フランクハーバートのレビュー一覧

  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    デューン初期三部作の第二部。
    第一部の広大な世界観や英雄譚は鳴りをひそめ、権謀術数の渦巻く淡々とした展開が続くばかり。冒頭の著者ご子息による前書きのせいもあり(正直、あの前書きはいらなかったなぁ。。)、なんだか読むモチベーションが上がらず、上巻は割りと読むのがキツかったです。ただ、下巻に入ってからは、鬱々とした雰囲気こそ変わりませんが、話がトントンと進んでいき、終盤の手に汗握る展開には、流石!と感嘆するばかり。

    予知とは運命のようなもの。望まない予知、逃れられない運命に悩むポールの苦悩や計り知れず。しかし、最後にみた予知と異なる出来事は、ある意味ではポールの役割に終止符を打ちましたが、彼を運

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    2024年07月14日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    映画化もされている「デューン 砂の惑星」最初のシリーズが展開があり、世界観に惹き込まれる要素がたくさんあって面白かった分、その続編である「砂漠の救世主」上巻は、帝座についた主人公ポールの葛藤、ポールに対し謀をめぐらす関係者たちの会話や心情など展開はゆっくりでそれぞれの心情や状況にフォーカスをあてている。

    ポール側にとっての行く末が明るくないことへの描写も多く少し暗い。前作のほうが変な高揚感があって読む手が止まらない感覚があった。

    しかし前作でまだ生まれていなかったアリア(ポールの妹)が出てくること、そして思い出のダンカンが偶人(クローンという理解でいいのだろうか)として出てくること、前作で

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    2024年07月08日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    上巻は星5つ付けたけど、下巻はレト(主人公の双子の男の子のほう)が“あんなふう”になった場面から一気にドン引きしてしまった。それを差し引いたらおもしろかったんだけど、それだけがどうしても受け入れられず、あぁ、そうですか、なるほど、はい、って感じで終わってしまった。このあとも続編があるけど、しばらく読まないでおこうかなと。

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    2024年06月20日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 下

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    派手な戦闘シーンは、ない(あのシーンは戦闘ではなかろう)。幻視により「既知」である最悪の未来に向けて進む主人公の皇帝と、その血を狙う魑魅魍魎な組織を代表する面々のやり取りを楽しめるかどうか。上巻を無事読め切れたら、下巻はかなり読みやすくなると思う。映像的には見栄えがほぼしないので映画DUNE2の続編としては厳しそう(このままでは)だけど。

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    2024年05月30日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    DUNE 砂の惑星の続編上巻。冒頭にいきなり作者の息子さんの言い訳的な解説文が入っていて面食らった。発表当初(1969年!)、この続編は英雄譚を望むファンの期待を裏切って大批判を浴びたそうだ。が、ちゃんと読んだらそんなに悪いもんではないんですよ、と息子が言っているわけだ。
    実際読んでみると、息子の序文は全くの蛇足であるとわかるのだけど、確かにポール・ムアディップの帝位継承から12年後の物語は、帝位をめぐる権謀術数が主な場面であり、ほぼほぼ密室で会話する人々の裏の読み合いでページが埋められていて、映画で言えば5分くらいではないかと思われるシーンに、上巻の1/5くらいが使われる心の中の声のしつこい

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    2024年05月26日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    シリーズはまだまだ続くが、「砂の惑星」としては最終巻。

    デヴィッド・リンチ版、ヴィルヌーヴ版の映画で散々観ているので、プロットに関してはすでに知っている。

    この巻でハルコンネン男爵の甥であるフェイド=ラウサが登場する。
    一方ポールは、フレメンの宗教的指導者となっていく。その過程で以前の部下であったガーニーと再会する。
    力をつけたポールは、皇帝との最終決戦へと突き進む。

    有名な作品なのですでに知っている部分が多い。
    ただ、絶大な人気を誇る古典なので、読んでおいてよかった。
    1960年代はレイチェル・カーソンなどの影響で環境問題が盛り上がっていた時期であり、本書もその影響を受けているという。

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    2024年04月20日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    パート2の映画公開を控えて、気になっていた「デューン 砂の惑星」。アマプラで映画パート1(デビッドリンチ監督じゃない新しいほう)を観て、このダークさは原作でこそ味合わねばと思い手に取ってみました。
    シリーズ化されているデューンですが、第一弾の「砂の惑星」の小説の発行が1965年と知って、こんな作品が自分が産まれる前に世に出ていたのかと、びっくりさせられました。
    出てくるキャラクターは、救世主として覚醒していく(のであろう)主人公ポールと、「魔女」と呼ばれる母親、わかりやすい敵ハルコンネン男爵など、どいつもこいつもキャラが濃く、それぞれの事情と野望と愛憎を絡め合いながら、裏で“静かな”丁々発止の

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    2024年03月15日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    地形や機械のなどについて描写が細かいが、頭の中でそのイメージを掴むことが難しい。SF小説でもあるので、生態系についての詳しい解説も中々頭に入ってこない。

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    2024年03月06日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    映画『DUNE 砂の惑星』Part1を先に観ていたことが、原作のSF独特の世界観をイメージする手助けになって、思っていた以上に読みやすかった。映画を観たときにも感じたけれど、SFというよりもファンタジー的な要素も強くて、それがこの作品の魅力だと思える。
    映画ではこの上巻よりももう少し先の話が描かれていたが、ポールの未来が視える存在としての覚醒は、映像ではわかりにくかった。ハルコンネンによる陰謀に巻き込まれたアトレイデス家の嫡男という感じで、まだその能力が、目に見える形では現れていない印象だったけれど、原作では明らかな覚醒が描かれていて、今後の展開に期待が高まる。
    3/15にPart2公開予定な

