英田サキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
■三年前に警察をやめ、現在、ひとり『陣内探偵事務所』を経営するしがない探偵、陣内拓朗には、とびきり特別な恋人がいる。それは新宿歌舞伎町一帯をシマに暗躍する、美形だが凶暴なヤクザ、天海泰雅だ。見てくれの繊細さとは裏腹に、東日本最大の暴力団組織、紅龍会の直系二次団体周藤組の幹部であり、『周藤の虎』と呼ばれ、恐れられている男だ。恋人になったとはいえ足蹴にされ、おまけに最近では、陣内の尻に執着を見せつつあるそんなある日、ひとりの青年がある人物の説得を依頼してくるのだが!? 悲しくも愛しいヤクザと探偵のラプソディ。
■■これも友人オススメBL.基本ノーマル小説でもヤクザとか極道物とか読んだことなかったんで、一味違った世界覗けて興味深かった。私の勝手なイメージではBLとは少女漫画みたいなおメメのきらきらした男の子達が、うふふあはは笑いながら恋愛劇を繰り広げるようなものを想像していたんですが、全然違いました。大人っていうか、おっさんがメインでした。可愛くてカッコいいおっさんでした。あときれいなお兄さん。なんかこう胸に迫るようなお話でした。第一印象としては飾り気のない真っ直ぐな文章を書く人だなぁってことで。でもときどきはっとさせられるほど綺麗な描写に、どきんとさせられます。面白かった。でも出来ればもっと長いお話として読みたかったなぁ。せっかくの肉厚な文章とストーリなので。
っていうか、読み終わって気付いた。これ二巻目ですか。
言葉を持たない詩人のように、絵筆を持たない画家のように、思いの丈をどこにもぶつけられず、行き場のない恋情を嘲笑で誤魔化して生きていたあの頃。 -
Posted by ブクログ
事件の核心に迫ってきました。一連の殺人事件の関連性が分かってきて、糸を辿っています。きっかけは集団レイプ事件に関係していて。
新藤の恋人である(本人は愛人だと言うけれど)葉鳥が身体を張って犯人探しをしています。元暴走族リーダーで害者たちと面識のあったクジラとの絡みも軽快で面白い。
それにしても自分の事より新藤の為だけに動く葉鳥がエスの椎葉と重なって見えました。自虐的な性格で怖いもの知らずで、そんなに肩肘張らなくてもいいのになあと。
上条と瀬名も以前よりラブラブでした。心なしか瀬名が上条に甘える状況が多くなっているような。
最後の方に祥の別人格、ケイが出てきます。
気を抜けない展開での終わりでした。
次巻で事件の真相に辿り着くのでしょうね。
発売が待たれます♪ -
Posted by ブクログ
ダブルバインド=二重拘束。その意味は深い。生きているとそういうことが起こりますね、それは強いものが弱いものに対してです。
忘れていた子供の時の記憶がふと顔を出して大人になっても消えない記憶はやっかいです。人格をも変えてしまう。
この本で智秋と上条は身体を繋げます。
一応日本に居る間の期間限定ではありますが。
智秋は酔うと本音が出て「一人きりのベッドは嫌です。ひとりで寝たくない。」と上条に甘えますが、このツンデレな感じが良いですね〜☆
祥のなかの人格、ヒカルがもう一人の人格ケイに危機感を持っています。ケイは祥を悪い道へ誘い出し。。。
次巻、すぐ読まなくては☆ -
Posted by ブクログ
刑事物は英田さんですね、一気に読みました第一巻!
三巻が出るまで積読にしていましたが、面白い。
とっておいて正解でした。
夢の島で起きた猟奇的殺人、害者は餓死した状態で発見されます。しかも身体のある一部分を切り取られて、喉奥へ突っ込まれて。。。
事件の担当刑事上条がその遺体の側に居た目撃者である祥の同伴者、瀬名智秋と偶然再会したのだが、お互い高校の頃の面影はなかった。目撃者の祥が精神的疾患を抱えている為に同行している智秋だったが、事件のせいで偶然にも何年も会っていなかった従兄弟であり、新藤組の若頭に出会う。
途切れていた過去の絆が交差して面白かった。
次回、ますます進展していくでしょう!
