夜馬裕のレビュー一覧
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映像作品の補足としての書籍。
実際、映像作品だけでは不完全燃焼で想像するにもまだまだパーツが足りない感が多かったので、こちらの書籍により大分補足されてそれは良かった。
が、それでも全ての謎の答えが明確に提示されたわけではないので、若干の消化不良感は残る。
とはいえ、作品テーマ的にTV番組のモキュメンタリー故に
実際のTV番組で本当に作れたこと、そしてその高品質な映像のお陰で書籍にも画像をふんだんに明示でき、かつ映像へのリンク(QRコード)もしており
全体的にかなりクオリティの高いモキュメンタリー作品であると感じた。
映像作品を観た人は、一読することはオススメします。
想像だけでは難しい、 -
Posted by ブクログ
自宅で起きる怪談集。
夜中に訪問者に応じてはいけないという教えを破り、存在するはずもない家族を失った気持ちにさせられていること。
同棲して家の冷蔵庫が異様に臭うことに我慢できずに彼氏の過去を知る人から話を聞いてわかった彼氏の過去の動物殺し。
自宅に帰ると見慣れないDVDがあり、人形とひとりかくれんぼをすることになり、逃げ隠れしているときにクローゼットで見つかった隣人の死体。
息子がかつていじめて自殺に追い込んだ同級生の霊を息子の子供部屋に閉じ込めて封印していること。
怪談といっても、人の欲とかエゴのような不気味なものを感じて怖かった。
1人の時とか、夜に読むと怖かった。 -
Posted by ブクログ
幼い娘を失った母が骨董市で出会った娘人形を可愛がったが故に、夫婦と新たに授かった娘へ人形の狂気が襲いかかるホラーミステリー。
たまたま観た映画の予告映像で気になり、ノベライズ版があるとのことで映画に先駆けて読んでみた。
作中の画像や2次元コードから観られる映像により、作品に入り込みやすく、娘人形が実在しそうな設定でゾクゾクとする展開が楽しめた。
急展開するラストスパートや母が知っていた歌について少々気になる点はあるけれど、映像化したら見応えはあるかと思う。
個人的には、アナザーストーリーがゾクゾク感が増すのであってよかった。
映画を観た人には読んでみてもらいたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事を終え、くたくたになって帰宅する自宅。家に帰るだけでなんとなく安心し、身も心も安らげるそんな場所である家に怪異がいつの間にか居座ってしまったら。安心だったはずのその場所はたちまち貴方を脅かすだけの存在と成り果てるのだった。
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比較的最近に出た怪談集。自宅怪談というタイトルだけあって語り手達が今も住んでいる、あるいは過去に住んでいた家で起った怪奇現象や、恐怖体験のみを集めた怪談集である。物件モノのホラーに目がない私にとって垂涎の的となる作品である。 そのため、意気揚々と読み進めていったのだが、登場人物の多くが何かしら人間性に関わる問題を抱えていて気持ちが悪く、読み進めるのに苦労して