大島清昭のレビュー一覧

  • 赤虫村の怪談

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    ネタバレ

    密室殺人のトリックが妖怪や怪異と絡んだ民俗学ホラーミステリ長編だった。犯人は本当にあっていたのか?最後の終わり方が意味ありげで、ますます気になるし、謎が残る・・・。

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    2024年08月04日
  • 影踏亭の怪談

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    ミステリとホラーの融合の塩梅がよい。またあることは解決するが多くのことは「怪異なので理解できません」とあっさり手放されるのが実話怪談を読んでるなぁという気分にさせて実話怪談好きにもおもしろく読めた。ただ時々、同シーン内で視点主が一部分だけ変わる、という視点の混同が見られたので少し気持ちが途切れるところがある。

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    2024年07月20日
  • 赤虫村の怪談

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    ハウダニットに徹している感じだろうか。例えば、このロジックでこの犯人ならフーダニットを期待する読者はお呼びじゃない。その上で、ホワイの部分さえ、とってつけたような、明らかに破綻した(この理由なら最後の殺人は、自殺の偽装が完璧でなければならないはずである)理由が提示されるだけのいい加減さだから、ミステリとしては過大な期待はしないほうがよさそう。モキュメンタリーホラーとしては良い味を出してて楽しく読んだ。けれども、クトゥルー神話からの引用だよ? 愉しかったけれどさ、リアリティを気にしてはやれないはずで、こんなのとモキュメンタリーを組み合わせるのかい? とは思う。

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    2024年06月16日
  • 地羊鬼の孤独

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    遺体が入った棺が市内に放置されるという連続殺人事件が発生。手掛かりは人間の臓器を奪うという中国の「地羊鬼」という妖怪の名前のみ。
    妖怪をモチーフにしたホラーミステリーという最高の設定。
    ただし、後味は最悪と言えるでしょう…

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    2024年05月30日
  • 影踏亭の怪談

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    怖い話が読みたくなって(わたしは時々そういう衝動に駆られるのだが)手に取った一冊。

    怪談ルポライターの呻木叫子が、自宅で意識不明の状態で発見された。
    姉と連絡が取れないことを不審に思い、一人暮らしの姉を訪ねた弟が見つけたのだ。
    そのときの彼女の様子というのが、想像すると本当に恐ろしくて、よくその後普通に生活できるなと思うくらい異様だったから、初っ端から怖くなってしまった。

    殺人事件が起こる4つの話はすべて、小説の部分と呻木叫子が執筆した記事の2部構成だ。小説の部分では実名で語られる登場人物が、記事の中ではイニシャルになっているので、そこの部分が多少読みづらく感じたが、リアル感が増すし、こう

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    2023年11月17日
  • 地羊鬼の孤独

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    全裸遺体の入った棺が市内で次々に発見された。動機の見えない一連の殺人を繋ぐものは、現場に残された中国妖怪「地羊鬼」の名前のみ。新米刑事八木沢は警部補林原とコンビを組み捜査を進めるのだが…。
    ホラーミステリーと銘打っているのですが、どっちも中途半端な感じ。どうせならホラーに振り切って欲しかった!読後感、あまり良くありません。

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    2023年11月03日
  • 地羊鬼の孤独

    ネタバレ 購入済み

    最後

    終盤最後の何ページまでかは非常に楽しく読みました。ぐんぐんページめくって、、でも結末。納得できなかったです。一気にファンタジーぽくなるというか、登場人物たちへの感情移入が全く出来ないんです。え、そんなことで殺しを?こんな結末のために何ページも読んでたのかと思うと意気消沈してしまいました。

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    2023年08月24日
  • 地羊鬼の孤独

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    ネタバレ

    本や帯の装丁が好みで、あらすじが面白そうだったため購入
    全体的な感想としては非常に読みやすい文章で面白い内容ではあった
    作者の出身地ということもあってか、舞台となった栃木県の風景描写がとても丁寧で、没入感と臨場感を味わえた
    怪異のモチーフだけでなく、時代背景や人物描写をよりリアルに見せるためのアイテムも丁寧に描写されており、しっかりとした取材や調査をされて書かれたのだなと感じた(商業向けの小説を書く上では当たり前のことだとは思うが)
    ただ、個人的には最終的に真相解明の時点では怪異はただの装飾となって、もっと現実味のある科学的な解答が用意されているのかと思っていたため、最後の最後まで怪異要素をし

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    2023年05月05日
  • 地羊鬼の孤独

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    ネタバレ

    推理小説は大抵犯人が捕まって綺麗にまとまり終わる物しか読んだことがなかったから、結末に驚き。
    サイコパスと呪いが噛み合わさって、そういう世界観もあるのだなと。心霊現象は信じてないけど、人の念は存在するしそれで人が殺せてしまうのかと、考えてしまった。あと人死にすぎ。
    続編でも出て、犯人は捕まって欲しいなぁ。

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    2023年04月24日
  • 地羊鬼の孤独

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    内臓が木製の模型と入れ替えらた遺体の入った棺が次々と見つかる。所轄の八木沢刑事は県警の林原警部補とコンビを組み捜査にあたる。
    犯人の動機はなんなのか。過去に起きた女児連続誘拐殺人事件と関連はあるのか?

    謎自体は魅力的な謎だったが、伝奇的な要素と推理的な要素がどちらも中途半端な感じがした。

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    2023年01月22日
  • 地羊鬼の孤独

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    最後の着地点がわかりやすかったので個人的には物足りなかった印象です。
    最後の着地点のためにか、案内図を見て目的地まで自分で歩く(考える)というよりかは、各所に案内人が立っていて「こちらに進んでください」と強引に誘導される感じがあまり好きではなかったです。(ひねくれているので……)

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    2023年01月18日