一色まことのレビュー一覧
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いよいよ演奏が始まったカイのピアノ。
始まってすぐにアクシデントがあるものの、ブレないピアノと演奏でオケすらもピアノに引っ張ってもらう形に。
その演奏は、様々に形を変えて、演奏するもの、聴くもの、感じるもの全てが言葉では表現できないほど「気持いい」ものへとなっていく。世界に響く、カイだけのピアノで。
途中の大空に舞ったあたりで鳥肌がいっぱいでした笑
レイちゃんが泣くところ、終わってから指揮者とハグするところ、阿字野と抱きしめあうシーンでは本当に感動しました。
便所姫もここまで追いかけてくるのが可愛らしいですね。冴ちゃんがんばれ。
次巻ではレフの演奏です。審査員のポーランド贔屓はもとより、それ -
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カイの二次予選が始まりました。前の奏者がポーランドの新星だったことから、かなりのプレッシャーがあったと思います、審査員も知り合いもそうだと思っていましたが、演奏が始まるとすぐカイの空気になってましたね。
カイの演奏はそれにしても、どれだけの人を惹きつけるんでしょう。パンやソフィアなど他にも大勢興味をもたれる奏者はいますが、カイほど心に突き刺さる奏者はいなさそうですね。
そして、後半になって、まさかの雨宮は脱落。
自分なりの、自分でできるピアノを弾いて、納得はしてたはずなのに、カイを見た瞬間にそれすらも受け入れられない状態に。そして、父親も落ちたことへの怒りなど。すれ違いの感情が育っていきます -
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パンの演奏も終わり、いよいよ雨宮の順番が回ってきました。
アダムスキに言われた言葉を思い出し、今の自分を表現数rために、カイだけに聞かせるためにコンクールと言う枠から抜け出しても自分だけのピアノを演奏しきりました。
雨宮自身も満足し、落ちる要素もないと思っているが、それとは裏腹に父親は心配ばかりしていく。
なんというか、気持ちはわかるような気がしますが、自分と阿字野を比べて、息子とカイも比べちゃうんでしょうね。
どっちが優秀なのかとか。知らない間にも息子を追い詰めて言ってることにいつ気づくのでしょう。そして、雨宮は無事に予選を突破できるのかな。 -
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雨宮自身の苦悩とそれを知らないながらも、言葉で癒すアダムスキ。みんながみんな自分のピアノを信じ、それぞれがショパンを思う中、雨宮だけはカイへの勝利しか思ってなかったのかもしれませんね。
それは、作中中盤のパパ側でも言われています。自分が無意識にでも意識していた阿字野への対抗心が息子にも伝わり、打倒、阿字野へと向かってしまっていると。
雨宮も自分だけの音色で弾いてみたらどんな音を出すのか楽しみですね。そして、いよいよ二次予選が始まり、ソフィとパンが弾き終わりました。
初めて聞く、阿字野と似たピアノに困惑はしつつも、根底にあるものはまったく違いますね。
音楽は表現が人によって違うのでそれも面白さ -
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カイのピアノの演奏がメインです。ショパンの気持ちをそれぞれが汲み取り演奏し、それを審査員が評価する。
演奏者も審査員もそれぞれですから、各個人がどのようにショパンを思うかは自由ですが、それを他人に求めることは違いますよね。自国のためという名目はわかりますが。
ショパンは別にしても、カイの演奏はみんなに届いたみたいで会場はてんやわんやしていましたが。
そして、一次予選の通過者発表。それぞれの思いを胸に発表が行われましたが、カイと雨宮は無難に。しかし、アダムスキがまさかの敗退となりました。作中の通りでしたらひどいものです。カイのピアノと阿字野先生との約束と、どこまで通用していくのか楽しみです。 -
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今巻では、ショパンコンクールの最初の方からカイの友人となった、プレッシャーに弱く、体調も崩しガチ、森の木霊こと、レフ・シマノフスキの登場です。
当初はいいやつかと思ってましたけど、本当に体調をあやつって最終日の、それもカイの前にわざと・・・?なんて思ってましたが、どうなんでしょう。
ピアノの演奏は、ポーランド人の新星現る!みたいな感じでした。審査員に開催国が多く審査に影響するのは、まぁ、リアルでも一緒ですよね。
でも、レフもすごいピアノ弾きの血筋を受け継いでいるみたいで、やっぱ血統というものはあるのかなーと思いました。
そして、最後はカイの出番。弾きたかった子犬のワルツをはじめ、流れるように曲 -
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誉子さんの怪我もついに司馬先生にもばれてしまう。
けど、カイに逢いたい気持ちが強すぎて、途中棄権はしない。と断言。
誉子さんもそうだけど、そこまで一時逢えた人に心を寄せるのはすごいことですよね。気持ちはすごいわかるんだけど、時々すごく空しく、寂しく感じます。誉子はそんな空虚な気持ちにはずっとならずにただただ追い求めてきたのかな?
そして、司馬先生の思惑でついにコンクールでカイのピアノを聴くことが出来た。
ピアノ描写いいですよね、芸術って聞いたり見たりすると、その情景が想像できるといいますが、自分も本当に効いてみたくなります。
そして、終了後、ついに二人は近くの森のような場所でであることができた -
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カイと冴ちゃんのお話。
色々あって、付き合うことになってるようだけど、色々な噂や真実や嘘や言われて、ほぼ破局状態に。
でも、カイの行動と気持ちで二人は一緒に暮らすことになった・・・。それで、次の話からは誉子さんの話。
やっぱ登場してきたね。でも、冴ちゃんはカイがすきなのか、マリヤが好きなのかちゃんと描写はないけど、カイの姿でも惹かれてるって書いてあったからそうなんだろうなぁ。
そして、カイを想い、逢いたいという気持ちだけで、全ての大会にほぼ参加し、左手の痛みも隠したまま出場している誉子さん。カイもバイトやめて1年後の演奏会に出場する予定。そのときに二人は出会えるのだろうか。 -
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ピアノのスランプから脱出はできたものの、カイの本気ピアノを聴いて、カイと自分との差を感じてしまうが、それでも逃げないと心に誓う。雨宮も昔からピアノ一筋だっただけに、ずっと嫉妬なんか持ち続けているんでしょうね。
でも、そのおかげでお父さんのピアノも素直に聞くことができて、ピアニストとしても、人間としても成長できたのではないかなーと思います。
そして、唐突に久々に登場の誉子とこちらも唐突に登場の新キャラ冴ちゃん。
展開的には冴ちゃんなんだろうけど、誉子もここだけで終わりじゃなさそう。ずっと想ってた気持ちもあるんだろうし、再会したときどうなるんでしょうね?