児島修のレビュー一覧
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本書のタイトル『JUST KEEP BUYING』とは、文字通り「ただひたすら買い続けろ」という究極にシンプルなメッセージだ。多くの投資家は「暴落時に買いたい」と現金を温存しがちだが、データサイエンティストである著者は膨大なバックテストによってその幻想を打ち砕く。
たとえ暴落のタイミングを神のごとく予見できたとしても、暴落を待って現金を寝かせるより、今ある資金を即座に市場に投じ続ける方が、長期的な勝率は高い。この事実は、いつ暴落が来るかと不安に震える投資家にとって、何よりの福音となるだろう。「暴落はチャンス」と捉える以上に、「市場にいない時間こそが最大のリスク」であることを本書は突きつけてく -
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【周りのノイズに疲れそうなとき、何度も読み返したい一冊】
将来のことを考えて投資を始めたばかりですが、ネットやSNSに溢れる大量の情報に、正直「自分はどうすればいいんだろう」と振り回されていました。そんな時に出会ったのが本書です。評判通りの示唆に富んだ素晴らしい内容であったと思います。
特に第16章の「市場のゲーム」の話が今の私に刺さりました。
世の中には短期で稼ぎたい人もいれば、数十年単位で運用したい人もいる。それなのに、自分とは違う「ゲーム」をプレイしている人の情報を鵜呑みにして、右往左往していたことに気づかされました。大切なのは、自分がいったい何のゲームに参加しているのかを忘れないこ -
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有益なレベルを超えて、過度に考え込んでしまうことに対し、原因追求や対処法を網羅的にまとめた一冊。
考えること自体は人類の生存本能に根差した有益なシステムであるが、度が過ぎると不安を引き起こし、正常な判断に支障をきたしたり、心身に悪影響がある。
ストレスから抜け出す方法として、不安と認識を区別、ジャーナリングでメタ化、自分の身体感覚に集中する。例えば、54321法が紹介されており、目に見えるものを5つ、感じたり触れたりしているものを4つ、周りの音を3つ、香りを2つ、味を1つ探してみて、そこに意識を集中するというものだ。
ストレスの原因となることに、時間管理が挙げられる。それに対しては、定期 -
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資産別に、どうしていくべきかの戦略が解説されている。
資産レベル4・5以上は多分、人生内に到達できるかは謎。
なので、その分野の解説は読んでて退屈だったが、後半のお金と幸福の関係について書かれているところは参考になるところがあった。die with zeroとは比較的逆な発想で書かれている。die with zeroは必要以上に働いて資産の向上を目ざすことについては懐疑的だが、本書は、FIRE後にすることがないとやりがいの無い人生を送ってしまうことへの警鐘が書かれている。どれも正解だし、自分の生き方に合わせた選択をしなければならない。
これらの本を読んで、改めてお金と幸福は哲学だなと強く感じる -
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読者に『人生』という旅を幸せであるものにしてほしいという願いが込められていると感じた。
自分は、副業を考え始めたタイミングで、どれだけの資産があればFIREできるかを考えており、そのためにお金を稼いで早く資産レベルを上げていきたいと思っていた時期だった。
タイトルの通り、お金をたくさん得るためにどのような戦略を立てればよいのかが書かれていて、資産レベルごとにどのような行動をとればよいのかが書かれていた。レベルごとに説明があるので、比較しながら読み進めることができる。
自分はレベル3の最底辺なので、キャリアを考えることや、投資を考えること、その先の事業を考えることが現在地だと分かった。資産の1% -
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刺さる。刺さる。刺さる……。彼の話は、DOACのインタビューでもとても印象的だったが、改めてハッとさせられる。
- 自分の存在価値を持ち物で表そうとすればするほど、「他人からどう見られているか」がお金の使い方に影響するようになる。
- お金に関する感情の中で、ごく自然で頻繁に起こるもののひとつは、「持っていないものが欲しくなること」だ。そのような感情を持ちにくい人もいるが、たいていはほとんどの人が抱く感情であり、これはドーパミンの連鎖を引き起こす強力な罠となる。この感情こそ、「自分はお金を使って何が欲しいのか?」という問いへの答えを示しているように思える。
- あなたは、「まだ手に入れて -
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資産のレベルに応じて取るべき手法や考え方が変わることや、どうすれば次のレベルに上がりやすいかを今いるレベルに適合する形で示してくれて、とても分かりやすく、納得感があった。
もちろん言うのは簡単だけど実践は難しいし、米経済ベースなので日本に当てはめると変わってくるところもある。しかし、それを差し引いても資産形成や運用の指針として参考になった。
資産レベルに合わせた方法論や考え方を示してくれる本はこれまでありそうでなかったため、特に今やこれからちょうど頑張ろうと思っている人ほど読むべきだと思う。
もちろんお金は大事だが、人生において本当に大切なことが何かを考えさせられる話も多く、何のためにお金 -
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ネタバレ本書『アート・オブ・スペンディング・マネー』を通して、私は「お金の使い方=人生の使い方」なのだと強く感じました。これまで私は、もっとお金があれば今より良い人生になるのではないかと考えることがありましたが、本書はその考えにブレーキをかけてくれました。
特に印象に残ったのは、「満足感こそが最高の心理的状態である」という考え方です。
人はお金が増えれば幸せになれると想像しがちですが、そのために支払う代償
・ストレスの多い仕事
・長時間労働
・自由な時間の減少
を見落としていることが多いです。良い人生とは、何かを過剰に手に入れることではなく、無理をせず、後悔を減らし、心穏やかに過ごせた日々の積 -
Posted by ブクログ
第1章 十分な情報があれば、あらゆる行動は意味をなす
第2章 アテンション・プリーズ
第3章 収入<期待=不幸
第4章 見えざる真実
第5章 最も価値ある資産
第6章 あなたを幸せにするもの
第7章 金持ちと真に豊かな人の違い
第8章 「実用性」対「ステータス」
第9章 リスクと後悔
第10章 他人と自分を比べないための知恵
第11章 自分で選べない人生は、一種の貧困である
第12章 社会的負債
第13章 静かな複利
第14章 アイデンティティ
第15章 新しいお金の使い方を試す
第16章 お金と子ども
第17章 表計算シートは感情を気にしない
第18章 小さな支出との付き合い方
第19章 強 -
Posted by ブクログ
ある程度自由に使えるお金のある人の使い方に関する本であって節約術とかではない。
その上で、大事なのは自分や家族が他人との比較ではなく自分の意思として豊かに(物質、精神的)暮らすための手段としてのお金であり多ければ多いほど良いわけでもない、という主張は納得できた。
自身も転職など考えるにあたって、満足している今の環境を捨てて年収をさらにあげようという取り組みもできないことはないが別に今の物欲レベルなら欲しいものは買えるし家族を養うにも問題なさそうだしで、環境を変えるいみはない、と考えていたのでそれと一致していた。
なので自分としては新たに学ぶものは少なかったものの、そうだよねそれで良いんだよねと -
Posted by ブクログ
これは良い本。
才能がなくても、欲深くリターンを求めすぎたり浪費をしない足るを知る投資家は時間を味方に受ければ概ね人生の勝者になることができる。
いくつかのフレーズ
天才とは、周りの誰もが正気を失っているときに普通のことができる人である ナポレオン
真の成功とは、ラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである ナシーム・タレブ
景気循環やトレーディング戦略、産業分析に関する本は無数にある。だが、投資に関する最強かつ最重要のアドバイスが書かれた本のタイトルは、『黙ってじっと待て』であるべきだ。この本の中身は、長期的な経済成長を示すチャートが1ページにまとめられているだけである -