フランクハーバートのレビュー一覧

  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    1965年刊。ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。明日10/15からの映画公開にあわせて読み始めた。砂漠を滑走する巨大な蟲と飛び交う小型飛行機、帝国の支配と土着の民族、そして救世主伝説。どっかで見たぞこの世界観……でもこっちの方がずっと古い小説。読んでいる感覚はSFというより歴史ものファンタジーな感じ。とにかく設定が作り込まれていて圧倒される。1984年のデイヴィッド・リンチ監督の映画版を先に視聴していたので、物語にすんなり入っていけた。原作を読むと、あの映画は再現度が高く、よくできていたことがことがわかる。世の映画ファンにどう評価されているのかは知らないが。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の新しいDU

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    2021年10月14日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    SF好きにはオススメ。
    上巻は、ファンタジーには欠かせない世界観や用語の説明などイントロが長かったが、終盤は展開も早く、どんどん読み進めたくなる。

    ファンタジーのワクワクする高揚感だけでなく、ストーリーにおいて"香料"をめぐる経済、貴族とその地の民族との関係性や政治などの要素が濃いことから、与えられた条件、環境下でどのような選択をしていくのが良いのか?どのように危機に対処していくのか?を主人公と一緒に考えていける面白さもある。

    また、砂漠を舞台にしていて、中東に興味がある身としてはところどころアラビア語?ペルシャ語?由来の言葉が使われているところも親近感を得られた。

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    2021年10月12日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    ネタバレ

    ハルコンネンの襲撃から逃れ、大砂嵐にソプターごと巻き込まれたポールとジェシカ。奇跡的に生き延び、砂漠の民フレメンと出逢う。フレメンの独特な文化に戸惑いつつも、未来視により予知されたヴィジョンから逆算して行動するポール。またフレメンの新たな教母として迎え入れられたジェシカ。中巻ではフレメンに出逢ったことで物語が加速度的に展開していく。ハルコンネン家のフェイド・ラウサも登場し(リンチ版のスティングとはかなりイメージが違う!)この先どうなるのかどんどん惹き込まれていく。映画公開には間に合わなかったが続けて下巻へ。

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    2021年10月11日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    「DUNE 砂の惑星〔新訳版〕」(フランク・ハーバート : 酒井昭伸 訳)〔上〕〔中〕〔下〕を読んだ。
    ハヤカワ文庫さん、新訳版を出すのであれば、新作映画特需の為でなく、「砂漠の救世主」「砂丘の子供たち」までは続けて出して欲しい。
    矢野徹版を何度も何度も繰り返し読んだファンとしてのお願い。

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    2021年09月09日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    「DUNE 砂の惑星〔新訳版〕」(フランク・ハーバート : 酒井昭伸 訳)〔上〕〔中〕〔下〕を読んだ。
    ハヤカワ文庫さん、新訳版を出すのであれば、新作映画特需の為でなく、「砂漠の救世主」「砂丘の子供たち」までは続けて出して欲しい。
    矢野徹版を何度も何度も繰り返し読んだファンとしてのお願い。

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    2021年09月09日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    いよいよ砂漠の冒険が始まる。最初は惑星アラキスという未知に溢れた惑星に翻弄されながらも果てしない砂漠を突き進んでいく。道中でさまざまな自然の猛威に襲われつつも、フレメンと交流し、ベネゲセリットの力についての知識も深められていく。哲学的かつ言い表せない不思議な雰囲気を醸し出すSF。とにかく魅力的な物語。ここからどのようにして最終局面にもつれ込むのか楽しみです。

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    2021年09月08日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    最近SFに嵌っており読破

    ルールというか能力の幅が少し難しかったが、最後まで楽しめた
    ストーリーは王道を行くが、その過程にある宗教や環境、恐怖葛藤の読みごたえも良い
    不朽の名作を読めて良かった、その時代にこの作品が描けるのは凄い

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    2025年10月31日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    後半になるとキャラクターが散り散りになって行動することになり、文章からその空間の荒々しさ、静けさなどをイメージするのが楽しかった
    そして何人かのキャラクターは大きな進化を遂げることになり、それにより紡がれていく未来を見届ける形になるのがワクワクするポイント
    上巻は読むのを止めてしまった時期があったけど下巻はノンストップで読んでしまった

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    2025年09月19日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 上

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    読み始めてから序盤で結構放置してしまった。
    個人的なデューンあるあるなんだけど導入〜全員の思惑や伏線を1章ずつ展開していってる段階が一番読むのが大変。
    そこから展開が急に動き出して、そこからは転がり落ちるように作品にのめり込んでいく…
    今作の上巻ではその急展開がラスト数十ページに詰め込まれていて、スピード感が爆速すぎてマジでびっくりした。ここのワクワク感が半端ない。

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    2025年09月18日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 下

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    一気読み。
    すっきりとした良いところで終わっているので、次の『砂丘の子供たち』を読もうか迷うところ…。

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    2025年05月25日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    壮大なファンタジーの世界にどっぷり浸かることができた。反撃から決着までは思いの外あっさりしていたのでスッと終わった感もあるのだが、これはこれで良いかなと。

