宮田律のレビュー一覧

  • イスラエルの自滅~剣によって立つ者、必ず剣によって倒される~

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    無辜の民間人に多大な犠牲者を出し続けながら継続されるガザ戦争。
    ユダヤ人のナショナリズムであるシオニズム思想によって成立した人工国家のイスラエルは、まさに世界大戦時のファシズムとなんら変わらなく見える。極右勢力が実効支配する国は民主主義と言えるのだろうか。
    剣によって立つ者、必ず剣によって倒されるのである。

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    2025年04月02日
  • ガザ紛争の正体

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    ガザ紛争におけるイスラエルの「異常さ」がよくわかる。著者のパレスチナの人々に対する共感とイスラエルの不正に対する怒りを共有したい。

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    2024年10月11日
  • ガザ紛争の正体

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    パレスチナ人の排除、根絶を狙うイスラエルの暴挙と言い切れるのか。イスラエルとハマスの内在的論理を理解しなければ語れない実相がある。

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    2024年06月05日
  • 日本人が知っておきたい 「中東アラブ25ヵ国」のすべて

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    宮田律
    1955年、山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。現在、静岡県立大学国際関係学部国際関係学科准教授。専攻はイスラム政治史および国際政治

    1.世界最大の石油産出国  サウジアラビア王国

    2.驚異的な発展を遂げた湾岸の小国  アラブ首長国連邦

    3.復興の糸口はやはり原油  イラク共和国

    4.世界一豊かな中東の小国  カタール国

    5.膨大な石油資源が眠る湾岸の小国  クウェート国

    6.貧困にあえぐ、かつてのシバ王国  イエメン共和国

    7.海路の要衝に位置する親日派の王制国家  オマ

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    2024年02月05日
  • 武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方

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    伝記として、戦争と平和を考える資料として、地球温暖化を考える資料として、宗教を理解する資料として、地理や政治を考える資料として、大きくSDGsを学ぶ本として。何度でも読み返したくなる本です。

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    2022年12月13日
  • 武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方

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    アメリカがつくるB1爆撃機は一機で2000億円するそうで、それは、重症の新型コロナウイルスの患者を救う人工呼吸器が1万台も買える値段になるそうです。

    戦争は一部の人たちだけがしているのであって、ほとんどの人たちが関係ないことは、自分の国で起こったことで知っているはずなのに、他国のことになると、一般的に流れるニュースの内容だけで判断してしまっていた自分が、本当に恥ずかしい。
    アメリカのナショナリズムにしても、湾岸戦争にしても、アフガニスタン問題にしても。

    私が、アフガニスタンのことを、もっと知りたいと思うきっかけになったのは、小林豊さんの絵本、「せかいいちうつくしいぼくの村」でした。
    そこに

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    2023年11月03日
  • 武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方

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    忘己利他

    自分の損得や幸せになりたい気持ちは置いておいて、他の人が幸せになって得をするように努めなさい。

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    2021年11月06日
  • 黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル

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    【日頃、日本人はさほど意識していないが、このように中東情勢はわれわれの生活と関連するものだ】(文中より引用)

    反イランで関係を深めるアメリカ、サウジアラビア、イスラエル。その3か国の中でも特にアメリカとサウジアラビアの両国関係を紹介しながら、昨今の中東情勢について説明した作品です。著者は、『中東イスラーム民族史』などを記した宮田律。

    複雑極まる中東情勢をイラン対反イランという軸で明確に説いており、特にサウジアラビアに対して厳しい評価を下している一冊。一つの見方として参考になると思いますし、昨今の流れを追う上でも有益なのではないかと思います。

    少し読みづらさを感じる可能性はありますが☆5つ

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    2020年07月29日
  • 物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜

