吉川南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新宿の大きな書店でふと目に留まった「お金は君を見ている(サンマーク出版、2024年)」。そのタイトルに心惹かれ、手に取る。帯には「驚異の4年連続ベストセラー」と謳われていた。初めは、お金に人格が宿るというアイデアに、スピリチュアルな何かを感じたが、読み進めるうちに、私はこれが真剣に向き合うべきお金の教科書であると理解した。
著者のキム・スンホ氏は、韓国人として初のアメリカでのグローバル外食企業成功者であり、最近5年で3000人もの実業家を育て上げた人物。私はかつて、お金が感情を持つとは思ってもみなかった。しかし、この本を通じて、読み手は、お金との向き合い方、そしてそれを品よく使う術を学ぶことができる。キム氏が語るお金の人格には、彼の豊かな実績や経験からくる深い説得力があった。
本書は、お金の人格を軸に、定期収入の力、お金のさまざまな特性、お金の重力、他人のお金に対する接し方という5つの属性を解き明かし、経済的豊かさを求める者に必要な4つの能力を教えてくれる。まるで隣にキム氏がいて、読み手である私たちに優しく語りかけてくれるような錯覚に陥るほど、本書は読むほどに心が動かされ、実践に移す勇気が湧いてくる。
富を築くためには「投資期間」が最も重要だとキム氏は強調する。そのため、キム氏は、早期投資の大切さ、具体的な投資法、財務諸表の学び方まで、初心者でも理解できるように丁寧に説明している。私の息子たちもこれから社会に出るが、キム氏の教えを実践して、彼らの未来を豊かにしてほしいと思った。
本書では、お金を守る術も紹介されている。私はポイント制度に惑わされて、カードを作成してしまった経験がある。しかし、キム氏によると、「ポイントは消費を促すためのもの」とのこと。この知識があれば、無駄なカード作成を避けられたかもしれない。
チャプター40では、良いお金を引き寄せる7つの秘訣が、チャプター41では、普通の会社員から億万長者への道が紹介されている。これらの章は、サラリーマンでも億万長者になるのを諦めないことを教えてくれる。たとえ、今自分がどのような環境に置かれていようとも、キム氏による本書は、人としての成長と富の獲得を結びつける、心に響くメッセージで満ちていた。
キム氏からの言葉で心に残るのは、「歴史とは、弱者が勝者になった後、その過程を記録したもの」というもの。いま、自分が弱者であっても構わない。最後に笑って勝てば、自分の人生は、歴史となる。
キム氏の書籍では、お金はただの道具ではなく、人生を豊かにするためのパートナーとなるということを教えられた。それを忘れずに、一歩一歩、確実に前進していこう。そう、思わせる一冊であった。 -
Posted by ブクログ
なぜ勉強するのか、勉強に向かう心の姿勢について。
PART 1
・進度も能力も差がついている自覚。それでも自分を諦めない
・勉強の本質は「競争」ではなく「成長」。最終的に自分が望んでいたものが手に入ったか
PART 2
・自分は自分の人生を世界で一番大事に扱うべき人間
・勉強は「自分の人生を成長させる」自分と一生をともにする「自分自身」をつくる作業
→順位を上げることに気を取られず、勉強を通して自分のどこがよくなるかを意識する
・夢とは、自分が「生きたい姿」
・目標とは、自分が今行動するための具体的な基準
・欲望とは、「運良く手に入ればいいなという漠然とした願い」
→目標型か欲望型か
・孟宗竹の準備。5年根を張り一気に伸びる
・国語、英語、数学等全ての学問は学ぶべき理由がある。「使うことがあるかどうか」ではなく、勉強を通して何が得られるか」
→国語を通じて他人を説得したり自身の思考を明確に整理する「語彙力」「表現力」を、英語を通じて「認知的柔軟性」を、数学を通じて哲学に必要な「記憶力」「論理力」「観察力」「推理力」「想像力」「理解力」「正確性」を身につける
・勉強することは消耗ではなく増強。やる気がないときこそ「絶好のチャンス」
→鳥は風の強い日に巣作りをする
PART 3
・他人と競わず(ただし目標設定、自己理解のための比較は有効)、昨日の自分にあらゆる面で勝つ
・自分の限界、最大値と競う
・他人とは、彼らの人生に対する「態度」を競うことでモチベーターとする
・「いま、ここ」に集中する
・最初の矢には素直に撃たれる。自らが放つ二度目の矢には絶対に撃たれてはならない。
→起きたことで落ち込んだり、習慣を崩したりしない
・21日続けることで習慣化する。
