【感想・ネタバレ】物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜のレビュー

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イスラムの中のイラン

2020年04月24日

「イランといえば、イスラームの国だから、イラン人のことをアラブ人と同じ人々と理解している日本人は多いだろう。」
恥ずかしながら、自分もそうでした。
ペルシャとアラビアの違いを認識していませんでした。
イランの歴史の流れや他のイスラム諸国の文化的な違いを簡潔に分かりやすく教えてくれる本です。
筆者のイ...続きを読むランへの愛情が感じられます。

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Posted by ブクログ 2015年06月05日

[両面の相克]アケメネス朝やサファヴィー朝に見られる大国としての歴史を持つと同時に、近代以降は王政からイスラーム革命への大転換を見せたイラン。民族や宗教が行き交う地で育まれた壮大な歴史をコンパクトにまとめあげた作品です。著者は、イランへのペルシャ語留学もされた経験を持つ宮田律。


そもそもこの変化...続きを読むの多い地域において、「イラン」という形で数千年前から歴史が書ける、ないしは紡げるところにこの国のまとまりの強さが感じられました。中東地域というとややこしく感じられるかもしれませんが、まずは本書でペルシャ・イランの系譜の独特さに足を踏み入れてみるのもオススメです。


イスラーム革命後のイランについてはその影響力の大きさもあって議論が尽きないのですが、その端緒が那辺にあったのかを簡潔に知ることができるのも本書の魅力。アメリカとのこじれにこじれた関係がイランからの視点ではどう見えるのかといった点も非常に勉強になりました。

~ホメイニーによる反米の提唱は、イランとアメリカの外交関係の歴史に関係があるとともに、歴史的に外部勢力によって侵入を受けてきたというイラン人の「被害者意識」にも関連するものだ。~

コンパクトにして明瞭☆5つ

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Posted by ブクログ 2021年06月12日

主に現代イスラームを専門とする著者によるイラン通史,20世紀以降の特に対アメリカについてが本書のメイン。

p38「日本人は,欧米の一部にある「イランは危険」という誤解や偏見にとらわれずに,イランという国を正確に認識,理解していくべきだろう。」

p258「日本は自由を希求し,また強い民族的ブライド...続きを読むをもつイラン人の心情に留意しながら,イランを国際社会にとり込み,急進的な保守派の主張を弱めることを,ヨーロッパやイスラーム諸国と強調しながら図っていかなければならない。」

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

旅行前に一冊読んでおこうと本棚の中から。
世界史の知識が無いもんだから分からないところもありましたが
読みやすく手っ取り早く一冊読むには適した本かと。

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Posted by ブクログ 2013年05月07日

正直、イランのことも全然知らなければ、イスラム世界の知識も皆無。ただ中公の物語シリーズだから、ってことで読むことにした作品。案の定というか、全然覚えられなかったし、下手したら歴史の流れさえほとんどつかめなかったってのが事実。でも、他にも中東世界に関する書籍を読んでみようってきっかけにはなったと思える...続きを読むし、ふとしたときにまた読み直すのも良いかも。食わず嫌いはダメすよね。

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Posted by ブクログ 2014年09月10日

行く前に勉強しておかないとね。
ペルシャ時代からの歴史ダイジェストと、文化についての説明。編年体的と言いますか、全体的に量と熱を均等に割いて説明している。なので教科書みたいな感じ。
現代のイラン関連の戦争についての説明がない。国内の話がメインのため、他国との関係を説明して欲しかった。語られる現代の国...続きを読む際的な関係性もアメリカと日本の二者のみ。他の中近東との国際情勢を書いてくれないとイランの立ち位置がわからない。

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