高瀬乃一のレビュー一覧

  • 往来絵巻 貸本屋おせん

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     江戸時代に 貸本をたぶん籠にいれ風呂敷で包んで 
    貸して歩く なんて商売があったんですね。
    若い女が背負うには 重い荷物です。
    住んでる人は 来てくれるのを楽しみに 
    待ってる 貸本屋です。

    今回は
    らくがき落首
    往来絵巻
    まさかの身投げ
    みつぞろえ
    道楽本屋

    の5編です。
    みつぞろえ は信吉という女房子持ちの男が
    女房と喧嘩して
    貸本しょってるおせんに惚れる

    あとついていくと 入った家で しっぽりやってる。

    え、それ おせん?

    信吉がおせんがらみで 歩いていると
    汚いババアが 声をかけてくる。
    女房以外の女に気をつけなされ!
    と言われる。
    悪鬼退散!

    こっちが本物のおせん

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    2026年06月03日
  • 露の宿り

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    前に読んだ 貸本屋おせん の作者だ
    と思って 読みました。

    母親の富
    包丁人の六郎
    店で働く おなみ

    千代乃の周りの人たちにも それぞれ人生があって
    お店 露くらの女将 富が支えていた、

    それが いきなり富が死んでしまう。

    あとに残された千代乃は 男に騙されてやっと家に帰ったばっかり
    店の女将が務まるか?
    母親ほど花がない
    客あしらいも 慣れてない
    自分の父親も誰だかわからない

    でも なんとか 周りの人たちに心を寄せていく
    人を思うことで 人生が変わっていく

    最後に自分を騙して捨てた男を看病して よくなったところで ぶんなぐって帰ってきたのは 面白かったですね、もう気持ちの芯ができ

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    2026年05月13日
  • 貸本屋おせん

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    1800年代の江戸を舞台にした時代小説。連作短編集。

    主人公は貸本屋をしている、おせん。毎日、何冊もの本を背負って、娯楽を楽しみにしている人々に貸し歩いている。

    木版印刷しかなかった当時、本は高価だった。作家や作家や戯曲家が本文を書くと、絵師が挿絵を添え、彫師が板に彫り、一枚一枚刷られていた。故に大量生産できず、一冊がとても高価だった。そんな時代に庶民の娯楽を支えていたのが貸本屋である。蔦屋の創業者、蔦屋重三郎も貸本屋から事業を始めている。

    家族に不幸があったおせんは、身一つで貸本屋として江戸に本を配り歩く。そんなおせんを知る人は、商売を支え、見守っている。

    謎解き要素もあり、江戸の息

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    2026年05月09日
  • 露の宿り

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    日々の小さな気付きの積み重ねが、主人公を大きく成長させた、温かい日常の話し。
    読みやすく、でも中だるみもなく、良い本だった。

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    2026年04月14日
  • 天馬の子

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    ★5 リュウも氷室もずっと幸せであってほしい… 馬と共に辛い環境で生き抜く少女の成長譚 #天馬の子

    ■あらすじ
    青森県南部地方、名馬(南部馬)を育てることで生業を得ている村。そこで暮らしている10歳の少女リュウは、家族と共に慎ましい日々をおくっていた。そして彼女は生築という馬を大切に世話をしている。馬の目利きである男が言うには「生築の子どもは天下の馬となる」とのことだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 何とも胸が締め付けられる物語だわ…

    江戸時代、田舎の貧乏村。ひもじい生活をしている少女リュウの視点で物語は描かれてゆく。彼女の家庭は貧乏で不幸ながらも、村の仲間と共に暮らしている。さ

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    2025年11月15日
  • 梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―

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    幕末の武士のお話。身分は武士であるが、学問所を開いて広く武士や町人、子どもにまで教えている。基本ごろごろのんびりしている先生だけど、幕末の動乱の波に否応なく揉まれていく。
    学ぶということは他者に寛容になること。叡知により人と繋がり、助け助けられ。
    反乱軍に加わり亡くなってしまった若者。道端で行きだおれていてもかかわり合いになりたくないため見て見ぬふりをする町の人々。しかしながら日頃口うるさい母上は丁寧に弔い庭の花をそっと手向ける。時代とは関係なく人として自分が出きる良きことを行う、その姿が心に残る。

