木原浩勝のレビュー一覧

  • 隣之怪 蔵の中
    夜になると蔵の中から宴会の声が聞こえてくることに気がつく。母にその事を話すと、一緒に見に行ってくれると約束してくれた。約束通り蔵を見に行くとそこには誰もおらず、ただ、荷物があるばかりだったが……?




    前作に比べ、怖い話もあるが、後半は感動話のようなものが多くあり、やや物足りない印象。前作はた...続きを読む
  • 隣之怪 第四夜 息子の証明
    白血病で死んでしまった息子と生前交わした約束。それは、死んだ後も自分という存在があり、死後も世界の続きがあると証明するというもの。そしてある日、私は息子の仏壇である光景を目にしたのです。




    こちらの本は怖い!というより、二巻の様に不思議な話だったり、優しいような、感動するような話が多い。このシ...続きを読む
  • 新耳袋 第五夜 現代百物語
    全巻揃えながらも、怖すぎて4巻まで読んだ後、長年本棚の奥に眠っていたのを引っ張り出した。やっぱり怖い〜!1つの話がわずか2〜3ページという超短編にも関わらずゾゾッとさせるのは、装飾を一切省いて表現されているからなんでしょうね。「第3診察室」が1番怖かった。
  • 新耳袋 第一夜 現代百物語
    実話怪談シリーズ『新耳袋』の第一作。
    初単行本は1990年に扶桑社から。その後1998年にメディアファクトリーから改訂され再刊、2002年に角川文庫で文庫化。

    体験談をほぼそのまま書く、というスタイルで、著者の考察や、怖がらせようという演出はほとんど無し。
    リアル過ぎるあまり、心霊スポットに行った...続きを読む
  • 怪談百物語 新耳袋 第一夜 幽霊屋敷と呼ばれる家
  • 現世怪談 開かずの壺
    読みやすい。
    あまりこわくなかった。
    冒頭の「三角の家」とさいごの「壺」は視点を変えた話。
    おもしろかった。
  • 禁忌楼
    新耳袋シリーズに比べると、長い話が五編。
    そんなに怖くなかった。
    挿絵がある。
    ティーンズ向けっぽい
  • 現世怪談 招かざる客
     祖父の葬儀の準備でバタバタしている中、一人祖父の遺体を見つめていたが、突然祖父の顔を覆っていた布が風もないのにふわりと舞い上がって畳の上に……。

     表題作をはじめ、怖い話に不思議な話、心温まる話など、21の怪異譚を収録。
     少々自作品、または自分が関わった作品や番組への宣伝をしているきらいもあり...続きを読む
  • 禁忌楼
     新耳袋に比べ恐怖感は抑え気味な気がする。だが物語が一つ一つ丁寧にできているので感情移入することもでき良かった。本質は恐怖ではなく愛情なのだと常々感じる。
  • 禁忌楼
    眼・・・悪がきに、怖いお仕置きよ!
    竃・・・たまたま、お札を張った場所が悪くなり霊が出る。
    火事で亡くなった経緯が可哀そうだが、成仏出来たようで良かった。
    姑・・・息子可愛さから生霊を飛ばす姑。
    鏡・・・よくわかんなかった。呪いの鏡のせいで家族が
    病になり、かつ生霊?も謝るのだった。
    錆・・・会社に...続きを読む
  • 禁忌楼
     暴れん坊で悪行三昧の中学生に行われた懲らしめの方法とは。――『眼』
     家族の周囲で突然起き始めた怪異。そのきっかけは、ある一つの行為だった。――『竈』
     その主婦は、夫ともその母親ともとても仲が良く、諍い一つなく同居していた。会社からの辞令で二人は母親から離れて暮らすことになったのだが、しばらくす...続きを読む
  • 大人の怪談
    『新耳袋』木原浩勝と、辛酸なめ子が、怪談――もとい心霊体験について語りまくる対談、及び未発表怪談を収録。恐がりだった木原少年がなぜ怪談を蒐集するに至ったか、幼少時に遭遇した怪異・恐怖、新耳袋にまつわる怪現象と結びつけについて、等「日常で・怪談を見る・聞く」スタンスが通じて提示される。
  • 新耳袋 第四夜 現代百物語
    現代百物語の第4巻。基本的に取材や体験談などを99話集めている本なわけで、おもしろいかと聞かれたら、「取り立てておもしろいわけではない」と応えてしまう、そんなシリーズのひとつ。

    一番怖いと言われている「山の牧場」が読みたくて購入したけど……。「不気味っちゃ不気味だけど、怪談か、と言われるとどうなの...続きを読む
  • 隣之怪 木守り
    新耳袋シリーズでは三人称でしたが、このシリーズは一人称で綴られていくようです。
    三人称→一人称に変わっただけで随分と印象が変わりますね。
    あとがきでも記されているとおり、新耳袋では書かなかった因果や呪いに纏わる話を、、、ということですが、「井戸」で書かれている古井戸なんかは本当に怖いなぁと思う。
    ...続きを読む
  • 大人の怪談
    私にとってはかなり怖い内容で…((((;゚Д゚)))))))ほとんど読めませんでした。笑
    スピリチュアルの話や木原さんの恩師の感動系怪談は興味深かったです。
  • 九十九怪談 第四夜
    楽しめた。
    短いので細切れの時間で読める。
    意図的に怖がらせようというのではなく、集めた話をまとめました、というつくり。
    いわゆる「怪」というのは、「ホラー」というジャンルと同じなのだと思った。
    ただ怖い話、と言うんじゃなくて、人智では解決•解釈の出来ない摩訶不思議な物語を指すという意味で。
    杉浦日...続きを読む
  • 新耳袋 第四夜 現代百物語
    ひとつひとつの話は、あまり怖くないのですが、最終章でありこの本の目玉でもある「山の牧場」編に向けて徐々に盛り上がっていきます。
    深夜に薄暗い部屋で一人で一気読みしましょう。
  • 新耳袋 第一夜 現代百物語
    怖い体験談99話。赤い車と開かずの間の怪談が、印象に残る。開かずの間の話は、子供の頃に似たような経験がある。だけど、私のは夢でねぼけてたから。
  • 隣之怪 木守り
    『新耳袋』完結後に始まったシリーズ「隣之怪(となりのかい)」その一。
    実は発売後間もなく読んでいたのを思い出して登録。
    『新耳袋』には収録しなかった(出来なかった)因果話、
    呪いに纏わる話、25編。
    家屋、壁、家具、古道具――といった、
    人の生活の「内側」を形作るものに纏わるエピソードが集まっている...続きを読む
  • 新耳袋 第一夜 現代百物語
    様々な人々の奇妙な体験談を蒐集し、読み物らしく整えた怪談シリーズ。
    一冊に100のエピソードを収録して百物語仕立てにすべきところを、
    怪談を百話語り終えると怪異に出会すという古来の通説に従って、
    危険(?)を回避するため、巧妙に「99話しか収録していない」体裁を取っている。
    ハッキリしたオチのない、...続きを読む