大島清昭のレビュー一覧

  • 赤虫村の怪談

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    民俗学の知見を生かしたルポ形式の実話怪談を著す作家・呻木叫子が主人公の二作目。前作『影踏亭の怪談』は短編集だったのに対し、こちらは長編。
    愛媛県の山間部にある"赤虫村"。廃寺に現れ、見たものに災厄をもたらす"無有"。空を歩き、冬の間の神隠しの原因とされる"位高坊主"。明るい光を放ち飛び回り、火災を招く"九頭火"。黄色い雨合羽姿で現れ暴風雨を予言する"蓮太"。そして、村の名家によって奉られ、名家の一族の願いのみを叶える"苦取"…。
    独自の妖怪伝説がある赤虫村に叫子がフィールドワークに訪れた矢先、これらの妖怪伝説になぞらえたかのような不可解な状況で名家の人々が遺体となって見つかる。


    今作も前回に引き続き、面白かった。"連続殺人"ということで、ミステリー色が強かったのも良かった。名家の人々が殺されたトリックなど説明できるところもありながら、刑事たちが遭遇した"無有"や、警察関係者に祟りをもたらした"はりの森"の存在、村を歩き回る"蓮太"の存在は、赤虫村に実際に怪異が息づいている様子が描かれており、おぞましい読後感があった。

    この赤虫村の事件は、前作の短編集で描かれていた事件の合間に起こったとされる。ということは、前作の巻末の短編のラストに叫子に降りかかった災厄は謎のままかと思うと、三作目がどうなっていくのかがすごく気になった。どうか、叫子が無事でありますように。

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    2024年08月20日
  • 地羊鬼の孤独

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    ネタバレ

    日本や中国の鬼や妖怪や幽霊の蘊蓄は楽しく読めたけど、うーん。とりあえずサイコパスがいっぱい的な話だった。

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    2023年01月02日
  • 地羊鬼の孤独

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    今までのシリーズとは別の新作。前作も読みましたが、こちらは間違いなく最高傑作。最後に「怖っ!」と震えて終われて、妖怪、呪い、幽霊と盛り盛りで、満足感が凄いです。次回作も買います!

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    2022年12月05日
  • 地羊鬼の孤独

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    ホラー、心霊スポット、呪い、中国妖怪、連続猟奇殺人…。興味をそそられるワードたち。
    話が進むにつれて、怖くなる作品でした。
    様々な要素が混ざっていて、とても楽しめます。
    ホラー多めですが、新米刑事視点で話が進むミステリーでもありました。

    でも、いちばん怖いのは
    ホラーじゃない部分なのかも知れないですね。

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    2022年11月21日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    ネタバレ

    栃木県のとあるところに建つごく普通の一軒家がとてつもない曰く付き幽霊物件で、しかも怖いもの見たさの人に貸し出されている…

    家もののホラー小説は、読んでる最中の家具の軋みなんかもバシバシ怖い。
    細かな霊現象や曰くが降り積もって、最後に謎解き、と思いきや…

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    2026年09月28日
  • 赤虫村の怪談

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    想像以上にラヴクラフトだった。
    何度も「これってあれのことでは?」とニヤニヤさせてくれました。
    もちろん「影踏亭の怪談」同様、フィールドワークにしっかり地道に取り組んでおり、そこが面白い。
    その中で語られる怪談がまた怖くて、何ともいえない肌触りを残します。
    情景を思い浮かべると、いまだにそわっとする。
    全体的に、ミステリ×ホラーではあるけれども、本作はホラー寄りだと感じました。

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    2026年09月02日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    呻木叫子のホラールポタージュ4作目。
    今回も怪異とミステリーが程よく混ざって面白い!連作短編で、一番最後に怖い余韻を持ってくる心地よさ。
    アイドルグループ「ギャラクシーファントム」の活動は今度どうなっちゃうんだろうなぁ。

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    2026年08月26日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    ネタバレ

    前作に引き続き、ミステリーとホラーのバランスが良く楽しめたと思います。
    前作読んでからかなり間を開けてしまったので記憶違い?かもしれませんが今作の方が後味が悪くじっとりと嫌な気持ちになりました(褒め言葉)

    文献からの引用が多く、改めて民俗学にも興味を持てる作品だと思います。
    個人的にホラーミステリーは民俗学と親和性が高い気がするのですがどうなのでしょうか。

    ハザコ男の怪談
    シンプルに始終ヒトコワな要素が強かった事件かと思います。
    事の発端になったハザコ男も、身内の不祥事を隠すために生み出された怪異なので当たり前ですが怪異かと思っていたら全然違ったというパターンでした。
    人間の醜さが詰まっている……
    入れ替えトリックかな、とは思った

