大島清昭のレビュー一覧

  • 赤虫村の怪談

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    「影踏亭の怪談」に続く呻木叫子シリーズの第2段。今回は妖怪、邪神などによる怪談と、やはり密室が絡む殺人か絡み合う作品になっています。メインとなる神様が苦取神。作中では決して言及されませんが、町の名前、神の名前、妖怪の名前、あらゆるものがクトゥルフ神話を暗示しています。
    今作でもきっちりロジカルに解かれる部分と、明らかに人ならざるモノが混在していて、その塩梅が絶妙です。

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    2024年06月10日
  • 影踏亭の怪談

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    ネタバレ

    怪談とミステリのマリアージュ!

    この手のミステリにおける”怪談”の取り扱いは大体「幽霊の正体見たり枯れ尾花」となることが多いが、この作品はきちんと怪談とミステリが同居している。
    怪談もミステリも大好きなのでこれは1粒で2度おいしい。
    オムニバス短編かと思いきや、最終的につながって大きなミステリもある点も素晴らしい。
    Audibleで聞いたのがまたぞっとできてよかった。
    呻木叫子、シリーズ化してほしかったなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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    2024年02月15日
  • 影踏亭の怪談

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    妙にリアルでとても実話怪談らしく、錯覚してしまう。じわじわくる怖さがなんとも不気味な描写。トリックを解き明かす「呻木叫子」素晴らしい洞察力。最後終わり方が衝撃的だった·····。

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    2024年01月20日
  • 影踏亭の怪談

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    僕の姉は怪談作家だ。「呻木叫子」という筆名で、民俗学の知見を活かしたルポ形式の作品を発表している。
    ある日、その姉が自宅で異様な姿で昏睡しているのを発見した僕は、彼女が霊現象を取材していた旅館<K亭>との関連を疑い調査に赴くが……。


    第十七回ミステリーズ!新人賞受賞作収録のホラー×ミステリ連作短編集です。
    登場人物の1人から見た事件部分と、怪談作家の呻木叫子が書いたルポの原稿の2面から1つの話が読める形式になっていて、それぞれ少しだけ違う視界がリアリティがあって面白い。

    ただ単にホラー、ミステリというのではなく、事件の謎解き部分はしっかりとあったうえで怪異としての恐怖も残すバランスが良い

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    2024年01月07日
  • 影踏亭の怪談

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    実話怪談作家、呻木叫子のルポルタージュ形式の作品を軸にしたホラーミステリー短編集。

    宿泊者が不気味な体験をする旅館、首のない女の幽霊が出るというトンネル、泥に塗れたお化けが上り下りする坂道、不可解な状況の事件について他人に話すと次は自分が犠牲者になるという都市伝説。

    ホラーだと思って読み始めたら、きちんと論理的に解決するミステリーだった。ただ、どの事件もホラー部分によって引き起こされた感もあって完全に事件の全容を証明しきれない薄寒さが残るのがいい。
    最終話、ほんのり不気味さを残しながらも人為的な事件の真相はきっちり解決させたあとの最後のページが怖すぎ…好き…

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    2023年12月14日
  • 影踏亭の怪談

    ネタバレ 購入済み

    最後も好き

    いっけんなんのつながりもないようなエピソードたちが繋がっている、それがわかったときなんだかわくっとしました。
    最後の結末もいいですね、ホラー色強くて。これだけ怖い体験してきたんだからこの女性は大丈夫!みたいな自信があったのでちょっと悲しかったですが。

    #怖い

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    2023年08月24日
  • 地羊鬼の孤独

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    怪異譚は大好きですが、大抵日本の伝承ですよね
    中国の怪異譚は全く知らなかったので新鮮で楽しめた
    ホラー色もそこまで強くないので、苦手な人でも読めると思います

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    2023年05月17日
  • 地羊鬼の孤独

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    ネタバレ

    感想

    ミステリ本来の楽しみもありつつ、最後まで読んだらこれはホラーだったと思い知らされた。
    ゾクッとする読後感。

    事件の猟奇性と動悸の乖離は賛否ありそう。
    個人的には逆に狂気的にも感じたし下手に狂った動悸を捻りすぎると冷めちゃうからなんとも言えないかな。

    あとなんで校庭の棺を『弐』にしたんだろう。
    これ、作中で言及されてたら読み落としてるだけだからめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。
    ほぼ同時に設置したとしても場所的に一番最初に発見させる可能性がいちばん高い校庭に『壱』を置く方が効果的じゃないかな?と思ってしまった。
    『弐』にすることによってもしかして『壱』があるかも、『参』やそれ以降がある

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    2023年05月13日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    貞子や伽倻子もビックリの幽霊、怪奇現象の多さ。
    途中ミステリ寄りになってきて面白いぞって思ってたら…
    この終わり方個人的に納得出来なかったし、探偵いる意味あった?