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    2024年03月23日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 下

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    フランク・ハーバートによるSF大河、『デューン 砂の惑星』の続編・下巻。

    予知した悲劇的な未来に抗おうとするも、その"運命"から逃れる術が見出せず苦悩するポールに、旧勢力の策謀が迫り来る。その行き着く先は―――。

    「悲劇の第二部」と呼ばれるに相応しい悲しく辛い物語。前作のようなスペクタクルな要素は無いに等しく、ひたすら為政者ポールの苦悩を描いた内容となる為、前作のような展開を期待するのはNG。

    予知した悲劇的な未来に抗えず、次々と現実のものとなっていく中で現れる、予知には無かったいくつかの出来事。これらが未来を変える"希望"となるのか・・・。次作も

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    2023年12月09日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    映画に合わせて読みました。 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のDUNE2に合わせて見たが、壮大なスケールで固有名詞も多くあるので、映画観た後に読むとすんなり入った。

    やはりSFは情景説明が多いので、読むのに時間がかかる 

    でも親子との会話など楽しいところも多くあった。
    チェニーとカインズは親子?

    映画では分からない部分も補えたので良かった。

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    2025年12月04日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    フランク・ハーバートによるSF大河、『デューン 砂の惑星』の続編。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による映画化作品の前編が公開され、後編が待ち遠しい今、「もしかしたら続編の新訳(or旧訳重版)が出るかも?」と期待していたら、やってくれました我らがハヤカワさん。ということで、読んでみることに。

    前作で、精強な砂漠の民<フレメン>を率いてハルコンネン軍と皇帝直属の親衛軍<サーダカー>を打ち破り、皇帝の娘(プリンセス・イルーラン)を妃にして皇位の座に就いたポール・ムアッディブ。彼を伝承にある救世主<リサーン・アル=ガイブ>と妄信するフレメンは、聖職省から教導団を宇宙各地に派遣して聖戦を敢行、ポール帝の下に

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    2023年10月22日
  • デューン 砂漠の救世主〔新訳版〕 上

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    レビューは下巻にて。
    ・・・これは、狭義のSFには該当しないですね。政治劇で台詞劇、まるでギリシャ悲劇のようです。陰鬱な雰囲気のまま、下巻に突入。

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    2023年09月11日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    デューンはハルコネン男爵の手に落ちる。公爵の後継者ポールは巨大な砂蟲が跋扈する砂漠へ母ジェシカ、砂漠の民フレメンと共に身を隠す。過酷な環境と香料の大量摂取が超常能力をポールにもたらし、フレメンの伝説の救世主ムアッディブとして歩みだす。

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    2023年04月22日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    フレメンの一員と認められたポールは、預言者ムアッディブとしてフレメンの全軍勢を統率する立場となっていた。ポール指揮下のフレメンの復讐の時は来た。Duneの管理権を巡り、皇帝とハルコンネン男爵は、軍団を引き連れふたたび惑星へと降り立つ。

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    2023年04月22日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    2022/07/12〜2022/08/27
    長かった僕のアラキスの旅路も終わった。
    最後がちょっと尻すぼみ。

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    2022年08月27日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    読み始めてからやや時間をおいてしまった。

    異惑星の壮大な叙事詩。SF大作。その世界観、設定に魅了された。
    やや回りくどい説明も、古典作品として味わうべきか。

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    2022年07月06日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    む、難しい、、、❗️
    割と読解力はあるつもりなのに、抽象的すぎてわからないところ多数。
    よくこれを映画にしようと思ったな、という気持ち。それと、そんなに人気が出るほど、世間の人はこの小説を理解して楽しめたのかという驚き。翻訳が難解すぎるにかしら?

    読み終わるのにえらい時間と努力を要するけど、下巻にもこのまま進みます

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    2022年06月02日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    フランク・ハーバートによるSF大河、第3巻(最終巻)。

    預言者"ムアッディブ"として全フレメンの中心的地位を確立したポールは、ハルコンネン男爵家、そして皇帝家へ決戦を挑むための最後の地固めを行う。それは、フレメンの一員として認めてもらうための通過儀礼として、"産砂(サンドワーム)"を操る技を身に着けること、そして、「決闘による一方の"死"によって部族のトップを一人と決める」というフレメンの因習を打破して、フレメン軍の強さを確固たるものにすることであった。"決戦"がいよいよ幕を上げる――――。

    ・・・なんともモヤ

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    2022年01月23日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    2022/01/08〜4/10
    ゆっくり読み進めてたら3カ月もかかっていた……笑
    劇場版を観て読み始めた。
    映画の持つ空気感はドゥニ・ヴェルヌーヴ監督の作家性に拠る所も大きいが原作の持つ空気感を割と忠実に再現していたのだなと言う気付きがあった。

    機械の有用性が人々に理解されはじめ、機械が生活を豊かにする時代の曙に作られたSF作品。そんな時代感を宿す作品だからこそ、本作では人の持つ可能性を描いている。

    STAR WARSが本作をイメージソースにしているというのは読めば納得。
    また、海を感じさせる砂漠の描写の数々は『サイボーグクロちゃん』第五巻「異世界サバイバル編」を想起させてならない。

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    2022年04月11日