村上もとかのレビュー一覧
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「志」の大切さ。
師である内藤高治の教え「道の為来たれ」の言葉通りに、第二次大戦期の日本・中国を駆け抜けた押小路龍の一代記。
後半はややSFチックになってしまいハラハラするが、最後は見事に着地し16年の連載を終えた。
様々な実在の人物が作品を彩る。特に甘粕正彦に対して同情的になる。ヒロインである田鶴ていと共に満州の映画文化の発展に貢献する姿は、割と史実に基づいているらしい。
作者はドラマ化された『仁』などで有名な村上もとか(男)。
つんくも大ファンのようです。
ttp://comics.yahoo.co.jp/promo/selection/mangamichi05/ -
Posted by ブクログ
『JIN 仁』完結をひと区切りにする6月に出た原画+エッセイ集『終りなき旅』を契機に、私もこれまでの村上もとかをもう一度きちんと捉え直そうと全マンガを再読していたら、本書を未読なのに気がつきました。
この本の主人公は、タイ内務省警察局中央犯罪捜査部(CSD)第7課のボスで、スラム出身だけれども名門大学卒のワッサン大佐。彼はタイ全土で日ごと夜ごと凶悪犯罪と格闘するエリート刑事だが私生活は日本人妻を愛する食いしん坊の呑気なおじさんという憎めないキャラ。清濁入り乱れた混沌のタイの社会情況を、悪戦苦闘しながらもマイペースで生きているという、これは村上もとかがタイを舞台に繰り広げる人間ドラマです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ933円とちょっと高目の値段設定ですが、買って損はないと思います。表紙もさることながら中にも雑誌掲載時のカラーページを再現。
正直、JINの時は話を追うのに必死で絵は「細かく描いてるなあ」くらいにしか思ってなかったんですが…
カラー絵の美麗さに目を奪われました。
後色事の描写にドキリと。
主人公は女形とあって、優男タイプのイケメンでございます。
端正な顔立ちが「髪を…解け!」と劣情に歪む様はドツボストライク!(読み返してみて主人公14歳時の出来事と知りちょっと動揺)
細かくは描きませんが他にも数カ所私のズギューンスイッチを刺激する描写があって身悶えさせていただきました。
JINとのコラボ