波木銅のレビュー一覧

  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    面白かった〜。疾走感と爽快感で読み終えた後は気持ち良い。作中にヒップホップ音楽や小説、映画、漫画などあらゆる作品が出てくるので著者の守備範囲が広くてすごいなぁ。茨城の田舎の村で、それぞれに鬱屈としたものを抱えて村を出ていきたいと考えている女子高生3人が、ひょんなことからチームとなって大麻栽培・販売を始めるのだけど、その過程でいろんな人との出会いや交流があって、ほんの少しずつだけど彼女たちにとっても良い記憶として残るであろう瞬間が生まれていて良かった。女子高生たちの会話にクスッと笑えるところもあったり、面白い文体だと思った。他の作品も読んでみたい。

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    2026年01月15日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    ネタバレ

    定員割れしてるのに文化レベルがやけに高い学校
    映画、音楽、文学とどの分野の話をしても誰かが拾ってくれるの異常過ぎ
    もっとアイドルとかの話とかしろ
    陸部の先輩もかなり映画詳しいやろ

    ラスト最高
    主人公が破滅エンドしかないとは思ってたけど、気持ちよく壊れたので清々しい
    どう考えても園芸同好会は逃げられないと思うけど頑張ってくれ

    伏線っぽい話は結構あったが全然絡んで来ないんかい

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    2026年01月09日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    ネタバレ

    『万事快調』は、物語の奇抜さ以上に、閉塞した地方・底辺高校の空気感をここまで生々しく、しかも誇張せずに描き切った点が強く心に残る作品だと感じました。

    地方にある進学校でも名門でもない高校。そこには将来への展望が最初から用意されていない空気が漂い、努力や希望という言葉さえどこか空虚に響いてしまう現実がある。生徒たちは夢を語らないのではなく、語る前に諦めることを覚えてしまっている。その感覚が、主人公たちの言葉遣いや行動、学校という閉じた空間の描写から、じわじわと伝わってくる。

    特筆すべきは、この閉塞感が単なる「不幸」や「被害者意識」として描かれていない点。何も起こらない日常、報われない努力、ど

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    2026年01月07日
  • 二周目の恋

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    お気に入りの話
    1「カーマンライン」一穂ミチ
    2「最悪よりは平凡」島本理生
    3「海鳴り遠くに」窪美澄

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    2025年12月24日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    おもしろかったです。
    めちゃ読みやすかったです。
    いろんな本や映画や漫画が引用されていたので見たくなりました。
    野暮かもしれませんが、ちょっと御都合主義的なものを感じました。でも話の展開が面白く楽しく読めました。
    ラストが良かったです。

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    2025年12月18日
  • 二周目の恋

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    綿矢りささんの「深夜のスパチュラ」は、現代っぽくて入ってきやすい。でも文章が続いていて読みにくい。主人公がかわいい。
    一穂ミチさんの「カーマンライン」は、表現できないけれど良さがあって好きだと思った。双子って素敵だなあ。
    遠田潤子さんの「道具屋筋の旅立ち」は、いかにも昭和的な男と、女の話で最初は嫌だなあって読んでた。でも、八角魔盤空裏走(はっかくのまばん、くうりにはしる)という言葉を聞いてからの優美の自分自身と向き合っていく姿が清々しかった。最後の誠とのシーンがなんかいいなあって。
    窪美澄さんの「海鳴り遠くに」は、紡がれている物語の雰囲気がなんだか好きだなあ。最後ちゃんと結ばれてよかった。

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    2025年12月02日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    ネタバレ

    選択肢が出るとパラレルワールドのことを考えてしまう。突き詰めると国語の文章問題テストの4択問題は嫌い。作者の気持ちが分からないのに回答1つで最悪合否が決まる時がある。その正解がないバージョンで普段でも至る所に選択肢が出てくる。点滅してる横断歩道を渡るか否か。渡った選択肢を選んだ自分は今幸せですか?
    犯罪を除いて選択肢の結果に正解はないと思う。ただ選択肢の数は環境によって違う。多くの選択肢を持てる人もいれば少ない人もいる。ただその中から1つ選ばないといけないことは共通してる。その結果で大きく人生が変わることもあるけど、不正解では決してない。ただ、正解にしていくしかない。何しても、どうやっても。自

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    2025年08月30日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    作者も含め、みんなぶっ飛んでて爽快☆
    女子高生が学校の屋上で大麻を育てる話!!
    に至るまでも面白い!!
    言葉のチョイスが抜群でノリがドストライク!
    頭の中でスムーズに映像化されるのが快感だった。
    (※7/30追記:2026年に映画化決定☆)
    おばあちゃんの下り面白かったなぁ〜笑
    人生で味わうことのない世界を垣間見れる1冊。

