鴨志田一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うー涙が止まらないよー。
喪失感が半端ない。
これは泣く。
シリーズ始まった時からいつか描かれるだろうと思った妹話。
今回はいつものようにトンデモ思春期症候群的騒動ではなくて、いやもちろんそれも背景にはあるのだけど、それがなくてもお話的には全然問題ない展開だった。
引きこもりからの脱出を目指すかえでに、簡単な解決法なんかなくて、彼女の苦しさとそれでも頑張る姿にこちらの胸も締め付けられる。
なのにその上、解離性障害ーいわゆる記憶喪失なんて隠し玉まで出てきて……なので途中からは引きこもりの解決とは別の心配も持ち上がってくる。
そして現実になる”かえで”の喪失。
パンダが好きで、お兄ちゃんが好きで、目標を達成しようと頑張って、明日にはお昼の学校に行こうと約束したのに!
なんでいなくなるんだよ!
と言う咲太の叫びは自分の叫びそのものだ。
ラストの彼女の日記がまた卑怯。
こんなん、泣かないわけないだろう。
かえでがお兄ちゃんのことが好きだった理由が今更ながらによくわかる。
そりゃ、自分を自分として観てくれて、それでいいのだと許してくれるただ一人の人ならば、そうなるよね。
そんな大好きなお兄ちゃんを悲しませないために、後悔させないために、いっぱい頑張って目標を達成しようとしたかえで。
ああもう、泣けてくる。
このかえでの姿しか知らないから、彼女がいなくなったことをうまく消化できない。
僕らには翔子さんはいないんだ。
いなくなったかえではどこへ行ってしまったんだろう。
本当にもうどこにもいないんだろうか?
もう二度と会えないのか?
そう思っただけで苦しい。
そうじゃない世界を期待してしまう。
でも、彼女の最後の望みはきっと花楓に引き注がれるんだろう。
実は読んでて「長門有希ちゃんの喪失」を思い出してしまった。
あれも切なかったなあ。
もちろん、咲太と麻衣さんとの会話はニヤニヤだったし、萌絵とのやり取りはいつも通り愉しかった。
前作の主人公の姿もちらっと見えたのもうれしい。
そして、いよいよ翔子さんの登場で、これまたシリーズ最初からの謎にいろいろ想像させられる。
前から彼女は未来からきたんじゃないかと思ってるんだけど、今回の事に対する彼女の言動から、もしかしたら萌絵の時と同じように世界はループしているのかもしれない。
その世界で今度は咲太には記憶はないけど翔子さんにはあるんじゃないか?とか。
さて、その真相は次巻で語られるんだろうか?
読まねば。 -
Posted by ブクログ
シリーズ4巻目。
相変わらず思春期のイタイ感情爆発のお話だった。
突然の入れ替わり話は時々あるけれど、よくある偶然の入れ替わりではなく、ある意味これは必然。
それだけに入れ替わりの理由はわかりやすかった。
のどかの麻衣への感情は好き嫌いの入り混じった複雑さで、本人にもはっきりとは分からなかったのだろう。
そんな本編のハイライトはやっぱりラストでのどかが本音を麻衣と咲太に吐露するところ。
結局、自分が自分でいいんだと分かった瞬間に入れ替わりの理由はなくなったのだ。
誰かのためではなく、誰かに決められたわけでもなく、自分で自分の望む道を選択しようと決めた時、彼女は一歩大人になったのだろう。
うん、青春だよなあ。
それにしても、咲太の前ではなぜ、だれもが本音を叫んでしまうんだろうね。
大体、咲太は主に恋愛よりのラノベの主人公としてはちょっと異質。
そういうラノベの主人公は普通、優しいけれど鈍感でへたれなのがデフォルトなんだけど、彼はむしろ人の想いに鋭すぎるぐらいだし、へたれでもない。
そのうえ、それほど優しくもない。
いや本当は優しいのだけど、彼の優しさは甘いだけの上辺の優しさではなく、きつさも含んだ本物なのだ。
だからこそ、みんな彼を信頼するようになるし、どんな本音でも受け止めてくれると思うのだろう。
そういう意味で、なかなか得難いやつだと思う。
あと麻衣さんとのやり取りはここにきて、ほんと愉しくなってきた。
いや、咲太ってほんとはMだよね(笑)
デート場面の甘さがもうなんとも、ニヤニヤさせられて、すごく幸せな気分になった。
麻衣さんのイラストもサイコーです(笑)
さて、ラストの引きは、次巻では謎のままになっている翔子さんの問題に進展があるのかな?
それとも、まだ引っ張るのか?
次巻も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
変態と天才と凡人が織り成す青春学園ラブコメ、これが本当の完結巻。
美咲に無理やり連れられて空太達の修学旅行に行ったり、空太達が卒業した後の二人の進展具合が描かれたりと、長谷栞奈と姫宮伊織がメインの巻になってます。
「『姫宮弟』は、卒業できたみたいですね」
このシーンは胸が熱くなった。
てかこの巻の伊織やたらカッコよかったけどこんなにイケメンだったっけ?w成長したってことなんだろうけど。
「私、時々、白いものを黒いって言うから」
最高に面倒くさい性格をしている栞奈ですが、その分デレた時の破壊力は抜群!