・姿勢を正す。
・なんとなく時間を送るクロノスを過ごすのではなく、明確な精神を持ったカイロスを過ごす。この時間を増やす
・怠惰に陥った場合は「失敗」ではなく試行錯誤の「ミス」として受け止める
◯ルーティン
1 スケジューラー:今日一日で何を勉強するのか計画を立てる
(年1回、月1回の計画からの逆算)
2 タイムシート:自分の時間の使い方の記録、振り返り
3 ストップウォッチ:机に向かって集中した時間
PART 4
・「うまくいかない理由」を考えても意味がない。
→正直に言えばしたくないだけ
・それより「うまくいく方法」を考える
→条件にこだわることをやめ、気持ちを集中させる
◯不平不満をなくす3つの心構え
1.「やったことがない」のと「できない」のは違う
2.「正しい選択」も「誤った選択」も存在しない
→自分に選択が正しくなるようにする過程があるのみ
3.過ぎたことは全てうまくいったことだ
・「勉強しようとしたのに」ではなく、「どうすれば時間をつくれるか」
→不平不満があれば「にもかかわらず」と考える
・先生(他人)のせいにせず、学ぶ姿勢が重要
・誰でも勉強できるわけではない。学ぶことのできる特権の尊さを自覚する -
Posted by ブクログ
「逃げ」の美学について語った本。
様々な角度から「逃げ」について書いています。
「逃げる」というと、途中で投げ出す、やり切らずに終わってしまった、負け犬等々、マイナスなイメージがありますが、こちらの書籍は真逆の事を言ってます。
「逃げ」というより「チェンジ」と言ったほうがいいかも。
”逃げるというのは、新しい挑戦をするのと同じだ”
本の抜粋になりますが、著者の言いたかったことはこの一言に集約されるのだと思います。
とはいえ、いつでも、なんでもかんでも逃げていいわけではありません。
逃げる時に重要なお作法も説いています。
”Aから逃げるときは、Bで戦って勝利するだけの決意が必要だ。小さな戦いで勝利することが、私たちの生に尊厳を与えるのだ。”
結果論になってしまいますが、「Bで勝って」がないと単なる「逃げ」(マイナスイメージ)になってしまします。
逃げるからには、次で勝つ(=幸せになる)、勝ち取る。そうすることで、自身も救われ、他人から見た時も「逃げたんじゃなかったんだね」になるのではないでしょうか。
何事も覚悟は必要です。
こちらの書籍は様々な書籍の引用(具体例として使っている)を用いてます。
著者の語る引用書籍は海外文学から日本文学まで幅広く、どれも興味深いものばかりです。
選書の参考になります。
なーーんか今の環境を変えたいんだよな、でも勇気がない。何年も悶々、、、。
そんな方の後押しをてくれる事間違いなし!です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ頭だけで考えていることを行動に移すだけで、平凡から抜け出せる。
成果=力量×実行力。実行しなければ成果はゼロ。
意志は生まれつきではなく、技術。
実行力は、決心、実行、維持、の3段階からなる。
「願えば叶う」はない。願って実行するから叶う。イメージばかりしていると、イメージの中に逃げ込む。実行して未来を修正しないと、非現実的なイメージに酔うだけになる。
ゴールの視覚化、だけでなく、プロセスの視覚化、が必要。
スタートのためのモチベーションと、持続のためのモチベーションが必要。
目標と達成する時期、締め切りを入れる。さかのぼりながら中間目標と時期、考えられる問題と解決策を入れる。
鍵を落としたところで探す、街灯の下で探さない。間違った努力をしない。
常に未来から現在を判断する。味蕾から逆算して今の行動を選択する。
左端が現在、右端が死ぬとき、のタイムテーブルをつくる。家族の年齢を記入する。将来から考える癖をつける。
プランBを用意する。代案を用意する。
偉大なリーダーほど臆病だ。
ひそかな願いは叶わない=公開された考えは変えにくい。公開宣言効果。できるだけ広く、繰り返し公開する。
変化するためには、切迫と切実が必要。夢を実現したらどんな派生効果があるか、考えて、ノートに書く。
数千の実行できない理由があっても、たったひとつ、実行すべき理由、が協力なら、克服できる。
自分が、好きで没頭している仕事、に注力する。
あしたやろう病=内心では変化したくないと言っている。時間不一致現象があるから。
億万長者はメールの返信が早い。
早起きするにはぱっと起きるだけ=ぱっとテクニック。何事も、考えないですぐやる。
あとで、他のところで、ではなく、今ここで。
