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山田太一の19年ぶりの書き下ろし力作小説。特養ホームで老婆を死なせてしまった27歳のヘルパー草介は、女性ケアマネの重光さんの紹介で、81歳の老人の在宅介護を引き受ける。介護する側の疲労、介護される側のいたわり。ヘルパーと老人とケアマネの風変わりな恋がはじまる。彼らはどこまで歩いていくのか。そして、心の痛みを抱える人々と一緒に歩いてくれる空也上人とは?重くて爽やかな衝撃作。
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Posted by ブクログ
主な登場人物は3人だけ。吉崎さんがずっと抱えている罪の意識を告白する場面が良かった。派手じゃないけど優しい物語。いい小説だった。
介護ヘルパーの青年と40代のケアマネ、そして介護される老人。 役割を超えた関係のようで、やはりその枠内の付き合いのようで。 生と性←実践はなくとも。は切り離せないものなのだな、と。 そして空也上人の存在が刺さる。性善説、というか、人には誰しも人に言えないちょっとした悪事やミスやあるだろうから、きっと...続きを読む読む人皆に刺さるのではないかと思った。 一番良かったのは老眼に優しいフォントサイズだったこと!
27歳のヘルパー(男)と、彼に淡い恋心を抱く46歳のケアマネ(女)と、そのケアマネに複雑な欲望を抱える81歳老人(男)の不思議な関係。なぜか気が合うというか、とても良い関係。通常仲良くなる理由って、RPGのパーティのように、自分にない魅力とか得意ななこととか憧れとかがあること多いと思うんだけど、この...続きを読む物語では自分の弱さみたいなところがちょっとずつ滲み出て、それを共有することで関係性が維持されてる。このつながりの糸は一見弱そうで、本書の途中でもその糸が切れ、関係性が破壊される。でも、別のつながり方をして、それはとても強いものとなる。こういうことってあるんだなあととても共感する。空也上人の存在がぴったりマッチしていて、図鑑で見たあの像、みてみたくなった。
介護士の男の人が主人公。なんともいえない雰囲気のある話。許されているのかなという気持ちになる。 2013/1/29
会話の表現がうまいのは、脚本家が本業だから当然。それと最近、『キルトの家』を見たからか、老人は山崎努、ケアマネージャーは松坂慶子がイメージぴったりでおもしろかった。27歳のヘルパーは、どんな役者がいいのだろうと考える面白味もあった。小説にしたのは、話の内容が過激なものがあるからなのか。老人もケアの...続きを読む人々もまだまだ自由な行動が可能なのではないかと思わせる展開も見えます。
介護士の若者が抱えてしまった誰にも言えない心の重さを思いやる老人の話。 空也上人の目が光るシーンが衝撃的。 人間のしでかす罪と、魂の救済がテーマ。 考えさせられた。
たまに久しぶりに小説を読みたくなる。 そしてサクサクと読めるととても気分がいい。 山田太一と山田洋次がごっちゃになっている。 とてもいい話だった。 軽すぎず重すぎず、現実的過ぎず非現実でもなく。 役にたたなさそうで役に立ちそうな。 またこんな小説を見つけたい。 ドラマにしたら、いや、いつかドラマ...続きを読むになると思った。 配役は誰がいいかしばらくの妄想の種になった。
「とりかえしのつかないことは帳消しにはならない」 罪の意識にさいなまれる男たちは、心情を吐露したことで少しは気が楽になったのだろうか。 81歳の介護を必要とする老人、世話を依頼された27歳の青年、46歳独身ケアマネの女性。3者3様の赤裸々な真実と短いけれど濃密なかかわりが語られるが、どうもNHKかな...続きを読むんかの単発ドラマになりそうな話だ。もう少し深みがほしい。
もっと読み進めにくいと思っていたけど、いつの間にか読み終わっていた。 「もう願いごともいくらも果たせない齢になり、あと一つだけ小説を書いておきたかった。二十代の青年が語る七十代にならなければ書けなかった物語である。」という筆者の言葉が全てを表しているとも思える。 何というか、印象に残る、心に響く物...続きを読む語なのだけれど、誰かに薦めたり、誰かと感想を言い合ったりということが気軽にはできない作品。 これを最後の一つにしてほしくないと、強く思う。
日々身体に精神に忍び込む老いと付き合っていく人たち。それを支える介護の人たち。お互いに折り合いをつけて日々を過ごしていく。吉崎さんの数々の奇怪な言動に戸惑いながらも、対処していく草介と重光さん。人間だれでも忘れ去ることのできない深い悔恨を伴う罪悪的出来事を経験しているのだな。吉崎さんの決断は痛く悲し...続きを読むい。
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