波木銅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
YouTube「ほんタメ」で紹介されていた一冊。
書店で見つけて手に取りました。
茨城のクソ田舎の底辺高校に通う朴。
彼女がある出来事から大麻の種を手に入れて栽培し販売する…高校生の危うさと思い切りの良さで、最後まで読まされました。
登場する友人も知人も巻き込み巻き込まれて、
最後はもうとんでもない世界観というかスケールでした、私の中では。
親にも期待できないし、閉塞感のある環境のなか、
朴が暴れまわる姿に清々しさを感じてしまう。
テーマからどうしたって結末はそう良いものではないことや、都合よくいかないことはわかっているんだけど、読まずにはいられず。
私も「オールグリーンズ!万事快調 -
Posted by ブクログ
「最悪よりは平凡」島本理生
顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
「フェイクファー」波木銅
主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
「カーマンライン」一穂ミチ
私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に -
Posted by ブクログ
うっとりするようなお話が多かった。全ての作品にその人らしさが浮かんでいて、それも良かった。窪美澄さんの「海鳴り遠くに」が1番好きだったなあ。女性同士の恋愛をこんなにも美しく描けるなんて。
p.290 「無事に、行きなさい」桜木紫乃
学校なんて現代的にY染色体を理解したいなって。実際のY染色体っていうのは、すごくちいさくて、ほとんど遺伝子が乗ってないんです。唯一の働きは生物をオスにすることくらい。XXYもきれば、XYYもいるとなると、もはや性別というのは見える部分の肉体差異なんです。性染色体っていうのは、もともと異常が起きやすい部分なんですよ。だから、本来真っ二つに割るのは難しいんです」見か