よいアイデアは、作業する中で出てくる。
迷ったらやる、迷ったら行く、タイミング。迷うということは、現状バイアスを破るほどの魅力があると感じている証拠。
走りだせば、半分終わったも同然。
意欲がないから始められない、のではなく始めないから意欲がわかない。
馬を水辺に連れて行けば、いつかは水を飲む。
サドルに座ってテレビを見る=いつかペダルをこぐ。
すべての変化は自己推進力を持つ。
どんなことでも、最初から欲張らず、その代わり長く続ける。
1冊ではなく1行、断酒は今日一日だけ、から。
ナイアガラの滝のレインボーブリッジは、紐をタコで飛ばして両岸を結んでから始まった。
締め切りは、なぜかいつも1日足りない。明日の仕事を今日済ませる=人生をコントロールする。
締め切りだけでなく、開始日の締め切りも作る。
人は締め切りに合わせて仕事を始める。
小さな仕事でも、自分なりの締め切りを設定する。
自分の行動は、すべて実験=失敗しても仮説が間違っていたことがわかっただけ。エジソンは、経験を実験、と言い換えた。実験と考えれば、失敗は無駄ではない。
一番やりたくない仕事、恐れている仕事のほとんどは、絶対やらなければならないこと。実験精神なら、進んで行動できる。人生は常に実験の連続だ。
人に助けを求めれば、人生はもっと簡単になる。わたしは知らない、と正直に言うこと。人生の近道は、先を歩いている人に尋ねればよい。謙虚に、お礼をする。
「人は親切にしてくれた人より、自分が親切にしてやった人のことを好きになる」フランクリン。
誰かに見られていると意識する。誰かが見ていると思うだけで賢明な選択をできる。
原稿を書くという約束を守るため、記録をつける。記録をつけるのは、誰かに見せるため。みんチャレの精神。
重要だけどやりたくない仕事を避けるために、単純な仕事をする。勉強するために机の片づけを始める。
価値の低い仕事を一生懸命やっていても無意味。将来満足な仕事は、現在苦痛な仕事である。本当に大事なことから逃れるために、忙しくしていないか。
人間はセルフイメージ通りになる。腹が立ったら、自分のセルフイメージを点検する。私はこんな人間だ、と自らを規定するとそのように行動し、そのような結果になる。自分を大きな目標に向かっている人であるように自己紹介する。大きなことをしたければ、まず自分がそのようにイメージすること=自己一貫性。
事業を広くとらえなおす=ノキアはもともと木材加工会社だった。appleはコンピューター会社から脱皮した。
リンカーンの奴隷解放宣言後も、ほとんどはそのままの生き方だった。理想の自分をイメージする。そうすれば些細なことで腹を立てない。
意志の力に頼らない。無駄使いをしたくなければカードを持たない。環境をコントロールすることで自分をコントロールする。掃除をするために、人を招待する。背水の陣を張って戦う。逃げ道を断つ。
セイレンの歌声に勝ったオデュッセウス。セイレンは、サイレンの語源。
障害物が目に入るのは、目標から目をそらすから。望むものがあるならば、そこから目をそらしてはならない。望まないこと、避けたいことを考えるのではなく、望むものと手に入れる方法をもっと考える。後ろを振り返るのは、行き先が決まっていないから。目標がはっきりしていて、寝ても覚めても目をそらさなければ、ヒントは勝手に集まる。
選択的注意集中=目標と関連したものだけに強く反応し、それ以外のものは無視する。
一日「15分」だけ10年後のために使う。毎日時間を決めて目標について考える時間をもつ。考える時間を決めておけば目標を忘れない。目の前の小さなことが、目に見えない未来のために重要なこと、を隠している。
何で刺激するか。言語、写真ポスター、みんチャレなどの仲間。
雨が降るまで雨ごいすれば、必ず雨ごいは成功する。
断れたら、それを変える言い訳が必要。言い訳があれば、判断を変えられる。営業を断られても、大義名分を提供し続ければ、変わる。人間は理由を求める動物だから。
教えることは学ぶこと。人に禁酒を教えれば禁酒できる。中身を理解する=自分が知らないことは教えられない。人に教えるとそれに見合った自分のイメージをつくる=自己イメージが変われば行動が変わる。言葉と行動を一致させようとする=認知不協和を避けようとする。
教えてくれるように頼むことは、カウンセリングでも有用。みんな自分で答えを知っている。知りたい分野があれば、それをテーマに本を書く。一番勉強できる。
毎日1%だけ違うことを実行する。小さなことをひとつだけ選んで、毎日実行する。
20260215再読