    附録にも記載のある通り、本作はヒーローSF物語であると同時に、民族間における宗教の違いもニュアンスとして含んでいる。ヒーロー物語としては、主人公の絶望から覚醒、反撃の狼煙をあげて勝利を掴み取るまでのサクセスストーリーとして十二分に楽しむことができる。生態系SF、というジャンルの確立という意味でも、砂蟲やフレメンの生態、生命の循環サイクルなど世界観の造り込みが丁寧で面白い。
    聖書の引用で自明と言えるキリスト教をはじめ、イスラムや仏教、ヒンド

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    2025年05月01日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    ネタバレ

    映画化されていることも承知の上で手に取ってみたのだが、SFファンタジーとしては久々の当たり本。

    科学的な要素の裏付けこそ少ないが、主人公の母親・主人公などが持つ読心術的な特殊能力や、宇宙全体を舞台にした陰謀戦という感じは期待が高まる。
    上巻は主人公が目覚めるところまで。罠とわかっていたものの最終的に回避できず追い込まれてしまう展開。時々出てくるプリンセスとか、ハルコンネン家の後継とか…存在が見え隠れしている登場人物達にも期待したい。

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    2025年04月27日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    難しくて理解が追いつかない部分が多々ある。そうなるとただただ字を追うばかりで読み終わった後はやっと終わった!となることが多いけど、デューンはわからかい部分もありつつ、全体的に面白さはわかるから、また改めて読み直したい!と思わせてくれる。ラストになるにつれ、レト二世の行く末、もう壮大すぎて、わくわくしてしまった。ファラッディーンがハルクアルアーダとなったときは鳥肌ものだった。
    デューンは是非完結まで読みたい。

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    2025年01月25日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    惑星アラキスをめぐるハルコンネン家とフレメン家との争い。未知なる惑星に水が無く、大嵐もあり、震動もある。しかしこのSFの世界はいずれ我々が住める世界となるとわくわくしてくる。55年前に書かれたことに驚く。素晴らしいものを読んだ気がする。

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    2025年01月05日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    砂の惑星アラキスを支配することは大きな名誉とのこと。そこでは水の必要性が高く、我々が目指していた火星を暗示していると思われた。SFこそは未来を予測する良いツールだと思った。

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    2025年01月01日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    ポール・アトレイデスの一代記は、前作「砂漠の救世主」で完結した、と思っていました。
    この「デューン」シリーズ3作目である本作を読んで最も驚いたのは、ポールが生きていたこと。
    そして、最も心に沁みたのは、敗残者として描かれていること。

    ポールとチェイニーの遺児・双子のレトとガニーマは姿はまだ子供ながら大人を遥かに凌駕する知性と、クイサッツ・ハデラッハたるポールの子として、過去の祖先全ての記憶を胎内にいた頃から有していました。
    それが故に、周囲から畏怖されると同時に恐怖され、自我を支配しようとする過去の祖先たちの”声”とも闘い続け、その闘いに勝った二人が得たものは、正直言って誰がどう見ても恐ろし

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    2024年11月02日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    デューン三部作完結編。レトは未来視の能力を駆使し、行き着くべき未来へと向かって行動を続ける。
     これって、攻略本でこの先の展開とストーリーがすべてわかった状態でゲームするのと同じだ。要所要所でプレイヤーが努力する必要はあるものの、その先の展開はわかっている状態。レトもチートキャラ化するし、なんか、攻略本持って、キャラの性能書き換えてゲームやっている気分になる。
     最終的には大団円を迎えるのだが、フランク・ハーバートが神権政治、というより神政治を解として示したのはちょっと意外。第二部では英雄を崇拝することの危険性が描かれていたのに。

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    2024年10月08日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 上

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    デューン第三部。一、二部の主人公ポールは、未来視の果ての罠と、個人の神格化に対する危惧から、表舞台から身を引いたあとの話。
     ポールの母のジェシカと妹のアリアが権力欲に堕しているが、Disられているわけではない。彼女らの豹変ぷりが受け入れられやすいのは、第二部でのポールの苦悩があったのと、人は堕落しやすいとの認識があることと、両キャラとも登場時から権力欲の萌芽が描かれていたからだと思う。
     権力争いの宮廷劇と、運命論、生活の改善と環境の変化と伝統との関連性の問題など、幅広いテーマがきっちりまとまっている。

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    2024年10月08日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 下

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    デューン第二部下巻。ポールを巡る陰謀は加速しつつ、ほぼなんでもわかっている、というか予知しているポールは、笹舟が滝から落ちるのがわかっているけど見守るしかない、という状況に置かれて、デューンの明日はどっちだ。
    第二部での展開は第一部の爽快感とは真逆だが、案外すんなり、というよりも第二部のほうが面白いと感じたのは、第一部を醒めた目で読んだからではないだろうか。これが、もっと若いときにのめり込んで読んでいたら、第二部を心穏かには読めなかっただろう。

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    2024年09月28日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    デューン第二部。冒頭、筆者の息子が、色々読者の批判があったけど父たる筆者が本当に書きたかったのはこの内容だよ、と言及している。実際、勝利した英雄のその後とか、未来が見えてしまうことの自己矛盾とか、みんな大好き宮廷陰謀劇とか、ヒロイックな第一部に比べると、地味で暗い内容だが、こっちのほうが玄人受けして面白いと思う。

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    2024年09月28日