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Posted by ブクログ
以前『物語イランの歴史』でも紹介した宮田律先生の著書です。この本では西アジアを構成する主要3民族、アラブ、イラン、トルコの各民族についてその歴史と現在の国際関係を記しています。内容の前半は、それぞれ3民族の前近代史について比較的詳しく、民族に焦点を当てながら解説しており、とくにイラン史などは先の『物語イランの歴史』より充実していると思えます。後半はそれぞれ各民族のナショナリズムや宗派を縦軸に、各国との利害関係を横軸に近現代の国際関係を論じておりますが、ここはさすがに先生の専門分野ですから、かなり詳しく、入り組んだ国際関係を一つ一つ繙きながら解説しています。この本を読んでみると、前近代はあれだけ各民族が共存していたのに、なぜ近現代になるとこれだけ憎しみあうのか、と深く考えてしまいます。「温故知新」の考え方を大切にしていきましょう。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
アラブ・イスラームの正統な後継を自任し、イラク戦争後の新秩序を模索するイラク、サーサーン朝以来の繊細華麗な文化を誇り、核開発を巡って西欧諸国との対立を深めるイラン、多様性を内包し、EU加盟を目指してヨーロッパとアジアの境界を問うトルコ―。
イスラームを共通の基盤としつつ、競合と協調を繰り返してきた三民族の歴史を辿り、米、欧、露、イスラエルを巻き込んで展開される地域のダイナミズムを描く。
[ 目次 ]
序章 中東三民族の特徴
第1章 イスラームを誕生させたアラブ
第2章 イスラーム世界に多大な影響を与えたイラン文明
第3章 欧米支配とイラン民族主義の台頭
第4章 トルコ民族の興亡
第5章 共存していたトルコ人とアラブ人
第6章 近現代におけるアラブ・ナショナリズム
第7章 トルコをめぐる現代中東の国際関係
第8章 突出するイラン・ナショナリズムと米欧・イスラエル
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