山田太一のレビュー一覧

  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    おもしろくて一気読み!
    したけれど何がおもしろかったのかわからない。
    もう会えない人に会えるなら自分の生気が取られても構わない、という気持ちはわからなくもない。ただ、ケイの登場はなんだったのだろう?生気が吸い取られる理由に別の側面もあるということ?
    辛く悲しい思い出だけでなく、懐かしい暖かい思い出にもすがり続けてはいけない、と言いたいのか?

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    2025年09月09日
  • 空也上人がいた

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    ネタバレ

    空也上人がいた

    老人介護を仕事としている若者と何かと彼の世話をやく中年のケアマネージャ、そして風変わりなケアーされる老人。その三人の関係性の中で、老い、恋、死が語られます。
    空也上人は、無常な世の中を生きていく上での救いのイメージとして描かれています。
    介護人をすぐ首にしてしまいながらも、何故を全く話さない老人。そんな老人のケアーを特殊老人ホームの仕事に切れてやめてしまった青年が担当することになります。次々に繰り出される老人の奇妙な頼みに当惑し、怒りつつもケアマネージャの助言によってなんとかケアーを続けるのですが、その三人の関係性が年の離れた恋に起因していることがだんだん明らかになっていきま

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    2025年07月21日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    妻子と別れ人生どん底。
    そんな折、死別した両親にそっくりな夫婦と出会う。
    懐かしさに何度も訪れてしまうが、
    「顔色が悪い、もう近づかない方がいい」と恋人に諭される。

    異人との交流で崩壊していく
    顔面がなんとも不気味だった。

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    2025年05月08日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    1988年第1回山本周五郎賞

    「あれは、どうかしていたんだと思います。」
    主人公の脚本家は、そう言う
    だけど どうかしていたなどと思っていなかったのではないでしょうか

    男は強がっていたけれど
    離婚、息子との折り合いの悪さ
    住んでいた家は元妻のものに
    ひとり都会の夏の夜に 心に隙間ができてしまったんですね
    そこに優しく入り込んで異界の者

    この小説は新刊で出た時、 確か化粧箱に入っていたような記憶があるんです
    映画化され、秋吉久美子が印象的だった
    2023年イギリスの「異人たち」の原作もこちららしい

    なぜこの表紙になってしまったんだろう?
    再びのカップ論争

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    2025年02月10日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    読んでいて私も父や母に会いたくなった。何気ない会話がとても暖かい。まさか…な部分もあり面白かった。一気読みです。

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    2025年02月09日
  • 終りに見た街 シナリオ集

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    書店店頭でこの本を見た時にはちょっと呆然としてしまった。シナリオ集なんて出版されているんだ。中身をあまり確認せず直ぐにレジへ直行した。「終りに見た街」については、ここには詳細に書かれていない中井貴一主演作品(第2作)で超弩級のインパクトを受けた記憶が生々と残っている。映画監督でシナリオの作者でもある山田太一はSF作家ではないのかと、その当時は思った。しかし現在、この話はSFの名を借りたノンフィクションではなかろうか。

    その理由を述べる前にテレビドラマについて少々触れておく。「終りに見た街」はこれまで3つの作品が放映されている。第1作(1982年:昭和版)は山田太一脚本・細川俊之主演・なべおさ

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    2024年11月16日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作者の職業柄だと思うけど、最後に一波乱あるところが、テレビドラマ的なつくり。
    傷ついた中年男性が、夢か幻かわからないけれど死に別れた両親と交流する描写は、切ないような温かいような感じで良かった。

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    2024年05月29日
  • 光と影を映す だからドラマはおもしろい

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    2013年NHK放送のインタビュー番組をもとに原稿化された本なので、当時79歳位ですか。

    「男たちの旅路」の「シルバー・シート」とか「車輪の一歩」とか、当時観て考えさせられたの覚えてるけど、これらの創作裏話等興味深い。
    「ふぞろいの林檎たち」とか、身につまされるセリフが多く、とにかく山田太一脚本というだけで「観なきゃ」と思わせる作家だった。

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    2023年12月28日
  • 読んでいない絵本

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    テレビ脚本家で有名だった著者の短編7つ

    小説、ショートショート、舞台戯曲、テレビ脚本と見事に書き分けているが、
    どれもが面白く、瞬く間に読み終えてしまった。
    物語が目に浮かぶような描写は、舞台やテレビ用ならなおさら読み手の想像力を活かした面白さを味わせてくれる。

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    2023年12月08日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    こんな傑作幽霊譚をなぜ読んでなかったのかというと、装画に惹かれなかったのかな。ほっこりでもあり残酷でもあり悲しくもあり。

