あらすじ
押小路男爵家の長男・龍は、武道専門学校校長・内藤の教えに感銘を受け、武道専門学校「武専」に入学することになった。その登校初日の朝、乱暴者たちとケンカをしている龍を見ている男がいた。「武専」で顔合わせを済ませた龍の前に、そのときの男が現われ…。男は部専教授・内藤高治だった。
次第に戦争へと傾斜していく昭和初期の京都を舞台に、ひたすら剣の道を極めんとする男・龍の破天荒な生き方を描く!!
感情タグBEST3
大河漫画
昭和初期から戦中にかけて、実在の事件や歴史上の人物を巧みに織り交ぜた壮大なスケールの物語が展開されます。一方で、主人公・龍の成長や苦悩、人間模様が丁寧に描かれているため、歴史大河の厚みと人間ドラマの濃密さを同時に味わえます。読み応え抜群で、中身の詰まった作品です
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「志」の大切さ。
師である内藤高治の教え「道の為来たれ」の言葉通りに、第二次大戦期の日本・中国を駆け抜けた押小路龍の一代記。
後半はややSFチックになってしまいハラハラするが、最後は見事に着地し16年の連載を終えた。
様々な実在の人物が作品を彩る。特に甘粕正彦に対して同情的になる。ヒロインである田鶴ていと共に満州の映画文化の発展に貢献する姿は、割と史実に基づいているらしい。
作者はドラマ化された『仁』などで有名な村上もとか(男)。
つんくも大ファンのようです。
ttp://comics.yahoo.co.jp/promo/selection/mangamichi05/
Posted by ブクログ
6~7歳の頃、お父さんの本棚からこっそり読んでいました。
漢字や京劇、戦前の歴史はこの漫画で教わったといってもいい位。
押小路龍のお嫁さんの田鶴ていが女優デビューする際に
貧しい生い立ちがゆえに、コーヒースプーンについたコーヒーのしずくを舐め取ろうとしてしまうのを躊躇する。 その一瞬の描写が忘れられない。
Posted by ブクログ
漫画ではなく、大河ドラマ。
一人の男が龍の如く天に駆け上がっていく生き様を、
昭和前半の時代背景と織り交ぜながら描かれている。
「彼は国家のためでなく人類のために戦い抜いた」
自分にコドモができたら読ませたい全42冊です。
Posted by ブクログ
財閥の跡取りで、剣道の達人の主人公龍が昭和初期、日本が戦争に向かい始めた時代に悪戦苦闘しながら生きていく話。最初は武道の道を究めようとするが、次第に財閥の仕事を行っていく。また彼女であるていは、龍の家の奉公人であったが、次第に女優へその後監督への道を歩み始める。そんな2人の生き様の話。