波木銅のレビュー一覧

  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    面白くはあった。淡々とした終わり方で拍子抜けしたけど。
    最初は3人の間には女子高生特有のカーストがあったけれど、最後は“仲間”というかそれに似たような関係になったのは良かった。ただ、本当に“仲間”と言い切れないのが3人の良いところだと思う。
    3人とも自分のリズムがあって、相手に合わせるとかそういう機能がない。発言を控える場面だとかは分かってるけど。
    きっと彼女たちのこれからは、彼女たちが言う通りマトモなところには辿り着けないのだろうけれど、それでも軽口を叩き合ってるのが目に浮かんだ。

    0
    2026年02月10日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    映画が話題になっていてたので気になり読んでみた。
    小説→映画の順で堪能したのだが、まじで正解だった。

    映画って基本的には原作小説より情報量が減るというか、説明されない部分が多いから映画だけ見てしまうと、「え、このシーンどういう意味?」となることがちょこちょこある。

    一方で小説の弱みは表現方法がテキストに限定されてしまうこと。本作についてはラップ部分しかり、表情も音楽も含め、映像で表現されることの意味を最大限発揮しており素晴らしかった。

    さて、小説の中身についてだが、本作のテーマは以下の一文に詰まっていると思う。

    「現実を受け入れることが良きこととされるなんて、異常でしょ」

    田舎町の恵

    0
    2026年02月07日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    どちらかを下げるような意図はなく、どうやら万事快調〈オール・グリーンズ〉の映画化は成功だったらしい。似て非なるそれ。もはやキャラクターの咀嚼から「誤って」はいるが、あの美流紅のキャラ立てと出口夏希の配役があの映画をあんな最高なものへと押し上げたのはたしかだ。より影の黒いヒップ・ポップ!

    0
    2026年02月05日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    朴が美流紅とひょんなきっかけから
    つるむようになるシーン
    そして、もともとお互い仲が良いとは思っていないが、カーストが低い同士で絡んでいた岩隈と朴
    関係性の移り変わりにリアリティを感じた。

    また、ルサンチマン、クリシェ、ディストピアなど
    現代文の授業を思い出した。

    0
    2026年02月01日
  • 順風満帆〈クラウド・ナイン〉

    Posted by ブクログ

    デビュー作『万事快調〈オール・グリーンズ〉』の実写映画版も絶賛公開中著者の新刊。まさにそのデビュー作のスピンオフ(あのニューロマンサーがチラッと登場!)である表題作を含む短編集。ラップへの異常な解像度と固有名詞の洪水は今作でも健在。青春小説的な要素だけでなくミステリーの謎で引っ張る話もあって著者の幅を見れた気がする。

    0
    2026年01月25日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    自分の人生はつまらないけどクソじゃないんだよなあ
    クソだったら何してたかなあ

    こういう重いテーマをコメディに描く作品好き

    0
    2026年02月04日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    群を抜いて一番面白かったのは
    「深夜のスパチュラ」

    手先不器用&料理苦手族の方は大共感してくれると思う笑。

    双子の「兄弟以上恋人未満」の話だったり
    同性愛の話もあったりするので
    単調な「純粋な異性愛」の話だけじゃないのもおすすめポイント。

    0
    2026年01月18日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    面白かった〜。疾走感と爽快感で読み終えた後は気持ち良い。作中にヒップホップ音楽や小説、映画、漫画などあらゆる作品が出てくるので著者の守備範囲が広くてすごいなぁ。茨城の田舎の村で、それぞれに鬱屈としたものを抱えて村を出ていきたいと考えている女子高生3人が、ひょんなことからチームとなって大麻栽培・販売を始めるのだけど、その過程でいろんな人との出会いや交流があって、ほんの少しずつだけど彼女たちにとっても良い記憶として残るであろう瞬間が生まれていて良かった。女子高生たちの会話にクスッと笑えるところもあったり、面白い文体だと思った。他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年01月15日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    定員割れしてるのに文化レベルがやけに高い学校
    映画、音楽、文学とどの分野の話をしても誰かが拾ってくれるの異常過ぎ
    もっとアイドルとかの話とかしろ
    陸部の先輩もかなり映画詳しいやろ

    ラスト最高
    主人公が破滅エンドしかないとは思ってたけど、気持ちよく壊れたので清々しい
    どう考えても園芸同好会は逃げられないと思うけど頑張ってくれ

    伏線っぽい話は結構あったが全然絡んで来ないんかい

    0
    2026年01月09日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『万事快調』は、物語の奇抜さ以上に、閉塞した地方・底辺高校の空気感をここまで生々しく、しかも誇張せずに描き切った点が強く心に残る作品だと感じました。

    地方にある進学校でも名門でもない高校。そこには将来への展望が最初から用意されていない空気が漂い、努力や希望という言葉さえどこか空虚に響いてしまう現実がある。生徒たちは夢を語らないのではなく、語る前に諦めることを覚えてしまっている。その感覚が、主人公たちの言葉遣いや行動、学校という閉じた空間の描写から、じわじわと伝わってくる。

    特筆すべきは、この閉塞感が単なる「不幸」や「被害者意識」として描かれていない点。何も起こらない日常、報われない努力、ど

    0
    2026年01月07日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    お気に入りの話
    1「カーマンライン」一穂ミチ
    2「最悪よりは平凡」島本理生
    3「海鳴り遠くに」窪美澄

    0
    2025年12月24日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

    Posted by ブクログ

    おもしろかったです。
    めちゃ読みやすかったです。
    いろんな本や映画や漫画が引用されていたので見たくなりました。
    野暮かもしれませんが、ちょっと御都合主義的なものを感じました。でも話の展開が面白く楽しく読めました。
    ラストが良かったです。

    0
    2025年12月18日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

    0
    2025年12月02日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    二周目の恋ということで、ほろ苦い大人の恋物語を想像したけど、全ての短編がそういうわけではなかった。「海鳴り遠くに」の描写が綺麗だった。

    0
    2024年12月15日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    小説のアンソロジーというものを初めて読んだけど、新鮮な感覚だった。当たり前だけど一作一作作者が違うから作風も文体も全然違っていて1冊のなかで色々なテイストを楽しめてよかった。
    特に一穂ミチさんと窪美澄さんの話が好き。

    0
    2024年12月08日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    深夜のスパチュラ
    なんか煮え切らない恋ってところが沁みた。男らしさを求めてしまうところは同じだな、毎度思うが綿矢りささんの小説に出てくる女は客観視してしまうほど過激。
    フェイクファー
    自分の中で思い出を消化し、少し客観的な立場で自分を見る主人公が少し羨ましい。
    海鳴り遠くに
    恋愛にタイミングは必要。ただ、わたしは肉体関係を生々しく描く作品はあまり得意としないと感じた。それだけで文章がドロドロに感じてしまう。

    0
    2024年07月15日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

    0
    2024年03月18日
  • ニュー・サバービア

    Posted by ブクログ

    著者の二作目

    読み味は前作と似ていて、映画や小説にゲームまで色んな話題が飛び交い、乱暴な口調の女性たちが活躍する楽しさもそのままで最高。こういうジャンルを作ってくれないかな。
    話し方では、男か女かを読んでいても判別させないようになっているのも面白い。


    馬車道がトイレに入ろうしたところで女にイチャモンをつけられるくだりが1番笑えた。
    前作が面白すぎたけど、今作も負けないくらい面白い。

    0
    2024年02月06日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

    0
    2023年12月04日
  • 二周目の恋

    Posted by ブクログ

    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

    0
    2023年11月20日