日日日のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初の本の発売当時、話題になりましたね。
何と著者様が高校生の時の作品とか。
自分的には、微妙かな~、でした。
とりあえず、文章や惹きこむ力は高校生どころか新人さんの
物でないレベルですね。
淡々とした(殺伐とした、かも)文章・話なのに気になる気になる。
ヒロイン・ちーちゃんも魅力的です。
でも、主人公・悠斗たちを取り囲む現実はあまりに深刻なのに、
それについてが丸投げになってしまってるあたりは
学生さんらしいなと思いました。主人公が高校生なことを含めて。
ある意味、その「現実」が「異世界」になってしまってるというか…
社会人になると、「社会」ってもっと遠くて近いというか、
それを無視し -
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“同じ言葉を繰りかえす。
「いちどでも、あなたは好きって言ったのかな?」
真っ直ぐに前を見て。
「言葉を尽くしてもいないくせに、ぜんぶ諦めて逃げてたのは誰?ちょっと拒絶されただけで、ぜんぶ怖がって引きこもったのは誰?全てを奪われた?目を逸らして、手を放して、見ないふりして捨てたのは誰?」
世界の全てに憎悪を振りまき、暗闇のなかで拗ねていた過去の自分自身に告げるように。あのとき、光とともに希望を見せてくれた少年の言葉を、受け継ぐために。同じように苦しんでいる目の前の不器用な男を、助けてあげるために。
伊依はすなおに告げた。
「傷ついた?奪われた?あなただけだと思っているの?周りのひとたちに、ちょ -
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“「あなたは」
舞弓は、敬語を滅多に口にしない彼女の信条からは意外なことに――目の前の、自分によく似た相手に丁寧な問いを放った。
それは伊依にはこの時点では、意味不明としか思えない質問だった。
けれど舞弓にとっては、たいせつな確認だったのだろう。
「あなたは、母を愛していましたか?」
その内容に、伊依は胸騒ぎを強める。
何だ。何だこの質問は。自分はどんな事実を知らない?何を見逃している?ここで舞弓がこんな質問をした理由は何だ?
母?舞弓の母?
それは物造の申し子、戦橋危香で――彼女はつまり、えぇっと……?
「くだらぬ質問じゃ」
伊依の結論を待たずに、かくて虚無大公は最後通牒を引き千切る。
「こ -
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“「そうだな……」
蟻馬はしばし考えて、神妙に答えを待つ伊依を一刀両断した。
「馬鹿だな。お前は」
「馬鹿ですか」
厳しい評価だ。
蟻馬は頷き、溜息をひとつ零した。
「何でもかんでも抱えこむし、思いこんだら止まらないし、すぐ視野狭窄になって失敗して落ちこんで――。俺から見たら、かってに自分に試練を課してかってに挫折して、それを繰りかえして、出口のない迷路をぐるぐる廻っている馬鹿にしか見えんね」
「…………」
びみょうに言いかえせないのが哀しい。
けれど不思議と嫌な気持ちにはならない。べつに蟻馬も伊依を罵倒したいわけじゃなく、ほんとうにすなおな感想を聞かせてくれているのだろう――悪意は感じなかっ -
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「世界会議」の開演。
直前にあったミリオンの暗殺を企てたのは帝国。であり首謀者は時々名前は出てた「紅茶」。
で、実は紅茶は閻禍の過去話に出ていた「赤髭」だったという事実。
作中の章毎に語られてた閻禍の時代の話はここに繋がるわけだ。
昔、月香によって再構成された人間は不老になってしまったらしい。不老ではあるがケガや病気をすれば死んでしまう存在で、すでに朝夜や泪雨夜は他界。
赤髭にかぎらず他の兵も1000年間生き延びてきた模様。
となると、他のキャラも生きてると考えていいのかも。
不解宮の当主がようやく(声だけ)登場し、この当主も1000年生きながらえてようで、おそらくは当時の姫様。
そして -
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月香の幼児化が一段落したら、今度は今までちょろちょろと名前くらいは出てきてた不解宮が主催する「世界会議」に行っちゃうよ?な話。
今回も乱崎家のいる時代と、千年前の閻禍達の時代とが交互に展開する構成。
最終的には閻禍伝説となごやか家族計画との関係が繋がるのだろうけれど、どのように繋がるのか今の段階ではさっぱり不明…。
厄災の規模としては8巻までの「大いなる厄災編」の方が大きいが、困難具合ではこの「閻禍伝説」編のほうが大きい様子。
不解宮ミリオンの罠(?)で家族は分断され、閻禍の時代の話でも家族が分裂してしまう展開になっているし、今までのように「家族一致で狂乱し物事を解決」って具合にはいかなそ -
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“「――君たち、残念なことに、大勢はすでに動いてしまっている。途方もない歴史の流れ、どうしようもない区切りはすでに通過してしまったあとなのよ。個人の力で、今さらそれは覆せない。私たちにできるのは、その大きなうねりのなかで何を為すかということ。変わってしまった舞台で、どのように振る舞うかということ」
鉄格子の向こうで、古頃の校長は静かにつぶやく。
「全力で思考して、全力で行動しなさい。悔いのないようにね。助言はあげないわ……ただ、この場所には長くいないほうがいいとだけ、忠告させてもらう。あんまり迂闊に今や要塞と化したこの古頃にいると巻きこまれるわよ、子供たち」
それから、ついでのように彼女は付け -
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“『魑魅寺くん!?』
絶叫し、硝煙と土埃が舞うなか伊依は屍丸の姿を捜す。今のは、ちょっと格好よかった。見直した!……ただの変なひとだと思っていた!
『魑魅寺くん?魑魅寺くぅん!』
『ふふふ……心配いらないとも、伊依さん』
両手を広げた姿勢のまま、煙が晴れたそこに、屍丸は堂々と仁王立ちしていた。
『愛しい貴女を守るためなら、たとえ火のなか水のなか!この魑魅寺屍丸、どのような艱難辛苦も乗り越え、たとえ死せども不死鳥のように――って、あぁ!?』
絶叫し、頭を抱える彼に、みんなが呆れたような視線を向ける。
『しまった!衝撃を受けると増えるのだった!』
叫ぶ屍丸は、なんか十人以上はいた。数えるのも難しい -
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“ビスケは先ほどまで話していた内容を忘れたらしく、しばしフォークを振り回してそのお菓子を切り崩す作業に没頭していた。知性と行動が一致していない。生まれながらにして、多数の少女の知識と知能を得た怪物。人類とは、何もかも異なっている。
この世で独り、唯一の種族。
蝶は何となく不安になって、ちいさく問いかけた。
「人類が、滅ばないで済む方法はないのかな」
「ありません」
ビスケはチョコレートで口元をべったり汚し、断言した。
「皆無です」
「どうしてそう言い切れるの?」
「この世が有限だからです。地球も宇宙も必ず崩壊します。人類が、絶対に死という宿命から逃れられないのと同様にね。ただ、滅びを先延ばしに -
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