山田太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦後の昭和に生活していた一家が、戦時中に家ごとタイムスリップしてしまった話。
かなり前の本なのでネタバレといってもみなさま読まれてるとは思いますが、やはり最後のオチが秀逸。さらに戦時中の日本の閉鎖的なところや貧困、生活がリアル。。(作者が戦争を体験しているので。。)
家族がタイムスリップしたのは果たして過去だったのか、はたまた未来だったのか。戦争が起こればこんな日々になってしまいますよ、というメッセージを感じました。なんだろう、、異世界転生とか時間が巻き戻る系が流行ってますが、実際はこの本みたいに起こりうる未来を知っていてもなんとかならないし、何なら馬鹿にされるんだなと思いました。いや、あれ -
Posted by ブクログ
子供が、自ら選んだハードルの高い高校に入学し、毎日かなりの無理をしながら頑張っている姿を見ていて、親にも何かしてあげられることはないかと気を揉み、この本を思い出し手に取りました。
そう、本当は内容を読まずとも、ある程度は頭ではわかっているのです。親ができるのは、ほんの少しばかりの事しかないということは。ですので、できることを知りたいというよりは、余計なことをしてしまっている気がしたので、しない方が良いことを知りたいような気持ちで手に取りました。
内容はとてもためになりました。「人間は、ある程度のいい加減さが必要である」という考えが核になっているようでした。30年ほど前に書かれたもの -
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Posted by ブクログ
ネタバレラストがとても、、怖かったが
どんな教科書よりもこの小説を読む方が
戦争のことを知れると思う。
現代設定は1981年だが、果たして2025年だったらどうか
突然1944年にタイムスリップしたらば
きっと登場人物のように気が狂うと思う。
この小説を読んでいる今も戦争をしている国がある。
どうにかならんのか、と思うと同時に
様々な国や性格や人種、貧富差、環境差がある人間たちが
争いをするということは 人間という生物の性質なのだなとも思う。
たとえ歴史として学んだとしても体験していない限りは
戦争反対と口に出したとしても全く現実感のないことである。
日本でも戦時中を生きていた人が減っている今
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