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    2025年07月31日
  • 貸本屋おせん

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    五つの短編集です。
    高荷を背負って歩く貸本屋のおせん
    江戸時代に こういう商売があったんだね。
    私 常連客になりそう。
    おせんは いろんな所に出入りしているけど
    おせんの人柄と気風が好かれているからなんでしょう。幼馴染の青菜売りの登とも 付かず離れずの関係
    嫁に恋と言われても 仕事が好きな女には ちょっと無理
    婿に来てくれるんだったらいいよ!
    と言っている。
    幻の美女と言われたお志津には 人前に出れない事情があるのではないか?
    疱瘡だった。
    人前に出れないお志津は 貸本を楽しみにしてくれる。おせんとあって この子ならと思って出入りが許された。
    お針子としてはいった娘が店に出されるというので足抜

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    2025年06月18日
  • 春のとなり

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    殺されたが自害したとされた宗十郎の敵をとるために江戸へ出た父と妻。貧乏な薬屋を営みながら事件の裏の陰謀を探る。

    いや〜素晴らしく面白かった。様々な病気と対処法、義理と人情。メインの謎以外のサブの謎解きも巧い。江戸時代を舞台にする小説のニュースタンダードだ!

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    2024年10月08日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    <江戸の祭り>をテーマにした時代小説アンソロジー。
    祭りぎらい西條 奈加/狸穴屋お始末日記シリーズより    
    天下祭諸田 玲子/武道の達人だった初老の男の所に押しかけてきた娘 
    関羽の頭頂三本 雅彦/運び屋円十郎シリーズより 
    往来絵巻高瀬 乃一/貸本屋おせんシリーズより 
    氏子冥利宮部 みゆき/三島屋変調百物語シリーズより
    三島屋ものは皆読んでいるが、シリーズよりの作品はやはり面白く、シリーズの他の物語も読みたくなる。職種としても興味深い狸穴屋と運び屋が良いかな。

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    2024年03月12日
  • うらぎり長屋

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    タイトル通り、とある長屋のお話なのだが、なかなか面白かった。
    人の人生、正にいろいろ。落ちぶれて、だまされて、心さえさびれそうになる。だけど這い上がり、奮い立つ心もまた生まれる。
    明るくはないし、寧ろ探られたくない心の内を見つけられたようで落ち着かなくなる。だが感慨深いものがあった。

    ところで一番割を食ったのは伝衛門では? あの人は悪い人じゃないのにな。ちょっと可哀想。

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    2026年06月02日
  • うらぎり長屋

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    ネタバレ

    正直ものは馬鹿をみるといいますが、
    本作ではそんな正直ものがたくさんでてきたように感じます。
    良くも悪くも賢い人は、人を蹴落としてでも上へと行こうとするにも関わらず、
    正直ものは真実だけをひたすら告げ、
    それが信じてもらえなかった時はあっという間におしまい。
    この時代は、正直で真っ直ぐな人ほど生きにくかっただろうなと思います。

    そのうえ現代より、情を大切にしている。
    どんな親でも見捨てることができず、
    はたまた親のために復讐を誓うものもいる。
    なんと難儀なことか。

    誰しもが生きにくさを抱えるような時代で、
    思うところがあっても家族と過ごしたり
    泥に塗れても夢を諦めなかったり
    懸命にいちにち

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    2026年05月28日
  • 露の宿り

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    心が暖かくなりました、すっかり自分もそこに暮らして仲間の一員でいる気分で読みました。とても好きな世界です。この先の物語を切望しましす。

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    2026年05月14日
  • 往来絵巻 貸本屋おせん

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    おせんの仕事に対する真面目さ、本に対する愛情、納得いかないことに対してとことん調べ尽くす努力が、素晴らしいと思います。かっこいいです!