    20歳の大学生に一気読みでしたッ!と
    オススメされた松本清張賞受賞作。
    アラフォーでも楽しめたので
    とりあえず読んでみて♬

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    2025年07月08日
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉

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    いやぁ〜、面白かった!ほぼ一気読みです。
    工業高校に通う3人の女子。朴、岩隈、矢口が主人公であり、彼女らはそれぞれ音楽、文学、映画のそれぞれの分野でのサブカル女子なのである。この時点でワクワク確定!現役大学生のデビュー作ということで今後の作品も楽しみ。悪意に満ちた世界で、若者の鬱屈した感情が爆発。気づけば事態は取り返しのつかない状況へ。新時代の傑作青春小説。

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    2025年02月09日
  • 二周目の恋

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    二周目の恋ということで、ほろ苦い大人の恋物語を想像したけど、全ての短編がそういうわけではなかった。「海鳴り遠くに」の描写が綺麗だった。

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    2024年12月15日
  • 二周目の恋

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    小説のアンソロジーというものを初めて読んだけど、新鮮な感覚だった。当たり前だけど一作一作作者が違うから作風も文体も全然違っていて1冊のなかで色々なテイストを楽しめてよかった。
    特に一穂ミチさんと窪美澄さんの話が好き。

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    2024年12月08日
  • 二周目の恋

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    深夜のスパチュラ
    なんか煮え切らない恋ってところが沁みた。男らしさを求めてしまうところは同じだな、毎度思うが綿矢りささんの小説に出てくる女は客観視してしまうほど過激。
    フェイクファー
    自分の中で思い出を消化し、少し客観的な立場で自分を見る主人公が少し羨ましい。
    海鳴り遠くに
    恋愛にタイミングは必要。ただ、わたしは肉体関係を生々しく描く作品はあまり得意としないと感じた。それだけで文章がドロドロに感じてしまう。

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    2024年07月15日
  • 二周目の恋

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    「誰も軽視しないから、誰からも軽視されない。」p121


    波のおとをきいているような感覚の文。
    繊細で力強くて身を預けてしまいたくなる

    「カーマンライン」と「無事に、行きなさい」「海鳴り遠くに」がアンソロジーのテーマに合っている感じがしてよかった。

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    2024年03月18日
  • ニュー・サバービア

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    著者の二作目

    読み味は前作と似ていて、映画や小説にゲームまで色んな話題が飛び交い、乱暴な口調の女性たちが活躍する楽しさもそのままで最高。こういうジャンルを作ってくれないかな。
    話し方では、男か女かを読んでいても判別させないようになっているのも面白い。


    馬車道がトイレに入ろうしたところで女にイチャモンをつけられるくだりが1番笑えた。
    前作が面白すぎたけど、今作も負けないくらい面白い。

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    2024年02月06日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

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    2023年12月04日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

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    2023年11月20日
  • 二周目の恋

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    短編アンソロジー作品。大人な内容でした。恋にも色々なカタチや想いや愛情がある。作家さん達の個性や魅力が溢れていました。

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    2023年11月14日
  • 二周目の恋

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    二周目とタイトルにつくように、どこか恋に対して諦めや達観などの感情を読みとれてもどかしい気分になることが多かった。二十代後半ぐらいになってからもう一回読んでみたい話。

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    2023年11月12日
  • 二周目の恋

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    うっとりするようなお話が多かった。全ての作品にその人らしさが浮かんでいて、それも良かった。窪美澄さんの「海鳴り遠くに」が1番好きだったなあ。女性同士の恋愛をこんなにも美しく描けるなんて。

    p.290 「無事に、行きなさい」桜木紫乃
    学校なんて現代的にY染色体を理解したいなって。実際のY染色体っていうのは、すごくちいさくて、ほとんど遺伝子が乗ってないんです。唯一の働きは生物をオスにすることくらい。XXYもきれば、XYYもいるとなると、もはや性別というのは見える部分の肉体差異なんです。性染色体っていうのは、もともと異常が起きやすい部分なんですよ。だから、本来真っ二つに割るのは難しいんです」見か

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    2023年10月03日
  • ニュー・サバービア

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    やっぱり筆者の小説は勢いがあって好きだ。

    "サバービア"と名付けた新種の生物(形状はワニっぽい)を故郷へ戻すという字面だけ見ると、新種の生物と主人公とのバディ冒険モノのようだが、全然違った。
    サバービアは遠慮なく人間を食いにくるし、故郷に足を踏み入れてからは、サバービアどころか先住民もヤバい奴だらけで、これはどう終息するんだろうと予測がつかなかった。
    故郷パートはまさに『ラスト・オブ・アス』。筆者も好きなんだろうなこのゲーム。
    一応味方らしき者たちもいることはいるが、どうも皆掴みどころがないので、ハタリには、『ラスアス』で言うジョエルとエリー的な関係性を築ける者はいない。

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    2026年02月13日