    蘆野家の怪談
    とあるゲームをプレイしたばかりだったから本所七不思議と足洗い屋敷が出てきて少し興奮しました。
    それにしても胸糞悪くて後味の悪い事件No.1だと思います。
    何が、ってもし「蛍の好きなようにしなさい」がどうせ25歳で殺さなくてはいけないのだから、という意味だとしたら両親はどういうつもりでここまで……泣
    自分が死ぬとしても殺せない、と手を止めた先祖がいる中で両親が普通に手を下そうと思っていたのたら胸糞悪いな、と
    それに自分が生きる道を選べば家族を見殺しにすることになると知ってしまった蛍も可哀想で……
    トロッコ問題に似ていると思ったのだけれど、知ってしまった以上家族を選ばなかった、という責任が彼女の中に残ってしまうのかと思うと胸糞悪い
    少なくとも蛍はなにも悪くないのに
    それにしてもてこの原理で持ち上げて出てくる、とは密室トリックの中でもかなり脳筋だったなとは思いました笑

    冷蔵庫婆の怪談
    これも、誘拐事件でよく出てくる議題(?)かと。なぜ、被害者は抵抗していないのか、自ら受け入れたのか、不審者を誰も目撃していないのか。よくあるのは警察官の格好をしていたとかでしょうか。
    普通に上手かったと思います。子ども目線ではとても目立つ有名人で尚且つヒーローという絶対的な安心感のある立場を利用しているのだから酷いな、と。
    ただ、結局なぜ冷蔵庫だったのか、目を潰していたのかが分からないままになってしまったのはもやもやしています。
    それと子どもと会話している成人男性なんて今日日他人から見たらやや不審かなとは……
    まあ、子どもと会話しているところさえ見られなければただの成人男性だし……

    満月館の怪談
    いやー、ちょっと最初から怪しいなとは思っていたんですよ、ギャラファンのふたり。
    ただ、ここまで準レギュラーみたいな形で、しかも一人称視点があった淵脇さんが犯人とはね、びっくりしたようなしないような。
    なんとなく謎の第六感から違和感は感じていたのですが……
    ハザコ男から言われていたのに失念していました。なぜ、そうする必要があったのかを考えること。

    全体を通して個々の事件が少しづつ繋がっていくのは前作と変わらず面白かったです。
    冷蔵庫婆の件で出てきたミイラとブヨブヨした生物の方が少し気になるのですが……

    もし続編が出るのならぜひ読みたいです。

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    2026年08月26日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    それぞれの短編怪異譚の裏で蠢く人の思惑が、上手い具合に絡み合っていて、ホラーとミステリのバランスがとても良かったです
    文献の引用が多くて読みづらい部分はあったものの、物語の終わり方がホラーらしく全体的にヌメっとしていて好き
    読み終わって気づいたんですけど、これってシリーズ物の最新作なんですね
    これは最初から読んでみないとね

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    2026年08月20日
  • 赤虫村の怪談

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    『影踏亭の怪談』が良かったので、本作も読んでみた。フィ
    ールドワークが読んでいて楽しい。
    土着信仰や妖怪といったあやしいものたちを真面目にしっかりカテゴリー分けしてまとめてくれている。
    現象としての妖怪だったり、存在が本当にヤバいやつだったり、とてもいい感じにゾワゾワした。

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    2026年07月29日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    タイトルからしてジャンプ的ですが本当にジャンプ的だと思いました。

    非常に速いペースで数多くの怪奇現象が出てきて、景気よくどんどん人が死んでいきますので、「出し惜しみしてないな」と好感を持って気持ちよく読めます。

    また、ホラーってどうしても解決編・対決編まで進むと失速しますけど、こちらはそこを意識して突っ走っていってくれて、またしても好感を持ちました。

    すごく面白かったかと聞かれたらほどほどですけど、悪いところがありませんから、安心して読んでください。

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    2026年07月06日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    ネタバレ

    呻木叫子の第4弾

    後、数十ページくらいしか無いよ?
    まで、有耶無耶な事柄が多くてヤキモキしたけど
    ちゃんと、叫子がサラッと解決してくれたので、ヤキモキさせる所までもが計算通りなの…?そうなの?
    ( 'ω')クッ!


    ギャラファンメンバーは、もうこのシリーズの1つとなっていると思ったところのエンディングとなり…
    どうなるの、どうなっちゃうの!
    ( 'ω')クッ!



    早く続きが読みた〜い!
    ( 'ω')クッ!

