波木銅のレビュー一覧
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面白かった〜。疾走感と爽快感で読み終えた後は気持ち良い。作中にヒップホップ音楽や小説、映画、漫画などあらゆる作品が出てくるので著者の守備範囲が広くてすごいなぁ。茨城の田舎の村で、それぞれに鬱屈としたものを抱えて村を出ていきたいと考えている女子高生3人が、ひょんなことからチームとなって大麻栽培・販売を始めるのだけど、その過程でいろんな人との出会いや交流があって、ほんの少しずつだけど彼女たちにとっても良い記憶として残るであろう瞬間が生まれていて良かった。女子高生たちの会話にクスッと笑えるところもあったり、面白い文体だと思った。他の作品も読んでみたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『万事快調』は、物語の奇抜さ以上に、閉塞した地方・底辺高校の空気感をここまで生々しく、しかも誇張せずに描き切った点が強く心に残る作品だと感じました。
地方にある進学校でも名門でもない高校。そこには将来への展望が最初から用意されていない空気が漂い、努力や希望という言葉さえどこか空虚に響いてしまう現実がある。生徒たちは夢を語らないのではなく、語る前に諦めることを覚えてしまっている。その感覚が、主人公たちの言葉遣いや行動、学校という閉じた空間の描写から、じわじわと伝わってくる。
特筆すべきは、この閉塞感が単なる「不幸」や「被害者意識」として描かれていない点。何も起こらない日常、報われない努力、ど -
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綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。 -
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ネタバレ選択肢が出るとパラレルワールドのことを考えてしまう。突き詰めると国語の文章問題テストの4択問題は嫌い。作者の気持ちが分からないのに回答1つで最悪合否が決まる時がある。その正解がないバージョンで普段でも至る所に選択肢が出てくる。点滅してる横断歩道を渡るか否か。渡った選択肢を選んだ自分は今幸せですか?
犯罪を除いて選択肢の結果に正解はないと思う。ただ選択肢の数は環境によって違う。多くの選択肢を持てる人もいれば少ない人もいる。ただその中から1つ選ばないといけないことは共通してる。その結果で大きく人生が変わることもあるけど、不正解では決してない。ただ、正解にしていくしかない。何しても、どうやっても。自 -
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「最悪よりは平凡」島本理生
顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
「フェイクファー」波木銅
主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
「カーマンライン」一穂ミチ
私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に -
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うっとりするようなお話が多かった。全ての作品にその人らしさが浮かんでいて、それも良かった。窪美澄さんの「海鳴り遠くに」が1番好きだったなあ。女性同士の恋愛をこんなにも美しく描けるなんて。
p.290 「無事に、行きなさい」桜木紫乃
学校なんて現代的にY染色体を理解したいなって。実際のY染色体っていうのは、すごくちいさくて、ほとんど遺伝子が乗ってないんです。唯一の働きは生物をオスにすることくらい。XXYもきれば、XYYもいるとなると、もはや性別というのは見える部分の肉体差異なんです。性染色体っていうのは、もともと異常が起きやすい部分なんですよ。だから、本来真っ二つに割るのは難しいんです」見か -
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やっぱり筆者の小説は勢いがあって好きだ。
"サバービア"と名付けた新種の生物(形状はワニっぽい)を故郷へ戻すという字面だけ見ると、新種の生物と主人公とのバディ冒険モノのようだが、全然違った。
サバービアは遠慮なく人間を食いにくるし、故郷に足を踏み入れてからは、サバービアどころか先住民もヤバい奴だらけで、これはどう終息するんだろうと予測がつかなかった。
故郷パートはまさに『ラスト・オブ・アス』。筆者も好きなんだろうなこのゲーム。
一応味方らしき者たちもいることはいるが、どうも皆掴みどころがないので、ハタリには、『ラスアス』で言うジョエルとエリー的な関係性を築ける者はいない。