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成果=力量×実行力。実行力は決心、実行、維持の3段階。
ゴールの視覚化とプロセスの視覚化が必要=ゴールまでの道筋、予想される問題点と解決策、をつくる。できることから実行する。
成功者は逆算している=現在から未来を想像するのではなく、未来から逆算して今日の行動を決める。
死んだあと、どのような人間として記憶されたいか。私は_____な人間として記憶されたい。
天気を選ぶことはできない。しかしジョギングの代わりに階段の上り下りをすることはできる=プランbを用意する。最悪を想像すればストレスは減る。
公開宣言効果=言葉や文章で公表するとそれを守ろうとする。決心したことを実行したいなら広く知らせる。
派生効果ノート=成し遂げた時の効果を書いておく。やめるべき理由を考えるのではなく、やるべき切実な理由を見る。
実行にもっとも適した日は今日。
本を書くなら、一行でいいからすぐに描く。インスピレーションが浮かぶのを待ってはいけない。良いアイデアは作業する中で出てくる。
カエルを食べるなら、見ていないで先に食べてしまえ。
意欲がわかないのは、手を付けないから。簡単なことから手を付けると意欲がわく。走り出したら半分は終わったもの=脳は、いったん動き始めると止まるエネルギーがもったいないため、このまま続けることを選ぶ。
今日一日だけ禁酒する。
ビジネスマンはなぜか毎回、あと一日足りない。
他人から与えられた締め切りは、自分の設定に置き換える=自分でコントロールする。
開始のデッドラインをつくる=先延ばししない。
デッドライン=囚人が超えたら射殺されるライン。締め切りとは家が火事になったと同じ。
9時に行くなら8時半に行く。明日のメールは今日出す。
開始デッドラインは、送信予約サービスでメールを送っておく。
失敗は、仮説が間違っていたことを教える成功体験。行動はすべて実験。
人は親切にしてくれた人より、親切にしてやった人をより好きになる=仲良くなりたければ、頼み事をして親切にしてもらう。
誰かに見られていると意識すると行動が変わる。お天道様が見ている。
人はセルフイメージの通りの人間になる=「海苔巻なんかを売っている人」から「コンビニチェーンの企業を夢見る事業家」にセルフイメージを変えると、お客に対して怒りが湧いてこない。
私はこんな人間だ、と規定すればそのように行動する。結果的にそのような人間になる。自己紹介は、大きな人間であると自己紹介する。
人間は、人に教えることでより多くのことを学ぶ。=知らないことを教えられない=自分を説得できなければ他人に教えられない。誰かに教えると、それに見合った自分のイメージをつくる。それなりの行動をする。言動一致をさせようと行動を変える。
教えてくれるように頼むことは、カウンセリングで有用な方法。夫婦問題は、誰かに対するアドバイスをしてもらうと、解決策が出てくる。
知りたい分野があればそのテーマで本を書く。そうすれば勉強する。 -
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【情熱に火をつけて成果を上げる新たな組織経営】
A.オープン・オーガニゼーションとは、組織の内外で参加型コミュニティと協力関係を結ぶことができる組織のことである。組織をオープンにすることで、社内の知識やアイデアだけでなく、組織の外部にあるリソースと能力も活用できる。これにより、環境の変化に追いついていけるようになる。
B.オープン・オーガニゼーションを作るためには、次のようなことに取り組む必要がある。
・組織の「目的」を掲げる。「なぜそれをするのか」を明確にすることで、人を正しい方向に向かわせることができる。
・掲げた目的の達成を目指して、メンバーが全力を尽くすよう、「情熱」をかき立てる。
・従業員と常に対話し、良い情報も悪い情報も与える。そうすることで、彼らの「主体的な参加」を促す。
・意思決定は「実力主義」で行う。すなわち、役員ではなく、同僚の敬意を集めている人が行う。
・目的の達成に向け積極的に関わった人、期待以上の働きをした人を評価する。その際、管理者ではなく同僚が評価する。
・会社の意思決定のプロセスに、その影響を受ける当事者を巻き込む。決定までに時間はかかるかもしれないが、その結果は最終的にとても良いものとなる。
