鴨志田一のレビュー一覧
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原作でも映画でも感情が色々と滅茶苦茶にされた本エピソード、それは咲太も翔子も麻衣も幾つもの選択肢を突き付けられ苦しみながら誰もが幸せになれる未来を掴もうとしていた姿がこちらの感情を叩いてくるから
誰かの心臓が捧げられなければ翔子が生きられないから咲太は藻掻く事になった。その有り様や傍で見守る翔子の決断があまりに美しくて感情を揺さぶってきたのだけど、そりゃあの物語を翔子視点で再構築すれば、同じようで居て少し違う美しさが描かれるのは当然かもしれず
本作での翔子ってかなり特殊な描かれ方をしているように思える
原作や映画だと超然的な視点で咲太の決断を見守っているように見えた。けれど本作では翔子の心 -
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今回も、現在よりアニオタだった頃にハマっていたアニメの原作を読んでみた。
中三の時、ラブコメが特に好きだった自分はましろに惹かれたこともあって夢中でアニメを観ていたけど、思えばよく分かっていない箇所もあった気がする。
あれから一回りが経った今、ちゃんと原作小説を読んでみたら、すごく面白かった。素晴らしい。
芸術学校に通う問題児が多く集う寮・さくら荘を中心に描かれる青春ラブコメディ。
それこそ昔はよくあるラブコメかと思っていた。侮ってはいけない。一巻でも分かるけれど、とても奥が深い。それぞれの葛藤に現実味があり考えさせられるし、同じように芸術系の夢を追いかける者として背中を押される。
やはり芸 -
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ネタバレ何か、正しい世界に戻り
咲太は思春期症候群から覚めて
それぞれが平穏な日常を取り戻した
・・的な感じで終わってるけどさ❓️
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美織が透子の生きている
世界線を取り戻して、
美織が咲太の携帯を鳴らして、
『ただいま❗️』みたいな展開に
ならないと、この最終巻の結末は
to be continued みたいな感じで
俺的には全然終わって無いのだが・・
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まぁ、透子が生きてりゃ、
翔子さんの未来も変わっちまうし、
延々と物語が終わらなくなるからな。
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多少の含みを残して、
これくらいで終わらせとくのが
無難だが、、、
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んー。ちょっとな〜
何か濁された様な終わり方で
モヤッとする -
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美織が気付けなかった透子の真意には胸に来るものが有ったなぁ…
喧嘩別れした友達をイメージした楽曲、歌詞だけを見ればまるで恨み言かのよう。そんな第一印象があっただけに逆転の発想によって歌詞の印象まで反転する流れは本当に良かった
素直に成りきれない仲直りしたい気持ち、それが時を超えて美織にやっと届いたわけだ
透子の気持ち、自分の気持ち、そして目指すべき己の在り方。そういった芯の部分が定められたなら美織に迷いはない
麻衣を巻き込んでの歌唱シーンは凄かったと云うか、ああいった場面で自分の認識に反する咲太の言葉を信じて行動を起こせる麻衣ってやっぱり最高の彼女だよなぁなんて改めて思ってしまったよ
麻 -
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ネタバレいよいよ最終章だと思うと感慨深い。
麻衣さんがコンサート中に自分が霧島透子だと宣言する爆弾発言から始まる展開は、それ自体は前巻から容易に予想できた。
ただ、そこから始まる異変の数々がどれもあったら良いなと読者が一度は思っただろう展開で、それだけに切なくなる。
特にかえでのくだりはダメだ。
今でもおるすばん妹巻は思い出すだけで泣けてくるのに、そんな姿を見せられたら、もうなんとも言えなくなる。
それはそれとして咲太がどんどん追い詰められていく果てに登場するのが、もうオールマイティじゃん、と思った。
ここで翔子ちゃんかあ。
ヒロインすぎる! いやヒーローかな?
読んでるこっちも咲太同様、彼女の登 -
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運命の4月1日だろうと岩見沢寧々の件を解決したのだから、これ以上の問題なんてやって来る事は無い筈…という慢心を嘲笑うかのように現実をひっくり返してみせた冒頭には本当に驚かされたよ……
ステージに辿り着くまでもランドセル姿の麻衣という軽いジャブが有りつつ決定的な問題は無かった筈。だというのにいざフェスが始まってみれば現実が書き換わっていたなんて防ぎようがない奴じゃん……
これまでも広範囲に影響する思春期症候群というのはあったけど、あくまでもそれらは個人の認識を主軸にして現実に作用するタイプが多かったように思う
だというのにこの霧島透子に関する事象は誰が中心かも判らず現実があっさり塗り換えられて