    ネタバレ 購入済み

    イスラムの中のイラン

    「イランといえば、イスラームの国だから、イラン人のことをアラブ人と同じ人々と理解している日本人は多いだろう。」
    恥ずかしながら、自分もそうでした。
    ペルシャとアラビアの違いを認識していませんでした。
    イランの歴史の流れや他のイスラム諸国の文化的な違いを簡潔に分かりやすく教えてくれる本です。
    筆者のイランへの愛情が感じられます。

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    2020年04月24日
  • イスラム唯一の希望の国 日本

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    ネタバレ

    b=ブックマーク位置
    イスラムで日本に敵意を持っている人はごく例以外的(b15)であり、イスラムと日本との似通った心情やイスラム世界から日本への尊敬・畏敬・親近感でつながってきた(b19)。なぜなら日本は欧米諸国のように中東イスラム世界を軍事的に侵略したことはなく、インドやパキスタンの分離独立のように植民地主義の負の遺産をもたらすことはなかったから(b21)。
    また、日本人がイスラムで評価されるのはその社会貢献に対する姿勢で、日本人は対等に付き合うから信頼される(b47、49)。
    ヨーロッパでもムスリムを拒絶するだけではなく、デンマークのように元過激派の帰還兵たちに対して社会に順応するためのプ

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    2020年01月24日
  • ナビラとマララ 「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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    平和への道筋は、教育と本の中にある。

    イスラエルは、一時期エジプトまで支配していたのか。1967年頃。
    この本は中東の歴史についても、かいつまみつつ詳しく解説してる。
    知らないことばかりだ。

    「ナビラはドローンによる悲劇に巻き込まれ、それから二年間、どこのコミュニティにも属していなかった。つまり広く社会と接触してこなかったために、多くのことを失ってきました」 p.150
    コミュニティに属せないだけで、失うことも多いのか。

    「語学の習得は、他の生徒や教師たちとのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、彼女にとって、メディアを通じて自分の体験や思いを発信する時に役立ちます。彼女は心の中に閉

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    2018年08月27日
  • ナビラとマララ 「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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    「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界
    を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーショ
    ン・ファースト(教育を第一に)」

    女子教育を否定するパキスタン・タリバン運動に襲撃されながらも、
    奇跡的な回復をしたマララ・ユスフザイさんが、2013年に国連本部で
    行ったスピーチの一部だ。

    マララさんはアメリカでオバマ大統領(当時)と会談した際に、ドローン
    を使用した対テロ戦争を止めるよう求めた。

    ノーベル平和賞を受賞したマララさんと同じ、パキスタンで生まれ育ち、
    対テロ戦争の犠牲になり、アメリカで被害を訴えた少女がいた。

    ナビラ・レ

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    2017年08月24日
  • オリエント世界はなぜ崩壊したか ―異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智―

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    ネタバレ

    [緩やかなモデルの崩壊]「イスラム国」やシリア内戦,リビアやイエメンにおける危機など,多くの困難を抱えているオリエント地域。「寛容」によって秩序が保たれていた同地域の歴史を振り返りながら,処方箋を考えていく作品です。著者は,静岡大学で教鞭を取られていた宮田律。


    古代から現代まで,オリエント地域の歴史を概観するのに適した作品。他方,今日の中東が抱える問題の原因を,欧米やロシアの政策という点に落とし込み,解決策は「寛容」(というぼんやりとしたキーワード)にあるとしか言えないところに,中東の問題の根の深さを逆に感じました。

    〜イスラム世界と欧米が共存していくには,この両者の関係における「よかっ

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    2017年06月05日
  • ナビラとマララ 「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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    マララと違い、ドローンによって、アメリカ軍から攻撃を受け、なんの謝罪もなく、マララとの比較により、
    今後のドローンの在り方を考えさせられる、決して他人事ではない内容です。

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    2017年05月28日
  • オリエント世界はなぜ崩壊したか ―異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智―

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    現在のシリア・イラクやその周辺諸国の問題、また西洋諸国で相次ぐテロについて、古代オリエントからさかのぼり、その「オリエント」について概説し、現代社会が抱える問題の根本を探る。

