西村ミツルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は珍しくコミック本の紹介。漫画も読まないわけではないけど、なんせ読むスピードが早いのであんま記憶に残らないんですよね。でも、これは面白かった。
主人公は現代から戦国時代にタイムスリップしたシェフのケン。この辺りはテレビで大ヒットした「JIN 仁」に設定が似てなくもないですが、あちらは医者で幕末が舞台だったのに対し、こちらは料理人で戦国時代。戦乱の世で、人がいつ死ぬかという時代に、凄腕のシェフがタイムスリップするという設定だけでも奇想天外です。
でも、逆にそれがいいんですよね。死がいつも隣り合わせだった時代だったからこそ、人の心を動かすのが”食”であるというのが物語の根底にあり、これにす -
Posted by ブクログ
この漫画を読んでベトナム料理食べ歩きたい!ベトナムに旅行したい!と思った。
す~ごい料理描写がすばらしいし物語的にもあたたかみがあります。
主人公がとってもあったかい人柄で、そのせいもあり。好きです。
大使閣下のシェフなので、やや政治絡みになってくるところなんかも面白いと思います。何年か前に読んだので、もうあまり覚えてないですけど。
ベトナム料理はフレンチに合うんですね。
ベトナムがフランスの植民地だったということもあるんでしょう。
(この漫画を読んで数年後くらいに、フレンチ風ベトナム料理のお店が身近なところにオープンしていて、おおおと思いました。)
美味しんぼや他の料理マンガもいいけど大使閣 -
Posted by ブクログ
友人の勧めで読み始めた「大使閣下の料理人」。ちょうどベトナムに関心があったタイミングで、在ベトナム日本大使館に赴任する料理人の物語という設定に惹かれました。
料理を通して外交や文化の違いに向き合う主人公の姿勢が、30代の自分自身と重なる部分も多く、強く心に残りました。作り手の思いがどう届くか、という葛藤や挑戦もリアルで共感できました。
ベトナムの描写も見どころで、戦後復興期のような熱気とカオスが伝わってきます。料理が国や人の関係性を変える力を持つというテーマも深く、グルメ漫画としての知識と教養、クリエイティブの面白さも詰まった作品でした。