大島清昭のレビュー一覧
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僕の姉は怪談作家だ。「呻木叫子」という筆名で、民俗学の知見を活かしたルポ形式の作品を発表している。
ある日、その姉が自宅で異様な姿で昏睡しているのを発見した僕は、彼女が霊現象を取材していた旅館<K亭>との関連を疑い調査に赴くが……。
第十七回ミステリーズ!新人賞受賞作収録のホラー×ミステリ連作短編集です。
登場人物の1人から見た事件部分と、怪談作家の呻木叫子が書いたルポの原稿の2面から1つの話が読める形式になっていて、それぞれ少しだけ違う視界がリアリティがあって面白い。
ただ単にホラー、ミステリというのではなく、事件の謎解き部分はしっかりとあったうえで怪異としての恐怖も残すバランスが良い -
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ネタバレ感想
ミステリ本来の楽しみもありつつ、最後まで読んだらこれはホラーだったと思い知らされた。
ゾクッとする読後感。
事件の猟奇性と動機の乖離は賛否ありそう。
個人的には逆に狂気的にも感じたし下手に狂った動機を捻りすぎると冷めちゃうからなんとも言えないかな。
あとなんで校庭の棺を『弐』にしたんだろう。
これ、作中で言及されてたら読み落としてるだけだからめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。
ほぼ同時に設置したとしても場所的に一番最初に発見させる可能性がいちばん高い校庭に『壱』を置く方が効果的じゃないかな?と思ってしまった。
『弐』にすることによってもしかして『壱』があるかも、『参』やそれ以降がある -
Posted by ブクログ
2026.04.23
あまりホラー部分には期待してなかったので深夜1人で読んだら怖かったー!ホラーメインのミステリはあまりないので、貴重な小説。
そして自殺、他殺のオンパレードでこんなに死人が出る小説もないんじゃない?というほど。
大島さんの小説は「影踏亭の怪談」以来だったけれど、よくも悪くもやっぱり登場人物が淡々としているなあという感じ。
そして最後の潔い終わり方!
一気読みする時間がなく何日かかけて読んだのもあって、登場人物と怪異と死人が多すぎてどれがどれだっけ?となるのでメモ取りながら読んだ方が良かった。再読しないと最後らへんどの怪異で誰が死んだか(殺されたか)わからなくなりました。 -
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「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで貸し出されている物件。
この設定は、なかなか面白いなと思いました。
事故物件を逆手に取れたら不動産屋にもメリットありだわって。
入居してしまうと引っ越しは大変ですが、幽霊好きの方には、アイランドキッチン付きのようなプレミアム物件なのではないでしょうか。
しかし、物語はそうそう面白い方向には進みません。それらしき原因による不審死が相次ぎ、屋敷にまつわる怪異の歴史が、ルポルタージュのような形で語られていきます。
帯には「ホラーミステリー」とあります。
確かにそのようなラストを迎えるのですが、ホラー自体も続いていくような終わり方で、少々わからなくなってしまいま -
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怪談作家・呻木叫子シリーズ第四作。
失踪から何事もなかったように帰ってきて、何事もなかったかのように仕事を再開している呻木に最後までドキドキしながら読んでいた。これまでのシリーズの内容から、何かあるんじゃないかと勘ぐってしまった。
今回は児童が何人も殺され、冷蔵庫の中に閉じ込められるという連続殺人事件をベースに、様々な怪談話が展開される。
サンショウウオ(ハザコ)になった男が次々と人を襲い喰らう「ハザコ男の怪談」
大足様に守られる代わりに、その家に生まれた女性は必ず25歳の誕生日に自殺するという言い伝えのある「蘆屋家の怪談」
小学生たちの間に流行っていた『冷蔵庫婆』の怪談を模倣したかのよ