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    2026年05月11日
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

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    三島屋の小旦那の話が読みたくて
    祭りを題材にした各作家さんの作品
    それぞれ違うものですねー!
    宮部みゆきさん好きです

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    2026年05月08日
  • 露の宿り

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    死んだ母の後を継ぎ、小料理屋を営む千代乃の連作短編集。母ほどうまくできない接客、いつ辞めるか分からない板前。

    とても面白かった。千代乃の成長、江戸の風物。相性がいいのが「であいもの」悪いのが「くいあわせ」の話が良かった。

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    2026年05月07日
  • 天馬の子

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    ネタバレ

    天馬の子

    著者:高瀬乃一
    発行:2025年9月2日
    KADOKAWA
    *第11回渡辺淳一文学賞受賞作

    南部藩のある村に生まれた少女が主人公の話。
    彼女は父を亡くし、優秀な馬の仕事人だった兄も亡くし、祖父母と母との4人で、貧しいながら畑をし、牝馬の面倒を見ている。やがてその牝馬が、徳川将軍の御召馬となる牡馬を生むことになる。

    「貸本屋おせん」など、連作短編の時代小説で人気が出ている著者による長編小説。大変面白かった。なにがいいかというと、主人公の少女と読者である我々とが、適切な距離を保てる作品になっていること。これは出来そうでなかなか難しいのではないだろうか。

    長編を読んで主人公の生きて

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    2026年04月23日
  • 露の宿り

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    ネタバレ

    露の宿り

    著者:高瀬乃一
    発行:2026年3月26日
    PHP研究所
    初出:月刊文庫『文蔵』(2024年12月号~2025年7・8月号連載「露の宿り」)

    「貸本屋おせん」シリーズなどで最近活躍している時代小説の高瀬乃一による、(たぶん)最新刊本。千代乃という21歳の女性が、シングルマザーである富の反対を押し切って左官の勝三と住み始めるが、予想通り裏切られ、戻ってきた。母親は美人の元芸者で、今は小料理屋を営んでいる。千代乃は10歳のときから手伝っているが、戻って暫くすると、富が死んでしまう。そして、自らが店を引き継ぐことになる。そんな小料理屋「露くら」を舞台にした連作短編。全7話。

    第一話は

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    2026年04月16日
  • 貸本屋おせん

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    時代もの好き、本に関わる仕事をする身として、グッと来る本でした。続きも楽しみです。(刊行されているのは知っていますが、文庫派なので…)

    刺さった箇所引用

    「たかが本だよ」
    善人も悪人も、同じ本を見て笑い悲しむ。ときに憤り、あきらめ、それでも次の丁をめくらずにはいられない。そして一度読まれた本は忘れさられて、みな現に戻っていく。本なんて、そんなもんだ。だから、せんは貸本屋として、本を守らなければならない。

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    2026年03月27日
  • 無間の鐘

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    ネタバレ

    鐘を撞けばどんな願いも叶うという。
    でも撞けば無間の地獄に落ち、その後も今生で地獄をみるという、それでも鐘をつくか?
    必ず地獄に落ちる訳じゃないので、話もバラエティに富んでおり面白かった。
    それは鐘をつきたくなるだろうという人もいた。
    ちょっとずつ人々が絡んでいて良い。
    十三童子がなぜ、人に鐘をつかせるのかと思ってたらラストにちゃんと判明。
    彼自身も無間の地獄に落ちていたのね

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    2026年03月11日
  • うらぎり長屋

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    とても良かった。
    江戸本所の裏路地にある長屋に住む人々のお話。おたつさんの話が一番切なかったなぁ。
    ずっと好きだったなんて。

    序と終章の繋がりが、素晴らしい。
    なるほど!と思って違和感がなくなった。
    「花かんざし」の市太郎にむごいけど、彼らに殺された尾淵屋の人たちからしたら当然の報いだよなぁ。

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    2026年02月09日