山田太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ石田の若々しいチンケなプライドも、羽柴の中年臭い無駄な見栄も、
どっちも痛々しいんですけど、分かってしまう部分がありますよね。
自分にもこういう節はあったよなぁ、あるんだろうなぁって。
結局は防衛本能ですからね。自分の価値を守りたいと思う心を、客観的に見せつけられたような感じでした。
各々の記憶について、結局答えは分かりません。
それぞれ勝手に都合よく改ざんして、それを事実と信じ込んでいるんでしょうけど
やっぱりそれを責める気持ちにもなれないと言うか。
皆生きるのに必死な訳で、自分が最も安らげる落としどころを無意識に求めてしまうのは性のようなもんなんでしょうね。
まぁ俯瞰的に見れば、ですけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ容赦ないですね。
いや、『戦争中にタイムスリップした』物語とは言え、
どこかで何となくな平和的オチを期待してしまっていたんだと思います。
それこそ悲惨さを舐めている平和ボケだったのかもしれませんけど。どーせ小説だし・・・ってね。
まぁとは言え爆撃された未来が終幕になると予想できた人は少なかったんじゃなかろうかと思いますが。
うーん・・・面白かったんですけどね。
メッセージ性がそもそも重い題材に加え、ラストがまさかの結末である事から
どう受け止めていいのか自分の中でも理解できていない感じかな。今は。
ちょっと疑問点は残りますけどね。クリーニング屋の兄ちゃんっぽい将官とかさ。
あの人も歴史を跨 -
Posted by ブクログ
「事故」を起こして勤務先を辞めた介護士の青年草介は、ケアマネージャーの重光さんの紹介で独居老人で80代の吉崎さんの世話を始める。
吉崎さんの指示で京都の六波羅蜜寺へ行った草介は空也上人像を見上げて、「事故」ではなく、自分がキレて車いすから放り出した認知症の老女の目を思い出し衝撃を受ける。吉岡さんはかつて自分のせいで交通事故死した一家のこと、空也上人像を見て赦されたのではないが一緒に歩いてくれると感じた経験を語る。
吉岡さんは40代で独身の重光さんに恋し、重光さんが草介を密かに意識していることを感じ取って、草介を自分の代理のようにして、重光さんと結婚させようとしたり、自分の目の前でセックスさせよ