高瀬乃一のレビュー一覧
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人と種族の価値観の違いを認識させられて小説。
時代小説は、読むと現代はいかに自由であるか再認識させられます。
やはり、たまに読むことが大切だと感じました。
天馬の子は、馬で成り立っている村で生活している少女の話です。
生きるために何をするのか?、周りは同様に生きようともがいているのか?
生まれの家系で扱いが違う。あまりにも理不尽さを感じました。
でも、昔はそれが当たり前で常識だった。
僕らは現代に生まれていかに恵まれているのか。どんだけ贅沢の暮らしをしているのか。
「足るを知る」心が大切だと改めて感じますね。
傲慢になっている時には時代小説はいい教訓になりました。 -
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ネタバレ夫の仇を討つために、義父と江戸へやってきた奈緒。医者である義父の手伝いをしながら、手掛かりを探すが。。。という話。杉江松恋さんが以前紹介していたので、気になっていた一冊。
突然悲劇を背負ってしまった2人が不憫だが、故郷を出奔してまで覚悟があったにせよ、受け身でしか行動を起こせなないことに、もどかしさを感じる。しかも義父の文二郎は、うすうす事情を分かっていたはずだし、他に何かやりようはなかったのか。平賀源内が裏の主人公ではあるが、彼と知り合ったのも偶然だったわけだし。仇を討つのか、それとも真相が知りたいのか、その心の持ちようが今一つで、奈緒の気持ちもフラフラと揺れ動くのも仕方がない。最後は大団円 -
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南部藩の忍野村という寒村で生まれ育ち、馬の世話をすることを生きがいとする少女リュウの成長譚。日々の暮らしに精一杯で、天候に生死が左右される貧困、生まれ落ちた瞬間に生涯の道筋が決まってしまうという身分制、時に男性のもとで虐げられる女性という性……さまざまな理不尽をひとつひとつ見つめてゆく彼女の視線はどこまでも真っすぐだ。
その日その日を生きていく厳しさが切々と語られるからこそ、人も馬も、一つひとつの命の重さが光っている。そこでは日々、”命のやり取り”ともいうべきものが行われている。それは生きる者と死ぬ者という単なる二元論ではない。命をつないでゆくために、尊厳や、プライドや、信念を時には差し出さね -
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『貸本屋おせん』のシリーズ二作目。全五話。
舞台は文化年間の江戸浅草。主人公は女手ひとつで貸本屋を営むおせん。
様々な厄介ごとに巻き込まれ、時には自ら首を突っ込んで 解決していくおせん。
もはや『貸本屋探偵おせん』だ。
どの話もよかったが第五話の「道楽本屋」では新参の悪徳本屋に おせんが啖呵を切る姿はカッコよく、しかし腕の良い彫師であった父が十二歳のおせんを残して川に身を投げた本当の理由がわかった時のおせんの気持ちを思うとなんとも やりきれなかった。
それにしてもこの時代 本を出版するということはなかなか大変そうだ。
地本問屋がいて おかかえの戯作者が草稿を書いて それを地本問屋仲間で吟 -
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「貸本屋おせんシリーズ」第2弾。
「らくがき落首」「往来絵巻」「まさかの身投げ」「みつぞろえ」「道楽本屋」全5篇の連作短編集。
江戸の出版業界が窺い知れるこのシリーズ、金持ちは金持ちなりに、貧しいものは貧しいものなりに庶民が日々の楽しみとして書物に親しんでいる姿が生き生きと描かれる。
出版できない禁制本は古本屋が筆耕し密かに読みまわすとか、そうやってギリギリのところで庶民の文化が伝えられていたんだな〜感慨深い。
そしてこのシリーズの楽しみはなんといっても主人公・おせんのきっぷの良さ。その堂々たる啖呵の切りようには「よっ、梅せん!」と声をかけたくなるほど。
書き下ろしの最終章では14年前