後田亨のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Q&A形式でたいへん読みやすく、要点が理解しやすい構成で良かったです。
「お守り代わり」「万が一」「掛け捨てじゃないから損しない」
「終身保障がないと不安」「がん家系だから」「子どもの学資を確保しなきゃ」
全部、詭弁です。
保険の基本は自動車保険の対人保障です。
(1)事前に予測できず
(2)めったに起こることではないが
(3)起きてしまったら被害は甚大
こういう場合だけ、保険で備えておけばよい。
具体的には、未成年の子どもがいる人の死亡保障。
その他は、自らの預金と公的年金や健康保険で十分なんです。
バカ高い社会保険料を強制的に払わせられてるのに、その上にまだ保険いる?
保険にお金使うな -
Posted by ブクログ
本書は、著者と架空の若い夫婦との会話形式で生命保険に関する相談話が進んでいき、その時々のテーマごとに、「自分だったらこの生命保険契約をどうするだろうか?」ということをその時ごとに考えさせられるので、すごく生命保険に対する知識が深まりました。
特に、自動車保険の入り方を切り口にして、それぞれの生命保険契約の可否を判断する方法はすごく腹落ちさせられました。
また、生命保険に関わる各種データを見やすいグラフにして表示してあり、ものすごく参考になりました。私的には、老後における月々の医療費の実際の支払い金額が、かなり少ないことに驚かされました。事実を知らず、ただ恐れるだけでは駄目だと思い知らされま -
Posted by ブクログ
私の親族が、ある生命保険契約を結ぼうとしているのに、私が疑問を抱いたのがきっかけで本書を購入しました。
著者のお勧め保険は「お金がもらいにくい保険」であり、ほとんどの生命保険は入る必要がないという主張が明快です。
私自身、生命保険は、大学を出て、就職した時に職場に出入りしていた生保外交員の方の勧めで、あまり深く考えずにすぐに契約していました。
独身だったのに高額な死亡保険をつけ、おまけに複数の特約をつけていたことを今でも覚えています。
今後の人生、何があるか分からないという不安があるからこそ、全てのリスクに対応できるよう、生命保険契約を結びがちになってしまいます。
ですが、著者が述べてい -
Posted by ブクログ
生命保険料控除を利用するために、保険に入ろうかと思ったが、実際保険ってどうなのだろうかと思って読んでみた。
元生保の営業職の著者が「保険に入るのは損」だという事情を解説している。
支払う保険料のうち、支払いの原資に回るのは半分程度、というのも保険会社の経営を考えると当然のことで、あれだけ駅前の一等地に多くのビルを持っているのだから儲かっているのはよくわかる。
高額医療費制度を利用すれば後は貯蓄で対応すれば、先進医療を望まなければ十分である。
そもそも根底には老後不安がある。それには「平均」ではなく「自分」の財政状況を把握して備える。年金は減らされるにしても老後資金の土台である。資産残高は資 -
Posted by ブクログ
社会人になったタイミングで一読しておいた方がいい内容だと感じた。
この本を読めば貯蓄と保険を切り分けて考えられると思う。
保険は自分一人では背負いきれないリスクに備えるために利用するものである。
・子どもが成人するまでに親の死亡に備える。
・住宅ローンを組む際は、団体信用生命保険に入る。その際、死亡保険に入っていた場合、住居費相当額を減額する。(住居費を賄う必要がなくなるため。)
・病気やケガで長期間、会社を休職するようなリスクを重視するなら、長期所得補償保険や就業不能保険に加入する。
※長期所得補償保険は、健康保険の傷病手当で1年半の休業補償があることを留意しておく。
がん保険、医療保 -
購入済み
保険は保険
保険では自分では準備できない額のお金が必要な保障を受ける
車だと事故をして相手の治療費や車の修理費
※事故をしなかった、治療費、修理費がかからなかったら保障は不要
家族だと働けなくなった時の収入保障(傷病手当金+αがいる場合)
※ずっと働ければ保障は不要
妻だけなら、死んだ後に生活できるお金を準備できるまでの保障
※死んでも生活ができるなら保障は不要
子供がいれば自立できるまでにいる保障
※準備できていれば保障は不要
病気の治療や入院にかかる費用は、貯金で備える
定年退職後の生活費は、貯金と投資で備える
保険は必要な保障で、保険料が一番安い、掛け捨てが良い
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購入済み
最低限必要な保険が分かる。
基本的に保険は保険会社が儲かるように設計されているもの。
それを理解したうえで、どう自身の資金リスクをヘッジするか、必要最小限の保険加入で『保険を上手く利用してやるか』を示唆してくれる良書。 -
Posted by ブクログ
参考になったし説得力がかなりあった。
著者自身が保険代理店の人間で、著者自身も、周りの保険会社の人間も保険は定期保険だけしか加入してない人多数。
しかも、彼らに言わせれば顧客は
簡単な計算もできない人たち
らしくどう考えても損。
そして、アクサ生命や住友、ほか四社で一年で医療保険での入院給付金や、手術給付金を受ける金額の一人頭平均がなんと!20万。しかも、それも全体の1パーセント!!!!
ほとんどが、セールスレディやらCMやらビルやら宣伝やらに使われてる事実。
ライフネット生命だけが唯一みんなから集めたお金こういう風に使ってます!っていうのを公開したらしいけど、それでも私たちの払っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ私自身、お金がないので保険に入る際の基準として「掛け捨てでシンプルな保険」「万が一の場合、預貯金では対応できないものだけを選別して入る」という考え方をもっていましたが、本当にそれで大丈夫なのだろうかという疑問は常にありました。この本を読んで、私の考え方は少なくとも大きくずれてはいなかったんだと安心できました。保険の営業を経験した方の目線で見た、保険に対する疑問、怒りなどがわかりやすく伝えられていて、保険に対する複眼的な視点を持つための入門書としては良書だと思います。では具体的にどうしたらいいのかという点はこの本では少ししか触れられていませんが、それを差し置いても読んで損はない本です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ保険の内容になると難しい。二回読んだが、果たして全部理解できているか…?という感じ。だが、保険という複雑な商品を保険会社が進めるままに購入(加入)しないためには一度は目を通すのが良い本だと思う。
国民年金は終わっている、高度医療制度は富裕層には足りない、などとまるで社会保障制度がいざというときに機能しないような文言をよく目にする。保険会社のパンフレットには必ず書かれているが、これは果たしてほんとうだろうか?
民間保険を検討する前に、日本社会の保証がどのようになっているか今一度冷静にみてみよう、というくだりはとても分かりやすく勉強になった。
この本を読んで、親が加入した自分の保険はほぼ解約し