児島修のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
当人の需要にもよるけど、
へたな自己啓発本読むくらいならこっち読んでおいた方が有益な気がする。
「一生お金に困らない」
などという 胡散臭く銭ゲバしいタイトルに気が引けるかもしれないけれど、そこは洋書タイトル。直接的な表現なんだな、くらいの解釈で。
すべて読まなくても、読み始めれば 中身の印象は全然違うものだと気付くと思う。
本書は著者が金融の世界に身を置いていることから「お金との向き合い方」を主題としているが、
経済世界における人間心理を簡易に説明していたり、
経済世界を主軸に人や環境について視野をのばす話の展開があって、
それらは「お金」にとどまらず、
生きるうえでの心構えに通ずる -
Posted by ブクログ
自分の投資方針が間違っていないのかを知りたく本書を手に取った。
富を築くためになりより重要なのはjust keep buyingというシンプルな方法で投資をすることだと著者は語る。
この投資手法を裏付けるための過去データがふんだんに使われており、腹落ちしやすい内容となっている。
個人的にはFIREにも興味があるが、FIREするということは「自分はもはや世の中にとって重要な存在ではないと受け入れること」という一節は考えさせられた。
まだ私自身も投資初心者のため分からないことが多いが、まだ始めてない人も初心者も経験者も今後のお金の向き合い方について考える参考になる良書だった。(2025.10.5) -
Posted by ブクログ
ネタバレニック・マジューリ著『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」は、長期的な資産形成における非常にシンプルでありながら科学的根拠に基づいたプリンシパルを示した書籍です。本書の魅力は三つの明快な指針に集約されます。
第一に、状況によって最適な資産形成戦略は変わるという点です。お金がまだ足りない人は貯金に集中し、一定の資金が貯まった時点で投資へとシフトする段階的なアプローチを推奨しています。「お金がないならまずは貯金を」(第1章)という教えは、初心者にとって心理的な安心感と実践しやすさをもたらします。
第二に、人間の直感は投資判断においてはあまり頼りにな -
Posted by ブクログ
ネタバレデータに基づく記述に説得力があります。
もっとも、データは過去のものなので、未来に対しても有効かどうかは
神のみぞ知ると、
ちょっとヒネクレ者のワタクシは思ってしまいますが。あせる
いろんなデータを分析し、計算した結果は下記と断言。
・労働収入のない退職者にとって、インフレに対抗する唯一の手段は投資資産を増やすこと。インフレの影響を最小限に抑える場合は、生活防衛資金以外のお金はすぐにでも投資に回すべき
・投資すべき理由は、人的資本(技能、知識、時間の価値)を金融資本に置き換えるため。年齢が上がるとともに、お金を稼ぐ力は衰えていく。
・収益資産として筆者がメインでもつのは投資 -
Posted by ブクログ
ネタバレドルコスト平均法の有効性とマネーに関する捉え方について記載した一冊。
・人的資本は技能・知識・時間で構成される。
・人的資本は時間が含まれる以上減り続けるという特性を持つ。
・投資は人的資本を金融資本に変換する手段。
・時間だけは人生で絶対に取り戻せないという特性上、金融資本に早めに変換する必要がある。
・金融資本を増やす手段として、ドルコスト平均法によるIndex投資を勧める。
・ドルコスト平均法は勝率97%の投資であり、神でさえ勝てない。
・ただしお金にとらわれてはいけない。
・ピザの1枚目と2枚目で幸福度が下がるように、足るを知ることも大切。
・自分がお金持ちと感じられないのは他社との -
ネタバレ 購入済み
人生の価値は経験
この本は,一つの仮定から始まる。作者は人生は有限であり,一番人生で価値のあるものは喜びの経験であると考えている。もちろんこれを皆が賛成してくれるとは思っていないようだが,もし,この考えに賛成してもらえるのであれば,どうやって喜びの経験を最大化するのか,という話になる。
この喜びを最大化するために必要なパラメータとして,お金,健康,時間,がある。お金と健康は喜びの経験の基礎となり,時間はどんな経験をするかに関係する。たとえば,趣味の時間かもしれないし,子どもと過ごす時間,パートナーとの時間などがある。
また,多くの人はお金の最大化のみに心が奪われていて,人生をお金のために使ったあげく,健康を