波木銅のレビュー一覧
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綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。 -
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ネタバレ選択肢が出るとパラレルワールドのことを考えてしまう。突き詰めると国語の文章問題テストの4択問題は嫌い。作者の気持ちが分からないのに回答1つで最悪合否が決まる時がある。その正解がないバージョンで普段でも至る所に選択肢が出てくる。点滅してる横断歩道を渡るか否か。渡った選択肢を選んだ自分は今幸せですか?
犯罪を除いて選択肢の結果に正解はないと思う。ただ選択肢の数は環境によって違う。多くの選択肢を持てる人もいれば少ない人もいる。ただその中から1つ選ばないといけないことは共通してる。その結果で大きく人生が変わることもあるけど、不正解では決してない。ただ、正解にしていくしかない。何しても、どうやっても。自 -
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ネタバレ青春に内包された狂気を味わえる作品だった。
それぞれが持つ目標に向かって突き進む、狂気的なまでの推進力が見ていて清々しかった。
前半部分で、田舎で過ごす女子高生の閉鎖的な日々を見せられていたため、大麻を手にれてからの行動ひとつひとつが開放感に溢れていて気持ちよかった。最後はその開放感のまま、ビニールハウスの爆発と、大麻でブリった人達が大騒ぎするという、スーパーカオスな感じで終わったのも良かった。読後感が映画の「ジョーカー」を見終わった時に少し似ていると思った。というか朴秀美の弟は、家族がいるという点で孤独では無いが、ほぼジョーカーだと思った。ジョーカーの続編のように、オールグリーンズのメンバー -
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麻薬栽培に手を染め始める女子高生たちを描いた青春クライムノベル。青さと爆発力を兼ね備えたなんとも愉快痛快な物語だった。
主人公の女子高生・朴秀美の日常は、万事快調(オールグリーンズ)というタイトルとは似ても似つかない黄色信号だ。
男女比9:1の底辺高校の工業科に在籍し、クラスのカーストは中の下。弟はいじめられ不登校になり、両親は食卓においてマナーがとても悪い。唯一祖母とは打ち解けてはいるものの、言わずもがな家族との関係は良好とはいえない。
朴と行動を共にするようになる同クラスの女子・岩隈真子と矢口美流紅も、それぞれがコンプレックスや異常な家庭環境を抱えている。
女子高生たちの等身大な悩みに、 -
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「最悪よりは平凡」島本理生
顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
「フェイクファー」波木銅
主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
「カーマンライン」一穂ミチ
私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に -
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うっとりするようなお話が多かった。全ての作品にその人らしさが浮かんでいて、それも良かった。窪美澄さんの「海鳴り遠くに」が1番好きだったなあ。女性同士の恋愛をこんなにも美しく描けるなんて。
p.290 「無事に、行きなさい」桜木紫乃
学校なんて現代的にY染色体を理解したいなって。実際のY染色体っていうのは、すごくちいさくて、ほとんど遺伝子が乗ってないんです。唯一の働きは生物をオスにすることくらい。XXYもきれば、XYYもいるとなると、もはや性別というのは見える部分の肉体差異なんです。性染色体っていうのは、もともと異常が起きやすい部分なんですよ。だから、本来真っ二つに割るのは難しいんです」見か