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    2025年11月24日
  • バラバラ屋敷の怪談

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    実はわたし、怪談は、あまり読まないんです。
    でも、この本は本屋さんで見かけた時にあらすじを読んで、何か…気になったんですね。呼ばれた、とでも言いますか…。
    感じるものがあったんです。あらすじを読んで改めて表に返した時、まず、装丁から目が離せなくなりました。指先は、本に触れたまま、もう離れませんでした。

    なんて。
    何書いてるんですかね。レビューを書けという話ですよ。

    実はこの本、シリーズ3作目だったのにジャケ買いしてしまったせいで、そんなことも知らずに読んでしまったのですが、結果的にそれについては、全く問題なかったです。
    4作の短編から構成されており、それぞれに呻木叫子と言う怪談作家が出てく

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    2025年09月07日
  • 一目五先生の孤島

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    三十年前の事件の犯人の動機が面白かった!ホラーの怖さよりもミステリー強めかな。シリーズ化を見据えているみたいで楽しみ

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    2025年08月21日
  • 影踏亭の怪談

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    ホラー苦手族なんだけども、ほんタメでたくみさんが紹介していたので、ミステリ要素に期待して読破。
    読みやすくてホラー描写もキツすぎず、面白かった…!
    最後はこわくて涙目になったけど笑

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    2025年08月12日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    ネタバレ

    面白かった!!!
    恐さもあるけど、とにかく「どうなるの?!」と一気読み。
    そして…最後どうなったの?!!

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    2025年07月27日
  • 赤虫村の怪談

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    ネタバレ

    なるほどちょっと新しい手法の伝奇ミステリー。ちょっと書き方に癖があるので「叙述トリックものか?」と疑いながら読んでたけど違った。みょ~に読みにくいのがいまいちなんだけど、作者さんは本業の怪談とかを研究すている学者さんみたいで、モキュメンンタリーっぽいのが興味深い。でもクトゥルフ結構参考文献に入ってるやんか~い!って最後に突っ込んだ。

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    2025年07月25日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    いろんな由来の怨霊たちが明かされていく流れはワクワクしました。
    最後がそれで終わるんかい!とちょっと残念な気がする

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    2025年07月18日
  • バラバラ屋敷の怪談

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    ネタバレ

    最後の異界駅系の話は好きなので、嬉しかった。
    全部が繋がった。
    登場人物の名前がクセがありすぎて、そこはイマイチだった。集中できにくい。

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    2025年07月15日
  • 一目五先生の孤島

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    呻木叫子シリーズが怖くて面白かったので、こちらも読んでみた。
    暑くて堪らないので、この作品で少しは涼しくなるかと思ったが、呻木シリーズほどの怖さはなかった。

    ただ、孤島で起きた連続殺人事件、密室、見立て…とかつて読みあさった本格ミステリーの要素てんこ盛りでワクワクした。
    また孤島の歴史と中国の妖怪が絡んだり、舞台となった館が凄腕占い師が建てたとあって癖がありそうだったり、現代パートでは調査会社の面々がゴーストバスターズみたいに様々な機器を駆使して科学的に現象を解明しようとしたり、興味深い。

    過去の未解決連続殺人事件と、現在の調査パートが交互に描かれる展開で、どちらも一人また一人と殺されて行

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    2025年07月12日
  • 地羊鬼の孤独

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    ネタバレ

    途中までよかったのに、最後ちょっと残念。
    小学生誘拐殺人で性的暴行したのは誰なの?
    林原がそれより前に殺したのって誰なの?
    なによりサイコパスが過ぎる感じがした。

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    2025年06月13日
  • 赤虫村の怪談

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    ネタバレ

     独特の妖怪伝承と固有の民間信仰が生き続ける愛媛県の山村、赤虫村。取材で訪れた怪談作家の呻木叫子は村の名家、中須磨家で連続して起きた、妖怪伝承をなぞるような不可能状況下での連続殺人事件を調査することとなる。

     舞台となる赤虫村他の地名、登場人物、各「無有(ないある)」「九頭火(くとうか)」「蓮太(はすた)」といった妖怪、そして中須磨家に伝わる"苦取(くとる)"信仰……全編これクトゥルーネタがふんだんにちりばめられている(妖怪のディテールも元ネタの邪神に準じていたり)。パロディ的に用いただけかと思いきや、終盤になるとにわかに妖怪譚、実話怪談風にとどまらない様相も見せて、日本

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    2025年05月07日
  • 一目五先生の孤島

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    ネタバレ

    いつもよりミステリーにちからいれた感じだった。倭文さんの言動がかわいい。前回の罪深いおねーさんも好きだったから、また丸ちゃんと出場してきてほしいな。
    ハッチは私の中では板垣李光人でした。

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    2025年05月07日