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    2023年09月17日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    薄気味悪い話ではあったけど、幼い頃に生き別れた両親に再会できたのはよかったし、お別れするときは、涙が出そうになった。不思議な読後感、夏の終わりに読めて涼しくなった。

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    2023年09月20日
  • 終りに見た街

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    奥田英朗が好きな作家にあげていたので初めて山田太一の本を読んでみた
    80年代初期の昔の作品だし読みにくいかなーって思ってたけど読みやすかった

    家族4人とその昔の友達と息子が昭和56年から太平洋戦争末期の昭和19年にタイムスリップするっていうSFなストーリーだけど、内容はリアル
    戦争の辛さが伝わってきた

    最後解説を奥田英朗がかいてた

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    2022年10月20日
  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少し前に読んだ「敗者たちの想像力ー脚本家山田太一」で言及されていたので。
    映画化されていて、一場面だけ見たのを覚えていた。読んでいる間はどうしても両親が鶴太郎と秋吉久美子になってしまう。
    どうして両親は亡くなって30年以上もして出てきたのか。それだけ親の愛は深いということか。
    主人公がやつれたのは、両親のせいより、ケイのせいだよね。

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    2022年04月09日
  • ナイフの行方

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    ネタバレ

    ドラマを見てたので、どうしても拓自は松本幸四郎が、次男は今井翼が浮かぶ~。
    正義がどこにあるかわからないがテーマだったのね。
    あとがき読んでわかった。

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    2015年10月04日
  • 空也上人がいた

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    妻に死なれた孤独な老人、独り身の中年の女、分け合って仕事を辞めた若者の男。
    老人の性、嫉妬、死といろいろ考えさせられて、何だか生きたくなるかもしれないぐらいのパワーがある

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    2015年09月20日
  • 空也上人がいた

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    「ただ空也上人に会わせたいと思った。なにもかも承知で、しかし、ただ黙って、同じようにへこたれて歩いてくれる人に会わせたいと思った。」

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    2014年07月05日
  • 終りに見た街

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    この評価ですが。
    正直に、面白いというより興味といったらわからないですが
    戦時中の市民の生活はどうなのだろうと...
    TVやドラマでは何となくみていたが。
    戦後の家族が、戦時中にタイムスリップ?して
    生活を始めるのだが...
    淡々と読んでいき、淡々と親と子供の心理の変化は、考えずに入られなかった。特に子供達の心の変化は...心苦しい。

    最後の解説には、巧くこの本の意義を表していて脱帽。
    そして、世界的に平和な日本に感謝。

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    2014年05月29日
  • 冬の蜃気楼

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    ネタバレ

    石田の若々しいチンケなプライドも、羽柴の中年臭い無駄な見栄も、
    どっちも痛々しいんですけど、分かってしまう部分がありますよね。
    自分にもこういう節はあったよなぁ、あるんだろうなぁって。
    結局は防衛本能ですからね。自分の価値を守りたいと思う心を、客観的に見せつけられたような感じでした。

    各々の記憶について、結局答えは分かりません。
    それぞれ勝手に都合よく改ざんして、それを事実と信じ込んでいるんでしょうけど
    やっぱりそれを責める気持ちにもなれないと言うか。
    皆生きるのに必死な訳で、自分が最も安らげる落としどころを無意識に求めてしまうのは性のようなもんなんでしょうね。
    まぁ俯瞰的に見れば、ですけど

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    2014年04月22日
  • 終りに見た街

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    ネタバレ

    容赦ないですね。
    いや、『戦争中にタイムスリップした』物語とは言え、
    どこかで何となくな平和的オチを期待してしまっていたんだと思います。
    それこそ悲惨さを舐めている平和ボケだったのかもしれませんけど。どーせ小説だし・・・ってね。
    まぁとは言え爆撃された未来が終幕になると予想できた人は少なかったんじゃなかろうかと思いますが。

    うーん・・・面白かったんですけどね。
    メッセージ性がそもそも重い題材に加え、ラストがまさかの結末である事から
    どう受け止めていいのか自分の中でも理解できていない感じかな。今は。

    ちょっと疑問点は残りますけどね。クリーニング屋の兄ちゃんっぽい将官とかさ。
    あの人も歴史を跨

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    2014年04月16日
  • 終りに見た街

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    ネタバレ注意

    今まで読んだ戦争モノは過去の戦争の恐怖を伝えるものだった。この本もそうだと思って読んでいたらまさかの衝撃のラスト。
    9条の改憲などが議論されている今の日本に必要な本だと思った。
    特に改憲賛成派の人には必ず読んで欲しい。自分たちがやろうとしていることがどういう結末を導くのか、よく分かると思う。

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    2013年07月11日