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武家の棟梁?
王権と自力救済の間で揺れ動きながら、栄光と没落、凄惨な骨肉の争いを経験した、実に劇的な一族河内源氏。
源頼信が平忠常の乱、源頼義が前九年の役、義家が後三年の役を平定。→東国武士を結集し、「武家の棟梁」と称される地位を確立。→院や貴族に脅威を与えた河内源氏は、院と結んだ平氏による源氏勢力削減政策により不遇を極め、保元の乱と平治の乱を経て没落。→先祖が築いた基盤をもとに頼朝が鎌倉幕府を開いた。
こういった歴史の教科書に載ってるような通説に対する検討をされています。
・貴族と武士は同じ支配者層であり、貴族と武士が対立関係にあったのではない。
・頼朝の隆盛の基盤は源平争乱の結果で得た領...続きを読む