フランクハーバートのレビュー一覧

  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    ネタバレ

    さて。
    物語については上巻の方に大体書いたが。

    下巻には附録と称して(日本語訳版)、3つの短い文章が載っており、それぞれが作品の世界の重要なファクターの研究という形をとっている。
    一つは、デューンの生態学について。また一つは、デューンの宗教について。最後はベネ・ゲセリットについて。
    最初の一つには、スピンオフと読んでも良いようなストーリーがある。
    いずれも物語には直接描かれてはいない背景の記述で、どんな経緯があってこの物語に至ったのか、を語っている。
    加えて巻末には用語集があり、フランク・ハーバードがこの世界をいかに緻密に構築しているかが伺い知れる。
    いずれもこの世界をより知りたい読者にとっ

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    2022年01月15日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    ネタバレ

    『Dune』はいつか読まなくては、と思いながら、なんとなく読みづらそうなイメージがあり読んでいなかった。
    今回ドゥニ・ヴィルヌーヴにより再度映画化されたのを機に、また(おそらくそのために)新訳が出たのでようやく手にとった。

    いわゆるソフトSFにカテゴライズされる作品で、ハード好きな私の好みからはややずれるのだが、それはそれ。

    ところでサイエンス・ファンタジーとソフトSFの境界線って難しい。感覚的なものだけど、『第五の季節』はファンタジー、これはSF。自分でも何故かは理屈で説明できない。
    Wikipediaにも「境界線は明確ではなく慣習的なもの」という記載があるのでそういうことなんだろうけれ

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    2022年01月17日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    フランク・ハーバートによるSF大河、第2巻。

    ハルコンネン男爵による奇襲から辛くも逃れた、ポールとその母・ジェシカ。惑星アラキスで産出される香料メラジンの効力で、"未来の可能性"を"視る"ことが出来るようになったポールは、「アトレイデス家を旗印に、狂信的で戦火と流血に塗れた宇宙規模の"聖戦"が繰り広げられる未来」を目にする。「そのような未来は何としても避けなければならない」――――決意するポール。
    砂漠の民・フレメンと合流する道筋を"視た"ポールは、母・ジェシカとともにフレメンの居住区を目指し、過酷な砂漠地帯を進

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    2021年12月04日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    これは勧善懲悪の話と素直に受け止めてよいのか…
    アトレイデス家の人達は新たな征服戦争を始めようとしている…

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    2021年11月14日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    年末年始になると、番組表ぶち抜きの「大河ドラマ」が目に付きますよね(最近減ったかな)。

    もちろんテレビ局の「大人の事情」もあるだろうけど、きっと変わり映えしない一年の締めくくりにはスケールの大きな物語で視聴者の心を「リセット」して、来る年への希望を目覚めさせるのでは……なんてね。

    ならば、この物語は絶好のリセット「ドラマ」です。

    新人類としての力を持った主人公が、虐げられてきた種族が持つ救世主への願望を背景に、砂漠の惑星アラキスを舞台に戦いを繰り広げ、新しい時代へ扉を開こうとする。
    宗教、政治、権力、武力、愛情、などなど幾重にも織り込まれる登場人物たちの思惑が、壮大なスケールを背景に爆発

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    2021年11月05日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    上中下一括感想
    下巻にて

    スクエアのRPGそれも初期の頃の香りがそこかしこに……

    (中)に入ってフレメンの中に分け入って行き、世界観がどんどんディープになっていく。

    さあ、下巻へ。

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    2021年11月01日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    フランク・ハーバートによるSF大河。今年(2021年)に監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演:ティモシー・シャラメによる、最新の映画化作品が公開されて話題となっているので、この機会に手に取ってみることに。(なお、本書は上中下全3巻の大長編作品となっている。)

    砂漠に覆われた惑星アラキス。そこは、体内から排出される水分をも再利用する必要がある程の過酷な環境である一方、莫大な富を生み出す、メラジンと呼ばれる抗老化作用をもたらす香料の唯一の産地であった。
    そんな惑星アラキスを、皇帝の勅命により、宿敵・ハルコンネン男爵家に代わって支配することとなったアトレイデス公爵家。表面上は皇帝の公認の下で、宿敵から

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    2021年10月31日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    デュニ・ヴィルヌーブ監督の新作「DUNE 砂の惑星」を観て、原作を未読だったことをハゲシク後悔。さっそく上中下3巻を取り寄せ、読んでみたら...コレが面白かったのなんの!!!
    なるほど、スターウォーズに繋がる要素もあれば、宮崎駿「風の谷のナウシカ」の世界観やキャラクターに通ずる要素もあり、連綿と受け継がれる地球規模のSFの系譜に頭を垂れたくなる気分。どうして今まで読んでおかなかったんだろう!
    願わくば、映画「DUNE」の後編の製作も必ずや実現されますように!

