ミラン・クンデラのレビュー一覧

  • 存在の耐えられない軽さ

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    かなり良い評判ばかりなので読んでみました。
    小説というより哲学でした。
    私にはまだ早かった、理解しようとできませんでした。ただし、登場人物がどんな人物で、何に苦悩し、何を訴えようとしているのかはわかりました。
    哲学が好きな方はガチっとはまりそうな内容。

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    2025年03月24日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    冒頭からニーチェの永劫回帰が出てきて哲学的な内容。一度しかない人生の軽さ、選択の難しさ、人に対する愛と動物に対する愛の違いだったり考えさせられました。

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    2025年02月23日
  • ほんとうの自分

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    途中まではとても面白く読んだ。なんだろう?本当に最後、ロンドンのあたりから、さっぱりわけがわからなくなってしまった。それも含めての面白さ、なのかしら。不思議な読後感。

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    2024年10月14日
  • 緩やかさ

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    嫌いではないけど、苦手。色んなことが錯綜する物語は、場面変化についていけず、あたふたしながら読む。本当に錯綜しているのかも理解できていないくらいの、翻弄され具合。だけど、所々の描写がとてもグッときて、全然理解できていない割には嫌いじゃないを通り越して好き。読書に分かりやすさを求めるのだけど、自分の知的世界を広げるために、読みたくなる理解できなさ。私の知的世界はまだまだとても小さいことを実感。

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    2024年08月10日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    小説というより、一種の哲学書に近い感覚だった。結構な行数を不明瞭な視点(作者自身?)の思考に割かれているように思う。相当に人を選ぶが、ところどころに見過ごせない示唆がある。
    ただ本当に人を選ぶ。心や時間の余裕がない時は余計に読めない。

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    2024年07月20日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    ミランクンデラ「存在の耐えられない軽さを読んだけど、色欲サイコパスの男とメンヘラガールの自己正当化話だなこれ、みたいな。
    ただ、それぞれの奇行じみた行動の理由付けがキチキチなされてゆくので共感してしまうタイミングがあるし、終わり方ずるいよね。

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    2024年02月26日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    ネタバレ

    「思想の氾濫」
    面白い。難しい点もあった。ただ、この本に書かれている人物の人生を構築する価値観は、詳細的すぎてここに、まとめることはかなり難しい。
    ただ、多角的に真実を突いている名著であることは間違いない。

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    2023年12月22日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    登場人物の心情描写を機械的に分析し、冷たさすら感じさせるほど淡々と綴る文体。基本的に彼ら彼女らの欠点ばかりが強調され、誰に対しても感情移入がしにくい。ジャンルとしては恋愛小説に分類されるらしいが、そのような描写を期待して読むことはおすすめしない。哲学的テーゼに触れるための媒体としても、哲学徒である私からすれば物足りず、終始どのように接すれば良いのか判断しかねる作品であった。
    身も蓋もないことを言ってしまえば、作者はおそらく恋愛小説以外のもの(例えば論理的なミステリーなど)を書いてみればさらに良いものができるのではないかと、私などは思ってしまった。
    評価の軸を変えれば、高い評価も可能ではありそう

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    2023年08月21日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    感想
    愛は誰のものでもない。だが私の人生には必要。愛がない人生をどうやって渡り歩けば良いのか。しかし与え続けなくてはいけない。

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    2023年07月14日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    :トピック
    ・存在の耐えられない軽さ
    ・キッチュ
    ・ニーチェの方へ

    ・存在の耐えられない軽さ
     「人生のドラマというものはいつも重さというメタファーで表現できる。われわれはある人間が重荷を負わされたという。その人間はその重荷に耐えられるか、それとも耐えられずにその下敷きになるか、それと争い、敗けるか勝つかする。しかしいったい何がサビナに起こったのであろうか?何も。一人の男と別れたかったから捨てた。それでつけまわされた?復讐された?いや。彼女のドラマは重さのドラマではなく、軽さのであった。サビナに落ちてきたのは重荷ではなく、存在の耐えられない軽さであった。」(p.156)
     「存在の耐えられな

