凄い事ですね。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに
第1章ESGはビジネスの最低条件
第2章2030年の世界を救うテクノロジー
第3章2030年をリードする企業の勝ち方
第4章ESGで激変する業界
第5章日本企業への処方箋
第6章対談、理想を現実に変える経済学の未来
 小島武仁X山本

P117 iPhoneの圧倒的なブランド力にはかなわない~
 だから視点をずらしてiPhoneにはできないポジション
 を攻める(ソニー)
P144自分たちの企業が何者で、どの位置に立っている
 のかをまず把握することが出発点です。軸足を決めて
 おくと方向転換がしやすくなります。事業を展開する
 ということは、軸を残しながらやや方向を変えること
P149”世界で最も持続可能な企業100社”ダボス会議
 1。シュナイダーエレクトリック(電気、フランス)
 7.ケリング(アパレル、フランス)

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2021年12月08日

Posted by ブクログ

<目次>
はじめに
第1章  ESGはビジネスの最低条件
第2章  2030年の世界を救うテクノロジー
第3章  2030年をリードする企業の勝ち方
第4章  ESGで激変する業界
第5章  日本企業への処方箋
第6章  特別対談 小島武仁X山本康正
    「理想を現実に変える経済学の未来」

内容>
ESG=企業の価値を測る際の新たな指標。E=環境。S=社会。G=企業統治(ガバメント)。SDGs=持続可能な開発目標、と共に、これからの世界でポイントとなるワードだ。その視点から、10年後の世界を予測し、そのための必要なことを軽く解説した本。まあ、わかる話だった。しかし「脱成長」に対し批判的な著者だが、考え方によっては、著者の主張と「脱成長」が噛み合う可能性があるような気がする(何も根拠はないが…)。そこのところがちょっとマイナス点だ。   

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2021年09月30日

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