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    2026年06月18日
  • 影踏亭の怪談

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    怪談ミステリーというより、ミステリー怪談という方が自分の中でしっくりきました。
    1話1話のインパクトはそこまでないですが、最終話を読んだ時に全てがカチッとハマった瞬間のインパクトが凄まじいです。

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    2026年06月06日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    ホラーなのかと思って読んだら思いの外ミステリー要素多めだった。
    大概のことはトリックで説明できるのに根本的なところが説明のつかない怪異で。
    民俗学的フィールドワークもあり今までにない読後感だった。

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    2026年05月17日
  • 最恐の幽霊屋敷

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    本当に最恐の幽霊屋敷でした。

    単純にホラーなんだけど、読み進めていくとホラーの要素?アイテム?がどん増えていく。1つの事象と思っていると、気付くと周りには色々な事象が…。取り返しがつかなくなってしまう…。人がいっぱい死んでしまう…。それは"最恐"って言われちゃうよね。

    でも私は途中から違和感を感じた。いくら何でも死に過ぎているよね?、と。そう思うと始めから怪しいかった。この怪しさが最後には分かるんだけど、この怪しさ以上の真相があり、どんでん返し。最終的にどうなってしまうのか?結末はホラーで終わるのか?それとも…。

    ホラーを読んでいるとよく"幽霊より人が怖い"と思うことがあります。この作品は、幽霊が怖いのか?それとも人なのか?どっちになるんだろうか?

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    2026年05月13日
  • 影踏亭の怪談

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    おどろおどろしい怪異の世界に硬質な論理ミステリィをひと匙加えたらどうなる?

    主人公の怪談作家でありルポライターの梅木杏子(うめき きょうこ)が怪談ネタの取材先で遭遇するいわくつきの事件を解決する連作短編形式で描かれる本作。因習ある土地で事件は起きますが、トリックも犯人も存在し、主人公は怪談作家ではあるが霊能力とか超能力はないのであくまで論理的思考で解決していく。

    しかし事件の果てに怪異の存在も明らかになり
    ‥

    と、民俗学、本格ミステリ、ホラーが全部好きな作者さんが全部詰め込んだ内容となっております!

    森博嗣氏のS&Mシリーズや京極夏彦氏の京極堂シリーズ。あとクトゥルフ系がお好きな人はぜひご一読を!

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    2026年04月09日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    面白くて一気読み。四遍連作の形を取ったオカルトのようなミステリであり、ミステリのような怪奇譚。
    殺人の謎が論理的に解明されるのはもちろん、ちゃんとホラーしてるバランスがゾクゾクする。
    ミステリファンには殺人犯は早めにピンと来ちゃうかもだけど、それはむしろおまけ。全体的にはどう展開するのか読めないところがホント好み。

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    2026年03月31日
  • 地羊鬼の孤独

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    「地羊鬼」という名前を現場に残した連続猟奇殺人を、新米刑事と警部補がオカルト研究者の手を借りながら捜査する。
    密室あり呪術ありのホラーミステリだが、メインの事件も過去の事件も動機が斬新だった。最後まで読むと意味がわかるタイトルも良い。

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    2026年03月24日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    呻木叫子シリーズ、読んでるうちにどんどん引き込まれて読み終わり後は次が読みたくなりしばらく余韻を引きずります。
    自作も期待してます。

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    2026年03月15日
  • 冷蔵庫婆の怪談

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    呻木叫子シリーズ最新作です。
    民俗学とホラーの組み合わせがとても楽しい。怪異や妖怪について民俗学的見地から様々な文献を紐解きながら発生の経緯や正体を探っていきます。
    幽霊とか祟りは気の所為とか人間の仕業ではなく本当に存在するというスタンスですが、発生するのには論理的な理由がある…というミステリ要素が入ったホラーです。

    連作短編集になっていて、オカルト系アイドルグループ「ギャラクシー・ファントム」の一員で未確認動物担当の淵脇飛鳥が未確認動物を探して日本各地を訪れた際に怪異や殺人事件に遭遇する話と、蘆野という女性が自身の家にまつわる呪いを調査する話が入っています。それらの話に毎回登場するのが呻木叫子です。
    怪談蒐集家の呻木叫子は民俗学にも造詣が深く、怪異の謎を解き、ついでに殺人事件の犯人も推理してしまいます。
    タイトルにもなっている架空の都市伝説「冷凍庫婆」がとても怖いです。でも、冷蔵庫を背負って子どもに声をかけ冷蔵庫の中に閉じ込めてしまう老婆の怪異ってインパクトがあって人気が出そう。

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    2026年03月02日