波木銅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラーゲームを実況中の短編アンソロジー。
今は、ゲーム実況などを経験している人は多いのかもしれない。
だがゲームも好きではなく、ましてや実況などとてもじゃないが見ることもましてや参加するなど無理なわけで…
だがホラーだと、どういう感じなんだろうかと読んでみたが、ゲームというのが頭にあるからだろうか、怖さを感じることがなく、どちらかと言うと不気味さの方が強かった。
見るのをやめれば…ということが可能なので入り込めなかったのかもしれない。
○マーダー・ミステリー・リプレイ(品田遊)
姥蜘蛛に喰われる無限ループ
○CIUDAD(波木銅)
生配信中に消息を絶ったバーチャルYouTuber
○メ -
Posted by ブクログ
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崩壊後の
世界を
自転車
で走れ!
人喰いワニ×パワフルガール
洪水が来たのに
すべては洗い流されず、
原発の町には方舟も
来てくれなかった。
そして華奢な未来が残った。
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波木さんの文体が好きです。
会話のやり取りや文章が好きです。
オールグリーンズのような、
なんだか爽やかで、
どう考えても詰んでる状況も。
本作はディストピア小説なのかな?
現実なのか曖昧な世界で、
自転車を走らせる。
どんな世界でも悩んで苦しんで、
こんなつもりじゃなかった -
Posted by ブクログ
面白くないとは言えないけれど、読む人を選ぶ作品。
前半でサブカルについて軽く触れられるシーンがあるのだけれど、
『時計じかけのオレンジ』
『現金に体を張れ』
『アンチクライスト』
『隣の家の少女』
『ブルーベルベット』等々‥
このラインナップに嫌悪感を抱いた人は引き返した方が良いかもしれない。ここで明らかに篩にかけてきているなと感じた。
倫理観の欠けた登場人物たちの暴力、性加害、未成年飲酒や喫煙、大麻売買と犯罪のオンパレード。片田舎に押し込められた若者達の鬱屈が暴走しまくっている。
疾走感がある。やられる人間も所詮悪人なので、爽快感もある。
だけど暫くはこの手の小説は遠慮したいと思えるぐら -
Posted by ブクログ
最近若者の物語をよく読んでいるな。別に意識しているわけでないが、何かで取り上げられていたのを思い出し、手に取ってみた。
タバコ、酒何でもありの底辺高校を舞台にした、破滅的な展開。若者言葉も多数飛び交うがそれは置いといても面白い。
何となく伊坂幸太郎さんの作品に近しいようにも感じるが、もっと身近な犯罪臭。
自分らの頃に比べて目立つ悪さはないけど質が深い悪さを感じた。
無理やりな所もある気はしたが、やはり明るい未来はないな。まとめ方も破茶滅茶だったが後味は悪くない。何故か爽やか。
特に残るものも感じなかったが、スラスラ読めて楽しめた。
裸の男子学生を運ぶシーンは爆笑。
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Posted by ブクログ
茨城の田舎の底辺女子高校生3人が学校の屋上で大麻を育てる話
設定的にありえないけどそこがおもしろかった
著者が1999年生まれで自分と同い年だったのがびっくりした
結構人の行動を本とか映画のワンシーンで例えてることが多くて、そういう方面で博識な人なんだろうな〜
分かる人には分かるんだろうけどそういうのに疎いから分かったらもっと楽しいんだろうな
あと結構茨城の閉塞感みたいな感じで書いてるけど書いてる張本人が茨城出身だった
地元好きじゃないのかな?
結構エグいかんじの描写とかもあってもし映画化されたとしても絶対見れんなあと思ったけどキャスト誰にするんだろな、そこは気になる
2023.01.21