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    2021年10月29日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    デュニ・ヴィルヌーブ監督の新作「DUNE 砂の惑星」を観て、原作を未読だったことをハゲシク後悔。さっそく上中下3巻を取り寄せ、読んでみたら...コレが面白かったのなんの!!!
    なるほど、スターウォーズに繋がる要素もあれば、宮崎駿「風の谷のナウシカ」の世界観やキャラクターに通ずる要素もあり、連綿と受け継がれる地球規模のSFの系譜に頭を垂れたくなる気分。どうして今まで読んでおかなかったんだろう!
    願わくば、映画「DUNE」の後編の製作も必ずや実現されますように!

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    2021年10月29日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    デュニ・ヴィルヌーブ監督の新作「DUNE 砂の惑星」を観て、原作を未読だったことをハゲシク後悔。さっそく上中下3巻を取り寄せ、読んでみたら...コレが面白かったのなんの!!!
    なるほど、スターウォーズに繋がる要素もあれば、宮崎駿「風の谷のナウシカ」の世界観やキャラクターに通ずる要素もあり、連綿と受け継がれる地球規模のSFの系譜に頭を垂れたくなる気分。どうして今まで読んでおかなかったんだろう!
    願わくば、映画「DUNE」の後編の製作も必ずや実現されますように!

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    2021年11月06日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    映画を見る前に予習で読んだ。ナウシカやスターウォーズに影響を与えた作品として、頷ける傑作だった。アラキス、ベネゲセリット、フレメン、メンタート、香料、サンドワームなど、作中に出てくるもの全てが魅力的だ。それらは当時の世界から抽出された形でもあるし、現在のメタファーにもなり得るところが時代を超えて愛される所以ではないだろうか。

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    2021年10月18日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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     父親の公爵の地位を受け継いだ主人公が砂の惑星の中で地元の住民の中の英雄となっていく。超能力的あるいは神秘的な力が主人公やその周りの人たちにある。物語はちょっと複雑になったりすこし理解しやすくなったり。ものすごくスケールの大きなSFであることはわかる。

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    2021年10月08日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    訳が分かりやすくなった気がするけど、旧訳との違いが曖昧さを産んでしまい私は困っている

    けっきょくのところ、英語版を読むしかないのだろうか

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    2021年09月14日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    ネタバレ

    けっこうサクサク人が死ぬ……
    アトレイデス対ハルコンネン、帝国対教団、フレメン対帝国、男爵対皇帝、ポール対ジェシカ、様々な対立と思惑が絡み合い面白い。
    フレメンのストイックさと神秘性も

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    2021年05月18日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    【伝説とはいかにして生まれるか】
    三部作を通じて独特のSFと宗教が入り交じった世界が作品いっぱいに広がる。
    主人公ポールがいかにして砂の惑星から人々の信仰対象になって銀河を牛耳っていくのか。
    作者の頭の中で考え出された緻密な世界が最初から最後までいっぱい。
    設定を考え活かすのにどれだけの歳月を費やしたのだろうか。
    映画化され有名になった本作。私も映画から入った。
    映画では大筋を捉えているが細かいところまで説明しているとキリがない。いい感じに映像とセリフだけで本作を表現している。
    土地名や惑星名、役職や原理などは下巻に載っているので全てを掌握しながらお話を読むのであれば2周することをオススメした

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    2025年05月27日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    リメイク版の映画が原作の世界観を忠実に再現していることがわかった。映画のキャスティングで読み進めるのも味わい深い。もう一回映画が観たくなった。

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    2025年01月12日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下

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    デューン第一部新装版完結。
    どこか唐突なエンディングは当時のSFの特徴だと思う。
    惑星改造について言及されており、先日の日経でもSFが未来志向の技術に及ぼす影響の観点から、自然環境の改造の例として取り上げられていた。でも、自然環境の改造も、優生学的ヒーローの計画も、超絶思考力のやり取りが渾然一体となったところ、当作品の魅力だと思う。

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    2024年09月22日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 中

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    デューン新装版の2巻。フレメンってベドウィンなんだろうな。宗教的熱狂を利用しつつも、その暴走に常に危惧を抱くあたりがいい。

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    2024年09月22日
  • デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上

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    新装版が出たこともあり再読。今から(2024年)約60年前の作品だが、色褪せない魅力がある。基本的には貴種流離譚だが、超絶思考力とかはレンズマンや非Aを彷彿とさせるし、計画的優成種はこちらもレンズマンを想起させる。

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    2024年09月22日
  • デューン 砂丘の子供たち〔新訳版〕 下

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    人類補完計画でした(笑)
    ファースト(ポール)、セカンド(アリア)が失敗し、サードチルドレンのレトが成し遂げるみたいな。ゼーレはもちろんベネ・ゲセリット。

    それにしてもこの一連の作品群、女性の扱いがなんだかなあ。ジェシカ、アリア、イルーラン、ガニーマ。主役悪役に関わらず、役割が中途半端。作者って女性不信だったのかしら。

    ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画では21世紀のポリティカルコレクトを踏まえて、ジェシカとチェイニーを活躍させていた。DUNE3でアリアをどう描くのか興味津々。

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    2024年08月20日