【感想・ネタバレ】春のとなりのレビュー

あらすじ

奈緒は、夫の仇を討つため、義父の文二郎と信州から江戸へやってきた。 ふたりは暮らしを立てようと、深川で薬屋を営むが、医者である文二郎の元には、貧しく医者代の払えない病人やけが人が次々と駆け込んでくるようになっていた。 そんなある日、深川の芸者・捨て丸が、惚れ薬を作ってほしいといってくる。 捨て丸の相手は、なんと有名な本草学者であった……。 奈緒たちは、藩の秘め事に巻き込まれながらも、市井の人々のたくましさと優しさに触れ 日々の暮らしを愛するようになるが――。 『貸本屋おせん』で、時代小説界に鮮やかにデビューした、期待の新鋭による飛翔の傑作長篇。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

殺されたが自害したとされた宗十郎の敵をとるために江戸へ出た父と妻。貧乏な薬屋を営みながら事件の裏の陰謀を探る。

いや〜素晴らしく面白かった。様々な病気と対処法、義理と人情。メインの謎以外のサブの謎解きも巧い。江戸時代を舞台にする小説のニュースタンダードだ!

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2024年10月08日

Posted by ブクログ

堀川町にある「丸散丹膏生薬」
薬屋なのだが
腕のいい医者がいると聞いた患者が押し寄せる。
売弘所(うりひろめどころ)は
義父と、息子の嫁とで営む。
なぜ2人なのか。
江戸へ出てきた理由は?
薬を必要とする市井の人たちを巻き込みながら
話は進んでいく。

藩のゴタゴタもしつこく無い程度に収められ
2人の胸の内など展開が早く
飽きることなく読み進めることができた。

時代小説が好きで読み続けている。
インタビューで高瀬乃一さんは
「修行だと思って、いただいた依頼はすべて受けています」と話す。
この先も楽しみに待ちたい。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夫の仇を討つために、義父と江戸へやってきた奈緒。医者である義父の手伝いをしながら、手掛かりを探すが。。。という話。杉江松恋さんが以前紹介していたので、気になっていた一冊。
突然悲劇を背負ってしまった2人が不憫だが、故郷を出奔してまで覚悟があったにせよ、受け身でしか行動を起こせなないことに、もどかしさを感じる。しかも義父の文二郎は、うすうす事情を分かっていたはずだし、他に何かやりようはなかったのか。平賀源内が裏の主人公ではあるが、彼と知り合ったのも偶然だったわけだし。仇を討つのか、それとも真相が知りたいのか、その心の持ちようが今一つで、奈緒の気持ちもフラフラと揺れ動くのも仕方がない。最後は大団円だったので、読後感は良かった。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

夫の死の真相を探り復讐の為に義父と江戸で暮らす親子。長屋で市井の人へ薬師として溶け込みながら、真相を探る時代小説

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

無念の夫の死を晴らすため奔走する菜緒と義父。二人の関係性もほのぼのと書かれていました。

途中から菜緒の心の変化にハラハラ??でしたが
何とか春が来そうな気配となり良かったです。

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2024年07月26日

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