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    2022年11月07日
  • 冗談

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    プラハの春(1968年)より前の1965年脱稿の作品。「存在の耐えられない軽さ」に続いてクンデラ作品を読んでみた。
    身も蓋もない要約をすると、
    自分の不用意な手紙がもとで共産党から除名された男が、数年後に、処分の判断をした委員長の妻を復讐のために寝取ったが、委員長はもっと若い愛人とよろしくやっていて復習は空振りに終わりました、
    というお話。

    ヒロイン的なルツィエさんの過去が突然明かされる場面は衝撃が大きいが本人の内面は殆ど明かされることはない。

    終盤に登場するエレナの助手の青年の薬の話(鎮静剤と見せかけて実は下剤で、エレナはそれを知らずに大量服用する)は、全体の暗い色調の中で最も喜劇的な場

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    2021年11月03日
  • 不滅

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    キッチュKitsch のことを頭の片隅に置きながら読んだけど、やはりここにもそのテーマが存在してた。

    死後、私たちの人生は美的な嘘によって語られる
    有る事無い事言われても
    死んでるから自分にはもうどうしようもない
    本当の真実は永遠に語られない

    真実な生はその肉体の死と共に滅びるけど、死後美的に飾られた自らの人生は"不滅"。その事への恐怖。

    クンデラはどうしてこうも
    真実にこだわるのかなあ
    きっとあの時代に、たくさんの悲しい嘘、怒りたくなるような嘘、空虚な嘘を見てきたんだろうな

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    2019年04月24日
  • 笑いと忘却の書

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    何度か投げ出そうかと思ったくらいつかみどころがなかったのだが、六、七部で、すぅっと収まるべきところに収まるような印象。何が収まったのかはさっぱり不明なのだけど。

    チェコでかつ共産主義という幾重にも知らない文化を背景としてるため、徴みたいなのはほとんど拾えてないのだろう。しかし、よくわからないけどなにか好い感じの余韻がある。

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    2015年02月12日
  • 笑いと忘却の書

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    笑いと忘却に関する思索的小説、あるいは小説的思索。
    二つの主題が形を変えながら繰り返し語られる形式と、
    その上作家自らの過去を取り込んだり、それを詩人たちの隠喩で示したり、歴史について評論してみたりと、まさに超絶技巧の変奏曲である。超絶技巧過ぎてわけが分からないよ。

    解説読んでいろいろ納得できた。
    あのような過去と歴史があって初めてこの小説が書けるのだとしたら、僕はもう読む前からこの小説を理解できないということになってしまう。
    こういう小説を読む時にこそ、必要なのは納得することの読解力ではなくて、想像力のほうだろう。

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    2014年02月07日
  • 不滅

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    20年以上前だったと思うが、池澤夏樹さんが書評で激賞していた記憶がある。いつか読んでみようと忘れずにいたんだから、我ながら呆れる。

    プールサイドで友人を待つうちに見かけた初老の女性の仕草。そこからアニュスと名付けた女性、そしてその夫、妹、娘たちの物語が始まる。つけられた名前は記号にしか過ぎず、神の目線を感じるばかりなのが、やがて血肉を伴ってくるような印象。著者や友人アヴェナリウスが邂逅する場面などドキリとする。
    小説の前半はゲーテと、彼に付き纏い死後の名声を望む女性ベッティーナとの話にかなりのページが割かれる。批評のようであり、ゴッシップのようであるのは著者らしいと云えるのか。
    後半に唐突な

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    2014年02月11日
  • 不滅

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    ネタバレ

    「存在の耐えられない軽さ」に感動したので読みました。
    不思議な世界観や独特な文体は十分楽しむことが出来たのですが、テーマや一人ひとりの人物の魅力という点では「存在の~」のほうが好きでした。

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    2014年02月06日