C.「グループの目的で大切なのは、何をすべきかではない。なぜそれをするのかが問題なのだ。グループの目的はゴールではなく、そのグループがなぜ存在し、何を求め、何を提供できるのかに関わっている」近年、多くの企業がこのメッセージを重視し、様々な目的を掲げている。例えば、ディズニーは「イマジネーションで人々に幸福を」、ジョンソン・アンド・ジョンソンは「痛みと苦しみを和らげる」というのが目的だ。目的を設定する一番のメリットは、皆がより熱意を持って働くようになることだ。 -
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昨年40歳になってから、生きることのままならさ、厳しさに直面して、今までと違うフェーズに入ったことを通奏低音のようにずっと感じている。
本屋で目に止まったこの本が、40歳に向けて書かれたというのを買ってから知り、やっぱりそういう年頃なのだ、と思う。
別に会社で役職についたわけでもないが、世間的には高収入の部類に入る給料をもらっていて、一定の達成感を感じている。
その一方で、子どもが私立中学に入り下の子も同じ学校を目指しているので、これであと15年は転職など経済的な大きな変化は選択肢から無くなる、という事実に「おぉ…」となってもいる。(学費を払い込んだ瞬間にやっと現実味が湧いた)
そういうことも含め、一般的に40歳は難しい年代なのだと言われるのだろう。
厳しい日々になると思うが、ここを無事に越えたら人生が開けるのではないか、という期待もある。
そんな四十代で、手元に置いて折りに触れて読んでみると、その都度助けになるのではないか、と思った一冊。
内容もだけどフィジカル的にもずっしりした本なので、電子版で買おうかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
「やるべきだと分かっているのに動けない」「締め切り直前まで着手できない」という先延ばしの悪循環を断ち切り、行動力のある自分へと変革するための実践的心理メソッドを体系化した一冊。著者は、人が行動を起こせない真の原因は「意志の弱さ」ではなく、「実行を阻む心理的ハードルの高さと環境設計の不備」にあると喝破する。「決心を公言して退路を断つ」「行動を『1分だけやる』『最初の1行だけ書く』という極小のステップに分解する」「締め切りを前倒しに逆算して設定する」「未来の自分への過度な期待を手放す」など、心理学に基づいた20の具体的な型を提示。感情やモチベーションに頼ることなく、自然と身体が動き出すための再現性の高い仕組みを明快に解説する。
所感・深掘り
「すぐやるとは気合を入れることではなく、脳のメモリを浪費させる着手の摩擦を先回りして遮断する『環境と初動の設計』である」という本質を突きつけられ、日頃の段取りと行動への臨み方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『後でやろう』とタスクを放置すること自体が、未完了の課題として脳に莫大な認知的負荷を強め続ける」という構造の罠だ。「やらなければ」という焦りを抱えたまま過ごす時間は、脳のエネルギーをじわじわとすり減らし、集中力も判断力も著しく低下させてしまう。「最初の一歩を1分で済むレベルまで細分化する」という客観的な型を敷き、迷う間もなく身体を動かして未完了のノイズを消し去ること。心理的な抵抗を物理的に削ぎ落とし、即座に行動へ直結させることこそが、精神的な疲弊を防ぐ極めて合理的なセルフマネジメントなのだと痛感した。
また、自らが後回しを排して迅速にボールを打ち返す姿勢は、現場を預かる指導者やリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが確認や返答、意思決定を後回しにすれば、現場には待ち時間と推測が蔓延し、メンバーは手戻りと不安で自発的なエネルギーを奪われてしまう。指導者自らが即応・即決の型を徹底し、現場が迷わず次の一歩を踏み出せる明確な動線を先回りして差し出すこと。リーダーがブレない迅速さと安心感の土台となり続けるからこそ、現場の仲間は迷いなく自らの役割に集中でき、組織全体が淀みなく自走するのだと確信させられた。
意志の力への過信や先延ばしの迷いを捨て、初動の型で心理的摩擦を削ぎ落とし、即応の姿勢を現場の自走へと還元し抜くこと。
日々の業務を先送りにして自己嫌悪に陥っているビジネスパーソンはもちろん、日頃の意思決定と初動の解像度を極限まで引き上げ、関わるすべての人を迷いなく確かなスピードと自立へと導く不動の軸を確立したいすべてのリーダーにとって、常に傍らに置いて立ち返るべき行動マネジメントの教科書だ