さあ、読みます〜♪ -
Posted by ブクログ
攻め:陣内拓朗(37)
受け:天海泰雅(29)
3年前刑事を辞めて新宿で探偵事務所を開いている陣内のところに、12年来の知り合いで今はヤクザの組長・天海が依頼を持ってきた。天海の依頼は問題が多く引き受けたくないのだが、何故か向こうの思うツボ。
天海は陣内が新米刑事だったころゲーセンに一人で彷徨いている高校生で放っておけず声をかけていた。最初は頑なだった天海が少しずつ家の話もするようになるが暴力を振るう父親を殺してしまい…。
12年かけて、自分の気持ちを認める陣内の心の内、既に堅気じゃないから諦めようとして諦めきれない片思いの天海の気持ち、それらが事件を通す中で細やかに浮き彫りにされていくのが良かったです。
実は英田先生は真剣に読んだのはこれが初読み。ファンが多いのが納得のクオリティでした。
この作品はCD聴きたさに手を出したのでこのあとにCDを聴きます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはあ~、とっても良かったです。
実は読みはじめる前に少し躊躇したのです。それは何でかと言うとせっかく「愛想尽かし」でハッピーエンドだったのに、波風がたってしまうところはあまり読みたくなくて。
柊也が変なことをしでかして、椹木さんが振り回されちゃうんでしょ? で、素直になれないとかで何ヶ月も何年も離れなくてはならなくなったりして……。とかね。
そんなの読むのは辛すぎるじゃんとか思って、でも英田さん作品だし、読まねば!という葛藤もあって。
だけど、思いきって読んでみたら、良い意味で裏切られました。
最初の方こそ、柊也のマイナス思考で「自分は幸せにはなれない」的な展開かと思いましたが、結局のところ、ずっとずっと椹木さんと行動を共にしているではないですか~。
その過程で、お互いがどこをどう好いているのか、とかがきちんと書かれていて(まあ、大方の予想通りの理由なんだけれども)なんだかじわじわと幸せな気持ちになれました。
しかし、脇カプだけど弘登と匡和が……、なんとも言えずせつないですね。弘登は意識不明の重体くらいで良かった気もする。死んでしまったら未来はないですもんね。
また、英田さんの作品、読もうっと。ずっと読み続けたい作家さんの一人です! -
Posted by ブクログ
「たかが恋だろ」で、ちょっとせつない脇役だった椹木がメインで登場。おつとめを果たして、足も洗って、さらに大人の色気が倍増した感のある椹木です。
特にムショ内での椹木は、無口で誰ともかかわらず、超ストイックで、それがかえって強烈な男の色気とか気概とかを感じさせましたね。
で、そこで同房になった柊也。これがまた椹木を上回るものすごい色気ダダ漏れな子です。ムショで曽根のイロにされて犯されてる最中に「いい」って悶えながらも椹木をずーっと濡れた瞳でみつめてるあたり、タダモノではない。
そんな二人が娑婆に出てから、偶然にも再会。一緒に暮らし始めますが、色気は一切ナシの同居生活です。
愛情を知らずに生きてきた柊也は、体の関係で椹木と繋がろうとするけど、彼をいとしく思っている椹木は愛情の存在に気付いて欲しいと願って、あえて手を出さない。こんなにイロっぽい二人が寝ることなく愛を育んでいくわけで、それがまた二人の本気度を物語っています。
柊也が椹木に大事にされて、どんどんかわいくなって人間的に魅力的に成長していくのが見どころです。
そして、椹木の懐の深さ!泉巳もかつて受けたことのある大きな包容力が、柊也の魂を救済します。
泉巳や、甥っ子の誠が登場してコミカルに二人をかき回すのも面白かった。 -
Posted by ブクログ
英田サキセンセ原作なので、山田ユギセンセよりは断然英田カラーの強い作品。賛否はあるかと思うけど、これが原作付きというものなのよね。
泉巳は息子を送った保育園で、中学卒業の時、訳も分からず絶縁された高津戸と12年ぶりに再会。平穏に生活していたのに、高津戸との再会で突然の嵐。泉巳は誠の出産が原因で死んだ妻の兄、暴力団幹部の椹木に、世話になりつつ危うくも微妙な関係。でも、泉巳はいまだに高津戸が気になっているから、なぜ彼が目の前に現れたのか途惑うばかり。
ま、英田センセの作品を読んでる人なら、すぐに先が読めちゃうストーリーです。登場する人物もいつものスネに傷持つタイプだし、ぐるぐるしてるはっきりしないキャラもいつもどおり。
でも、なんか良かった。
愛と誠←古っ、のかわいいちびっこの生き生きとした表情とか、セリフ以外で表現された泉巳の恋心、高津戸の苦しい胸の内、椹木の心情…言葉は無くとも胸にせまるものがあって。
絵に色気があるっていうのかな。これだけフェロモンだだ漏れな表情描ける作家さんはあまりいないと思うくらい、イロっぽい。
ベタなストーリーだけど、ひねりもあったし魅力的なキャラばかりで案外読ませられた。
最近流行ってる、コラボものなので次回作や関連作品のためにも一読。