    オリエントの誕生、興隆、そして、“産業革命”以降のオリエント社会の衰亡を、各章ごとに説明する。

    一貫しているのは、オスマントルコ帝国に代表される、オリエント世界の「寛容さ」である。


    「寛容さ」があった時代(国家)と「寛容さ」を失いつつある現代(多くの国家)を痛感する。

    現代の欧州の文化の基礎となっているのは、優れたオリエントの文明を享受したからである。

    そして、戦乱時には、ギリシアやハンガリーなどの国々から、

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    2016年09月20日
  • イスラム潮流と日本

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    イスラム過激派に一番とまどっているのは本来のイスラム教徒。
    イスラエルという国をめぐって、世界がしてきたことをつかみやすい。

    中東あたりというのは日本に比べたら生きていくにはどうなの?暮らしやすい土地?その土地にあった生き方、治め方というのがあったのでしょう。
    イスラムというのはその知恵の形の一つなのでしょう。

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    2016年09月08日
  • 石油・武器・麻薬 中東紛争の正体

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    マスコミでは中東・中央アジアの混乱の元凶としてのイスラム過激派の残虐行為やテロばかり報道されている中で、その混乱した地域を、巨大な武器マーケット、麻薬との関連、経済格差、そして石油の争奪の観点からスポットを当てて、縺れた糸を解きほぐしていくと、別のものが浮かび上がってくる。

    サウジアラビアといえば、「世界最大の産油国」で、「親米の穏健な国家」のイメージがあるが、「世界最大の武器輸入国」であり、「スンニ派に属するワッハーブ派という過激思想によるシーア派社会への抑圧や差別」、「政府批判へは容赦ない弾圧」をする国でもある。
    特にシーア派への弾圧は最近(2016・1)のイランとの国交断絶の原因になっ

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    2016年02月14日
  • 物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜

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    [両面の相克]アケメネス朝やサファヴィー朝に見られる大国としての歴史を持つと同時に、近代以降は王政からイスラーム革命への大転換を見せたイラン。民族や宗教が行き交う地で育まれた壮大な歴史をコンパクトにまとめあげた作品です。著者は、イランへのペルシャ語留学もされた経験を持つ宮田律。


    そもそもこの変化の多い地域において、「イラン」という形で数千年前から歴史が書ける、ないしは紡げるところにこの国のまとまりの強さが感じられました。中東地域というとややこしく感じられるかもしれませんが、まずは本書でペルシャ・イランの系譜の独特さに足を踏み入れてみるのもオススメです。


    イスラーム革命後のイランについて

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    2015年06月05日
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか

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    米国を向きつつも一方では、支援、取引関係において、想像以上に日本が中東と関わりが深いことを改めて認識した。
    日本人の謙虚さと、欧米と違って上から目線ではなく、相手の立場を思い計って、という気質こそが、イスラム諸国から敬愛される要因であり、それは私達が受け継いで行かねばならないものだと思った。
    イスラムの教えとは何かということにも言及しており、わかりやすい。よって、中東、イスラム国についての入門書としても、是非おすすめしたい。

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    2013年09月29日
  • イスラムがヨーロッパ世界を創造した~歴史に探る「共存の道」~

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    Netflixの「魔法のランプにお願い」を観ていたら精霊であるジーニーがシャイターンと言われていて、これはサタンのことだとわかり、そのあたりの宗教的な交錯に興味を持った。もともとユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ神を信仰していて、ただその信じ方が違うだけだということにロマンを感じていたけど、イスラムとヨーロッパがどう関わってきたかについては知識がまったくなかったことに気づいた。現代ではイスラムとヨーロッパは対立しているように見えるし、過去にどのような交流があったのかを知りたいと思った。

    この本には、イスラムの文化がヨーロッパを凌駕していた時代があったことや、ヨーロッパのいわゆる暗黒時代(

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    2025年10月29日