宮田律のレビュー一覧

  • ナビラとマララ 「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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    銃撃されたマララさん。マララさんと大きく違うのは、銃撃したのがアメリカのCIAだということ。この本では、そこを切り口に報道のあり方やイスラムについて考えていく。
    ドローンによる攻撃をアメリカ政府の人はbug splatと呼ぶのだそうです。人を攻撃しているのに。日本軍が戦時中、人体実験をするときに人間を丸太と呼んだことを思い出します。
    報道の使命は「一番小さな声を聞くこと」(『殺人犯はそこにいる』著・清水潔より引用)、その大切さをこの本でも感じます。

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    2018年01月27日
  • イスラム潮流と日本

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    2014年9月、国連人権高等弁務官事務所は2011年から2014年4月末までにシリア内戦の死亡者数が19万1369人に達したことを発表した。
    シリアはアサド親子二代の政権下の時代から混乱していたわけではない。
    日本の外務省の「世界の学校を見てみよう」というページには、1997年当時、「シリアのダマスカス市内の学校では、生徒の話題の中心は音楽とファッションで、欧米で流行している服装や髪型が関心を集めています。シリア人は大変親日的で、第二次世界大戦後の日本の経済成長や日本人の勤勉さ、自動車など工業技術の高さが知れ渡っています」とある。

    現在、シリアでは、石油・ガス生産施設を含む国土の三分の一がイ

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    2015年04月19日
  • 世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威

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    残念なことに内容はもう憶えていない。
    ただ、中東は各地で戦争状態なのだということは確かのようである。
    戦士たちは意気揚々と戦闘に勤しんでいるのだろうが巻き込まれる市民は迷惑なんだろうな…
    どうしたものか?
    どうしようもないような気がしてくるが、いつかはどうにかなるのだろう。
    中東の方々どうにかしないといけないのだろうが、その原因を作ったのは欧米の支配層だったりもするのでなんだかなぁという感じがする。
    その恩恵をわれわれは確かに受けている。
    まったく…どうしたものか?

    Mahalo

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    2015年03月17日
  • 物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜

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    行く前に勉強しておかないとね。
    ペルシャ時代からの歴史ダイジェストと、文化についての説明。編年体的と言いますか、全体的に量と熱を均等に割いて説明している。なので教科書みたいな感じ。
    現代のイラン関連の戦争についての説明がない。国内の話がメインのため、他国との関係を説明して欲しかった。語られる現代の国際的な関係性もアメリカと日本の二者のみ。他の中近東との国際情勢を書いてくれないとイランの立ち位置がわからない。

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    2014年09月10日
  • 中東イスラーム民族史 競合するアラブ、イラン、トルコ

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    イスラームを基盤とするアラブ、イラン、トルコの
    三民族をめぐる歴史を概説する一冊。
    イスラームの起こりから現代に至るまで
    内容は多岐に渡っており、
    必然的に複雑な歴史を駆け足で紹介することになるため、
    理解が追いつかない部分も多いが
    大枠は掴むことができる。
    各民族の誇りと現実的な利益、
    そしてイスラームの絆が引き起こす歴史に興味が湧いた。

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    2014年05月31日
  • 世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威

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    ■イスラム世界

    A.イスラム主義の運動は、イスラム教の中心命題である「正義」「平等」に立ち返り、貧富の格差、政治腐敗などの矛盾を改善しようという運動だ。その中で、暴力によってその理想を達成しようとするのが、「イスラム過激派」である。

    B.2013 年1 月、アルジェリアのガス・プラントで日本企業関係者がイスラム武装集団の人質となる事件が起こった。この事件の背景には、フランスによるアフリカ北部への軍事介入や長期にわたる同国の植民地支配に対する反発がある。

    C.「アラブの春」以降、イスラム過激派の関心は、欧米よりイスラム世界内部の敵に向かいつつある。イスラムでは、対外的な戦争を「ジハード」、

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    2014年05月06日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    過去を掘ればいろいろなことをした日本人がいるだろうし。
    結論から言うと資源はあるがなくなる前に、手を打てになるのだろうか。
    ただし、これも歴史が流れると評価は変わるのではないだろうか。

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    2013年12月29日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    読んでいて赤面してしまうくらいの、日本自画自讃(一応イスラムのフィルター通しているから他画自讚?)が続く。それなりに正しいのだろうけど、まぁ自虐史観に対するテーゼでもあるのかな。後半のイスラム諸国から期待されていることや、イランに対する独自路線の薦めは、日本のマスコミからはなかなか聞けない論調で貴重な意見だと思う。

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    2013年12月08日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    FBでフォローしている宮田さんの投稿は写真が楽しい。文脈にあまり関係ない美女写真もついて来る。イスラム本はもう一冊並行して読んでたがさくっと先にこちらを読み終えた。本人も認めるようにかなりイスラムよりだ。

    イスラム、特に中東諸国の日本びいきの感情には歴史的なヨーロッパの介入にある様だ。例えば日露戦争に勝ったこと、敗戦後経済的な復活を遂げたことなど。文化面では「男はつらいよ」や「おしん」も人気が高い。アニメではキャプテン翼は主人公がアラブ人になりキャプテン・マジドになっている。

    普通の日本の行動習慣、例えば謙虚さ、清潔さなどなどはイスラムの行動規範にかなっているので日本人は改宗すれば良いイス

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    2013年10月04日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    イスラムというと、ちょっと取っ付きにくい感じがあるが、彼らからすると、日本には親近感があると。
    トルコやマレーシアにはそんなイメージもあるが、中東にはそんな感じがしなかった。が、歴史的、経済的にも近い位置にあるとのこと。読むと納得させられるところもある。
    タリバンや、ビンラディンなど、悪いイメージがあるが、彼らがイスラムを代表しているのではなく、普通のイスラムの人はとても親切で日本好きであると。確かに仕事で何人かイスラムの人を知っているが確かに親切だった(英語がわかり辛かったが)。

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    2013年09月29日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    本当にイスラムがどれくらい親日であるかはともかく、政治や宗教に関わる人たちだけでなく、普通の市民も中東、イスラムを身近に考えて行かざるを得ない時代だから、イスラムと日本の関係をざっくり俯瞰する入門書として良いと思う。

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    2013年09月23日
  • 激変! 中東情勢丸わかり

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    夏にカタールに行き、初めて中東を身近に感じた。本文中にあるカタールの様子はまさにその通りであった。一部の富裕層とそうでないものからなる格差社会がそこにある、ということがわずかに垣間見られらた。
    日本のエネルギー対策では欠かせない存在である中東。しかしアメリカの顔色を見ながら場当たり的な中東政策をやってきた、と文中で指摘している。

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    2012年09月17日
  • 中東イスラーム民族史 競合するアラブ、イラン、トルコ

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    中東の歴史を近現代までアラブ・イラン・トルコの3民族から
    見ていった本。

    新書ですが、高校卒業程度の歴史を知っていないと読むのが辛いです。
    中東の歴史をまとめてざっと読むのにはいいかもしれません。

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    2012年03月04日
  • 中東がわかる8つのキーワード

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    水と環境、民主化、宗教、人権などをテーマに中東について解説。
    中東について基本的な知識があることを前提に、最近のトピックについて説明。
    中東においてなぜ民主化が難しいのか→中東は宗教、民族が多様な人々が暮らしている。アメリカなど西欧の「民主化」ではその多様性に対応できない
    クルド人の対立について

    など現在の中東が抱える問題についての説明はよかった。
    ただ基本知識がないので細かい民族や地域の名前を並べるのではなく、
    問題の大まかな構造がわかるような説明だとなおよかった。

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    2009年10月04日