素直になれないところが微笑ましい(´∀`*)
「要するに、『何もない』があるってことか」
と仁さんのようなことを言う空太は成長したなぁw
でもホント、しっかりと先を見据えて自分の足で歩くと決意している空太はカッコよかった。
最後は空太とましろの忙しくも幸せそうなクリスマスイブで温かに締め。
これで本当に終わりだと思うと寂しいですが、鴨志田一先生と溝口ケージさんには最大級の感謝を!ホント自分好みの作品だった。
早く青春ブタ野郎シリーズ買わねば(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の続巻。
【ストーリー】
麻衣から告白の返事をもらい、恋人同士になったことを喜ぶ咲太。
そんな咲太に「付き合うことになった日の朝に巻き戻る」という超常現象が起こる。
今回の現象も思春期における問題が原因で発生してしまう「思春期症候群」の一環らしい。
現象の原因となっているのは、後輩の朋絵。
朋絵は友人の好きな先輩から告白され、困っており、
無意識に時間を巻き戻したみたい。
先輩からの告白を防ぐために、朋絵は咲太と恋人の振りをすることに。
「恋人ごっこ」のおかげで、告白を回避し、
無事次の日を迎えることができた咲太。
しかし、朋絵は本気で咲太を好きになってしまう…
咲太は麻衣が好きなので、二人の関係を応援するために、自分の気持ちにふたをしようとするが、
それが原因で再び思春期症候群が。
最終的には、咲太が朋絵に気持ちを引き出すことで、決着。
だが、ここで終わらないのがこのシリーズ
(まだ2巻だが…)
最後に牧之原翔子と名乗る女子中学生が登場。
彼女は咲太の初恋の相手であり、「思春期症候群」で行方がわからなくなったはずだが…
更に、以前より幼くなった姿で登場し、たくさんの疑問が…
【感想】
咲太と朋絵の「恋人ごっこ」がすごく羨ましいです!
というかリア充は爆発すべし!!
会話のテンポが小気味よく、二人の笑いながら言い争う姿が頭の中に浮かんで、ほっこりしました。
個人的には麻衣より朋絵のほうが好きですね。
うぶな感じがたまりません(*´ω`*)
そして相変わらず咲太がイケメンすぎる!
咲太は卑猥な噂で孤立しそうな朋絵のために、
噂を流した先輩と喧嘩し、
「僕は童貞だ!」で噂を払拭する。
いや、これは朋絵も惚れるよ…
ラブコメがメインのお話ですが、ちょっぴりミステリー要素もあるので、
「この現象をどう解決するんだろう」というわくわく感とヒロインの可愛さを楽しめる超絶私好みの1冊でした! -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
さくら荘を舞台に描かれる、天才と凡人が織りなす青春学園ストーリー、ついに完結。
※今更ですが最終巻出てすぐなのでネタバレ注意です。未読者はリターン推奨。
いや、もう感無量ですよ・・・。
文句無しで素晴らしい締め方だった!
「夢」をとるか「恋」をとるか。
この正解のない問題に対してどんな回答を出せばいいのかと自分でも考えながら読んでましたが、本当に良かった。
もしかしてそのまま「それでも好きだ」と言って突っ切っちゃうのかな、それはそれで空太らしくてアリか?と思ってたものだけど、やっぱ両立なんて無理だもんね。
「持ちきれなくても……きっと、いつかは持てるようになると思うんだ」
この言葉が現実になった姿に胸が熱くなった。
ホント最初から考えるとみんな比べられないぐらい成長したよなぁ。
空太は最初は自分の感情をとにかく周りにぶつけてばかりだったけど、ちゃんと後輩たちにも気を回してやれるようになってるし、ましろなんてホントに頭の中は絵だけのTHE・非常識女みたいな感じだったのに、成長したよね。「これで、空太の夢を応援できる」って台詞から空太への愛を感じてグッときた。
生きていると悩むことってたくさんあると思うんですよ。それこそ空太達のように。
その姿にはめちゃくちゃ共感できるし、それだけじゃなくてこの作品読んでると、空太達みたいに「それでも前に進もう」というパワーが湧いてくる。
このほろ苦さと活力こそ正に青春。本当に良い物語を読ませてもらいました。
そして七海が最後まで良い女過ぎてウルっときてしまった・・・。普通振られた相手にあれだけのこと出来ないよ。自分の中でも屈指の報われて欲しいキャラだ。
成長して色々な表情を見せるようになったましろや七海には文字だけでもドキっとさせられたし、ましろの寂しげな微笑には胸が締め付けられた。
内面の描写が丁寧かつリアルだからすげー感情移入出来るんだよね。
いやー良かった本当に!と書きだすと止まらないのでこの辺で終わりますが言いたいことはただ一つ!
鴨志田一先生、溝口ケージ様、そしてこの作品の制作に携わったその他の人々に最大級の感謝を!
本当にありがとうございました!